November 18, 2007
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【 マイティ・ハート~愛と絆~ 】11月23日(土/祝)公開

監督  : マイケル・ウィンターボトム
出演   : アンジェリーナ・ジョリー /ダン・ファターマン/アーチー・パンジャビ 他
期待度 : ☆☆☆ → 観賞後の評価 ★★★
原作  :  マリアンヌ・パール 『マイティ・ハート』(潮出版社刊)

「 マイティ・ハート~愛と絆~/A MIGHTY HEART (2007) 」

ネタバレに相当する内容がありますのでご注意ください。


監督は、「イン・ディス・ワールド (2002) 」で2003年・第53回ベルリン国際映画で金熊賞を受賞し、「グアンタナモ、僕達が見た真実 (2006) 」では2006年・第56回ベルリン国際映画祭で監督賞を受賞するなど、ドキュメンタリー映画や社会派映画で評価の高いマイケル・ウィンターボトム。


主役は、日本では、本作「マイティ・ハート/愛と絆 (2007) 」、「グッド・シェパード (2007) 」、「ベオウルフ/呪われし勇者 (2007) 」と、この冬立て続けに3本の映画が公開されるアンジェリーナ・ジョリー。

そして、制作者にはアンジーの夫ブラッド・ピットが加わっています。




Story : ダニエル・パール(ダン・ファターマン)と妻マリアンヌ(アンジェリーナ・ジョリー)は共にジャーナリストとして活動しているカップル。ダニエルはウォール・ストリート・ジャーナルの特派員、マリアンヌはフランスのラジオ局の記者をつとめ、深い絆で結ばれていた。9・11の後、ふたりはアジアの各地をまわり、パキスタンのカラチにたどりついた。2002年、1月のことだった。マリアンヌは妊娠5カ月で、ダニエルはそんな妻とディナーの約束をして、ある男に会いに出かけた。それは帰国前の最後の取材になるはずだった。
 しかし、ダニエルは約束の時間をすぎても戻ってこない。動揺する彼女を女性記者アスラ(アーチー・パンジャビ)が励ます。異変を感じたマリアンヌは、ダニエルのパソコンを調べ、彼がジラニ師に会うため、レストランに出かけたことを知る。ダニエルは師を通じて、アルカイダとかかわりのある靴爆弾男リチャード・リードのことを調査しようとしていた。
 行方不明となったダニエルの真相を探るため、マリアンヌのもとに次々に捜査関係者がやってくる。アメリカ領事館の外交保安問題を担当するランダル(ウィル・パットン)、キャプテンという愛称で呼ばれるCID(テロ対策組織)のリーダーで切れ者ハビブ(イルファン・カーン)、ウォール・ストリート・ジャーナルに所属するスティーヴ(ゲイリー・ウィルメス)やジョン・バッシー(デニス・オハラ)、さらにFBIの捜査員もその調査の輪に加わった。


 やがて、ダニエルをスパイ扱いする新聞記事が発表される。彼はモサド(イスラエル秘密諜報機関)のスパイ呼ばわりされていた。憤慨するマリアンヌたちのもとにダニエルの写真がメールで送られてくる。彼は人質として誘拐されていたのだ。犯人側は彼を「記者を装うCIAのスパイ」と呼び、その身柄の引き渡しと交換にジェット機を要求してきた。
 マリアンヌは夫のスパイとしての容疑をはらし、今の苦境を人々に訴えるため、テレビ出演を決意する。「私は 6日間、眠っていませんが、まだ、希望はあります。私は彼を愛しています」
 そして、10日後、今度はダニエルの死体が発見された、という知らせが舞い込む。その体には撃たれた跡があり、歯には矯正器がはめこまれていた。しかし、それはダニエルの死体ではなく、マリアンヌはほっと安堵の息をつく。
 事件の真相がやがて解明されていく。ダニエルは人道主義者のジラニ師に会いに出かけたが、ジラニはダニエルに会う約束をした覚えはないという。そして、事件の重要な鍵を握る人物としてバシールが浮かび上がる。彼の本名はオマールで、英国生まれのジハード(聖戦活動家)として知られるパキスタン人だった。オマールはジラニの名前を利用して、ダニエルをおびき寄せ、誘拐する計画を立てた。そんなダニエルが遭遇した衝撃の真実をマリアンヌは遂に知ることになる…。


「2007年11月 23日公開 」

ー  goo映画 より ー

ウォールストリート・ジャーナルの記者、ダニエル・パールさんが、2002年1月にパキスタンのカラチで最期の取材に向かった後、消息を絶った事件の30日間の真相を綴ったマリアンヌ・パール 『マイティ・ハート』の映画化です。

以前TVのインタビュー番組だったかな?と、記憶が定かではないのですが、マリアンヌ・パールさんが出演して夫の拉致事件について語っている映像を観たことがあるのですが、まさに、「あ~!この人観たことある~」っとすぐに思いだしたほど印象的な髪型をしていたのを記憶しています。

冒頭からラストに至るまで、まるでニュースを観ているか、その場にいるような感覚にさせられる緊迫感のある、脚色のほとんど無い、一貫してドキュメンタリータッチな作品になっています。

この事件を知らずに、ただアンジーが主役な「マイティ・ハート」と言う一見ラヴストーリー風な題名に惹かれて観に行かれると、まったくそのタイトルの持つイメージと違った内容のこの映画に驚かされるかも知れません。

原作者でもあり、この映画の主人公でもあるマリアンヌ・パールさんや制作側の意図なのでしょうか、一味と思われる逮捕者の警察での尋問や拷問シーンもあるのですが、その実態はほとんど映像としては表現されず、夫が受けたであろう拷問や最期に首を切り落とされるビデオを観るシーンなども映像として、あえて、表現されていません。ノンフィクションであるため、想像上での過度な脚色はあえて避けるように考慮された結果ではないかと思いました。

この映画の中で描かれているのは、夫が誘拐拉致されてから、その最期を知らされるその時まで、夫の無事を信じて、妊娠5ヶ月という身重の体ながら、決してあきらめる事なくあらゆる手を尽くして夫を探し続ける、強い信念の女性、マリアンヌ・パールさんの姿でした。

お名前を忘れてしまいましたが、日本人のジャーナリストで、中東を車で走行中に集中砲火され殺害されたジャーナリストの妻がテレビに出演して、マリアンヌ・パールさんと同様に、毅然とした態度で冷静に夫の死について語っている姿を見た事がありました。

危険を承知した上での命がけの仕事をするジャーナリストの妻の覚悟とでもいうのでしょうか。

そういったジャーナリストの妻をアンジーがみごとに演じています。

印象的だったのは、拉致犯が送ってきた夫の写真が、かすかに笑っているのを観て、夫の気持ちが負けていないとを確信する、妻として、同じジャーナリストとしての愛と絆の強さでした。

そして、地元では、ダニエルをスパイ扱いする、誘拐された夫の不利になる新聞記事報道が出されたり、結果的にダニエルが殺害された事についてパキスタンを憎むかという問いかけに対して、パキスタン人そのものも同じ目に遭っているのから・・とパキスタンを憎む気持ちはないと答えるマリアンヌの言葉が印象的でした。

テロには屈しない強い意志を持った夫ダニエルの、誘拐から殺害に至るまでの30日間を描いた、彼に捧げる内容となっています。


~おしまい~


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Last updated  November 18, 2007 11:24:28 AM
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