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森の声

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2019.06.19
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カテゴリ: カテゴリ未分類
子どもたちが大勢遊んでいると、大抵「困った子」が一人か二人はいるものです。

「困った子」とは、大人の言うことを聞かない、ルールを無視する、危ないことをする、他の子に乱暴をする、言葉が汚い、みんなと一緒に行動しない、などというような状態の子です。

いわゆる「発達障害」の子は、その「困った子」として扱われることが多いです。

発達障害でなくても、お母さんとの関係が上手く作れていない子や、一人遊びばかりして他の子や大人との人間的な関わりが少ない子や、一人の人間として大切に扱われていない子も同じような状態になりやすいです。

憂鬱質が強い子や、胆汁質が強い子が、その頑固な個性ゆえに「困った子」として扱われることもあります。

また、お母さんの育て方に関する価値観の違いで「困った子」として扱われてしまうこともあります。裸足で遊んだり、泥んこで遊ぶことを肯定する子育てを受けた子は、そういうことを避けて子どもを育てているお母さんには「困った子」として扱われます。

自然育児を大切に子育てをしているグループの子どもたちの中に、テレビやゲームやジャンクフードが大好きな子が入ってきても、周囲は「困った子」として感じます。

そんな「困った子」が我が子の周囲にいる時のお母さん達の反応は様々です。

あからさまに「○○ちゃんと遊んではダメよ」と言うお母さんもいます。我が子が影響を受けてしまうからです。



でもその子が「困ったこと」をしても、大抵はその子に直接注意をしません。親同士のトラブルが起きてしまうことを恐れているからです。

そーっと我が子をその子から遠ざけたり、陰でその子のお母さんを非難したりするだけです。

幼稚園のような場に、そのような困った子がいると、まず親が呼ばれて注意されます。

でも、ほとんどの場合注意しても問題は解決しません。注意するぐらいで子どもの状態が良くなるようなら、最初から子どもは「困った子」になどならないからです。

上に、「困った子」がそのような状態になる理由をいくつか書きましたが、その全てがお母さんが一人で努力してもどうしようも出来ないことばかりです。

また、自分では気づいていないことも多いです。

それに、お母さんだって我が子の状態に悩み苦しんでいるのです。そんなお母さんを追い詰めてしまったら、子どもの状態はさらに悪くなるだけです。

先生は子どもにも注意します。
でも、その「注意」に大人の支配と管理を感じたら、子どもは言うことを聞きません。

子どもを排除しようとしても、その子の状態は悪くなるばかりです。

非難や、否定や、排除といった方法は見かけだけを取り繕うとする行為なので、本質的な状態はどんどん悪化していくのです。



そして、イジメが起きやすくなります。

また、心優しい子は、そんな大人の姿を見て心が苦しくなり、幼稚園に行けなくなったりします。他の子が叱られているのを見て「ざまーみろ」と感じる子もいますが、自分のことのように感じて苦しくなってしまう子もいるのです。

でもその時、その子を排除しようとしたり、そのお母さんを非難否定するのではなく、むしろその子を肯定し、「大切な存在」として扱おうとすると逆の現象が起きるのです。

不思議なことに、「困った子」を「大切な子」として受け入れると、その子は次第に「困った子」ではなくなっていくのです。


お母さんも同じです。

なぜなら、「困った子」や「困ったお母さん」がそのような状態になってしまった原因自体が、「周囲から受け入れられてこなかったから」だからです。

そして、人間には「自分を大切にしてくれる人を模倣をしようとする本能」があるのです。だからこそ、子どもはお母さんの影響を一番深く受けるのです。

子どもが最初に学ぶ言葉は大好きなお母さんが話している言葉ですよね。それもその本能の表れです。



「困った子」が危ないことをすると、周囲の子も真似して「危ないこと」をし始めます。

だからお母さんも先生もその「困った子」を我が子や他の子から離そうとするのですが、でもなぜ、子どもたちは、そんな簡単に「困った子」の真似をしてしまうのでしょうか。

裸足の子を見れば自分も裸足になりたがります。裸になった子を見れば、自分も裸になろうとします。だれかが「バーカ」と言えば、みんなで「バーカ」と言い始めます。誰かが走れば他の子も走り出します。

でも不思議なことに、「よい子」の真似はしないのです。
「よい子」の真似はしないのに「困った子」の真似はするのです。


そういうことを不思議に感じたことはありませんか。

なぜなら子どもは本能的に不自由を嫌い、自由を求めるからです。

子どもは「困った子」に自分が持っていない「自由」を感じるのです。だから簡単に「困った子」の影響を受けてしまうのです。

それに対して「よい子」には不自由しか感じません。そして子どもは「不自由」が大嫌いです。

でもそれは、子どもを自分のコントロール下に置きたいお母さんにとっては困ることです。だから、我が子を「困った子」から遠ざけようとするのです。

でも実際には、我が子が困った子の真似をしてもそんなに心配することはないのです。
しばらくは、「困った遊び」にはまるかも知れませんが、その自由を堪能すれば、すぐに別のことに意識が向かっていくからです。

「困った子」には困った行為をするだけの原因がありますが、「遊び」として「困ったこと」をやるだけの子にはその原因がないので長続きしないのです。

それに、「自由」を体験した子は、一段階成長することが出来ます。


また、「困った子ではない子どもたち」が「困った子ども」に刺激されて一緒に遊び始めると、「困った子」は仲間として受け入れられたと感じます。自分と他の子のつながりを感じます。

すると、「困った子ではない子どもたち」が「困ったこと」から抜けていくときに、「困った子」も一緒に「困ったこと」から抜けていくのです。

キャーキャー悲鳴を上げる子に、「静かにしなさい」「やめなさい」と言っても止めませんが、逆にみんなで「キャーキャー遊び」をすると、みんながキャーキャー遊びを止めると、その子も止めるのです。

「よい子」は「困った子」との出会いで自分の世界を広げ、「困った子」はみんなに受け入れられることで困ったことをする原因が消えてしまうのです。

「困った子」を大切にしていると、両方にとっていい結果になるのです。

ただし、「困った子」が複数いて、仲間を作り始めると、非常にやっかいなことになります。そうなるとこの方法は使えません。

「困ったこと」を共有する仲間が出来てしまうと、逆に、抜けられなくなってしまうからです。

それに、困ったことをするグループを肯定はしない方がいいです。かといって、一方的に否定しても対立が深まるばかりで何も変わりません。

このような場合、どうしたらいいのかは私にも分かりません。





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Last updated  2019.06.19 09:22:39
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