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【12】
山内董正(ただまさ)曰く、
卿(きみ)不動を信ずるか、
翁曰く、
予壮年、小田原侯の命を受けて、野州物井(ものゐ)に来(きた)る、
人民離散土地荒蕪、如何(いかに)ともすべからず、
仍(よつ)て功の成否に関せず、生涯此処(ここ)を動かじと決定(けつぢやう)す、
仮令(たとひ)事故出来(しゆつたい)、背に火の燃え付くが如きに立(たち)到るとも、決して動かじと死を以て誓ふ。
然るに不動尊は、動かざれば尊しと訓ず、
予其の名義と、猛火背を焚くといへども、動かざるの像形を信じ、此の像を掛けて、其の意を妻子に示す、
不動仏、何等の功験(こうけん)あるを知らずといへども、予が今日に到るは、不動心の堅固一つにあり、
仍(よつ)て今日も猶此の像を掛て、妻子に其の意を示すなり。
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