「 殺人ボール 」と呼ばれるスポーツ。
ウィルチェアーラグビー(車いすラグビー)という、名前から想像できない激し過ぎるスポーツに誇りと命を燃やす男達の物語。
この映画は単なるスポ根映画やエンターテイメンツと思って観行くと、ちょっと違っています。四肢麻痺の人たちによる車いすラグビーで、ほとんどドキュメンタリータッチのドラマと考えたほうが良いでしょう。
TVでウィルチェアーラグビーの特集をやっていたのに、時間がなくてさわりだけしか観ることが出来なくて残念でしたが、この競技はほとんどの選手が大怪我が絶えなくて、首の骨にボルトが埋め込んであったりする人も多く、痛々しいほどの傷や手術の跡が・・・。
ちらっとさわりだけ観ていただけでも、ウィルチェアのタイヤがパンクどころか変形していまって、交換しなくていけないシーンとか、転倒してしまったら係員が飛んできて起こしてくれるシーンとか、音を聞いているだけでもすごいクラッシュ音で迫力ありまくりでした。
監督は、ヘンリー=アレックス・ルビン が先にクレジットされていますが、原案から製作、監督にまでダナ・アダム・シャピーロ が携わっています。
Story : 2002年、ウィルチェアーラグビー世界選手権。アメリカ代表はカナダ代表と対戦した。マーク・ズパンらアメリカ代表選手はケンカでもするかのごとく意気込んでいる。それもそのはず、カナダ代表を率いるのはかつてアメリカ代表だった“裏切り者”ジョー・ソアーズなのだ。しかし結果はカナダが勝利。アメリカ代表は敗北に打ちひしがれたが、04年のアテネパラリンピックでのリベンジを誓い、再始動するのだった。
淡々としたナレーション混じりのドキュメンタリータッチの映像でなかなか引き込まれる事が難しかったのですが、中盤以降からいつの間にか、彼らの言葉ひとつひとつに、彼らの明るさやどこまでも前向きな生き方や考え方や誇りが、五体満足でありながら壁に突き当たっている現実とか悩みを持った観客に励ましを与えてくれている・・・そんな映画でした。
「 自分で限界を作る必要はないのだ 」
メイン・キャストであるマーク・ズパンの力強い言葉にいつのまにか励まされている自分がそこにあるかもしれない。
一様に彼らが口にする言葉は、「自分はその辺にいるごく普通の男とどこも変わりがない、何でもできるからね」
劇中でも語られていますが、アメリカという、四肢麻痺の人でも自由に動き回れる社会でなかったら、自分たちは家に閉じこもっていなければならなかっただろう・・・
身障者を特別扱いすることなく、車いすや身障者の為のシステムが整った開かれた社会でなければ、彼らは自分らしく誇りを持って生きられないのです。
日本でもそういう点は、アメリカをおおいに見習わなければなりませんね!
親友の運転する車に同乗し事故に巻き込まれ四体麻痺となったマーク・ズパンは、事故の当初、運転していた親友を恨んで夜も寝る暇がないほどポケベルを鳴らして呼び出して身の回りの用事を代わりにさせていた事もあった・・・・
でも、そういう自分自身の弱さにも打ち勝って、今はマーダーボールに打ち込み、自分自身の誇りも取り戻していた・・・
*--------------------------------------------------------------*
*--------------------------------------------------------------*
~おしまい~
☆ランキングに参加しています。ロ_ρ゛(・・ ) プチンッしてくださると大変喜びまっす☆
↓ ↓ ↓ ↓
∥ HPランキング
∥ blogランキング
∥ blog&検索エンジン
∥ ベストブログランキング
∥
エンタメ@BlogRanking ∥ MoonDreamWorks Movie riport Index ∥ 日付順一覧ヘ
■ ミラクル7号 / 長江七號 (2008) June 8, 2008
■ ザ・マジックアワー / The Magic Hou… May 26, 2008 コメント(2)
■ マイ・ブルーベリー・ナイツ / MY BL… March 30, 2008 コメント(6)
PR
Keyword Search
Category
Comments