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「ひとが誰かを特定… New! かめおか ゆみこさん

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森の声

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2026.07.03
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カテゴリ: カテゴリ未分類
「桃栗三年柿八年」という言葉があります。
これは、「桃と栗は芽が出てから実を成らせるまで三年、柿は八年かかるので結果をあせらずそのものの特性に合わせてゆっくり待ちましょう」ということです。

さるかに合戦のカニは「早く芽を出せ、柿の種、出さぬとハサミでちょんぎるぞ」と柿の木を脅かしましたが、実際の柿の木はどんなに脅しても八年待たないと実を結びません。

でも、物語の中の木なら、こんな風に脅かされたらどっかから柿の実を盗んできて、あたかも自分が実らせたように枝にくっつけて「ほら、実を成らせましたよ、だから切らないで下さい」とカニに言うかも知れません。
それは「嘘」ではあるのですが、自分を守るための「嘘」なので、正当防衛でもあります。

おとといの記事の中に書いた、先生から「答え」を求められた子どもたちも、この柿の木と同じようなことをしたのではないでしょうか。
こんな時は、未熟な案だとしても自分が考えたように言えばいいのですが、自分で考える力がなかったり、「正解を答えなければいけない」というプレッシャーを抱えた子どもの中には「AIに聞いてしまおう」と考えてしまう子がいても不思議ではありません。

そして、先生が「自分の頭で考えずにAIに聞いたこと」を問題にせず、その「AIに聞いた答え」を選んだことで、子どもたちは「やっぱり」と思ったでしょう。そして、次からはAIに聞いた答えを答える子が増えるでしょうね。
でも、そんなことを繰り返していたら、子どもの「感じる力」や「考える力」の成長が止まってしまうのです。



それを無視して、まだその能力が十分に育っていない子どもに正解を求めてしまうと、「自分の頭で自由に考える能力」の育ちが阻害されてしまい、「1+1は2でなければいけない」というように「正解」を固定するようになってしまうのです。そしてそのまま大人になります。

「子どもは学校に行くべきだ」という「正解」に縛られている人も、子どもの頃から正解を求められて育ったのでしょう。
そのような人は、状況に応じて考えるということが出来ないため、「学校の運営を支えるために子どもがいるのではなく、子どもの成長を支えるために学校があるんだ」という元々のところが分からなくなってしまうのです。

そして、正解に囚われるようになった人は、子育てでもネットなどで「正解探し」ばかりするようになります。実際、昔、「子育ての正解を教えて下さい」と迫られたこともあります。

でも、いくらネットで調べても、AIに聞いても「我が子の育て方の正解」は教えてくれないのです。そんなもの存在していないのですから、それは当然の事なんですが、自分の感覚で感じ、自分の頭で考えることが出来なくなると、その「当たり前」が分からなくなってしまうのです。

確かに、自分の感覚で感じ、自分の頭で考えることが出来なくても、社会生活を送ることは出来ます。仕事をすることも出来ます。そして、社会が求めているのも、「その人が自分の感覚で感じ、自分の頭で考えた答え」ではなく、AIが与えてくれるような「正解」の方です。また、「AIが出した答えだ」というお墨付きもあります。

でも、その代わりにその人は「自分の人生」、「自分が生まれてきた意味」、「存在価値」、「生きる喜び」を失ってしまうでしょう。
それに、AIがもっと日常的になったら、AIと同じ結果しか出すことが出来ない人は仕事を失ってしまうでしょう。

子ども時代は、試行錯誤を繰り返しながら「自分の感覚で感じ、自分の頭で考えて答えを出す能力」を育てている時期なので、「正解」を子どもに求めて追い立ててはいけないのです。

皆さんもお料理を作っている途中で、「早くしろ、早くしろ、まだ出来ないのか」と追い立てられたり、一生懸命に作った料理に文句を言われたら「心を込めたお料理」なんか作れないし、作ろうとも思わなくなりますよね。
そして「ウーバーイーツでいいや」と思ってしまうかも知れませんよね。



「遊びの場」は「失敗を繰り返すことが出来る場」「失敗が許される場」でもあるのです。そして、その失敗を繰り返しながら少しずつ成長していく喜びを感じることが出来る場でもあります。
でも今、子どもたちはその「失敗を繰り返すことが出来る場」「失敗が許される場」「成長を実感出来る場」を失いつつあります。





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Last updated  2026.07.03 15:48:25
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