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凪2401

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2012年08月12日
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カテゴリ: 読書メモ。
いやあ、女子バレーボール、すばらしかったですね。
家でテレビの前で騒ぎながら見ていました。

相手が韓国だなんて、またいやな対戦だなあと思いながらも見ていましたが、
(向こうの選手がやたらと意地になったみたいに拾いまくるのでじれったい……)
なんのその、強かったですね、日本女子バレー。

結果、オリンピックで銅メダル!
選手や監督が言うように、まさにチーム力でしたね~

途中途中、相手のエース選手、ひとりで戦っているんじゃないかなあと思いましたから。
カメラの写し方なのかもしれないけれど、随分孤独に戦っているなあ、と。



外国の選手みたいにスパイクを高いところからびしっと叩き落す、
なんてすかっとするシーンはあんまりないんですけれど、
体格では完全に劣る日本の選手が、つないでつないで点を取る、
そんなある意味では泥臭いような戦い方が、すごくよかったです。

いやあ、今回のオリンピック、なんだか日本の選手にすごく楽しませてもらったような。
嬉しかったり悔しかったり、いっぱい心を動かしてもらえました。

自分のことじゃないんですけれど、日本の選手が笑っているのは嬉しいですねえ。




と、いうわけで、芸術新潮7月号。
腸の調子がいくらか落ち着いてきましたので、読書も再開しております。

今回の特集はいわさきちひろさんの特集でした。

思い返してみれば、絵本が好きだと言っているにもかかわらず、


でも、だからといって彼女の絵になじみがないかと言われればそんなことはなく、
本屋で見かけたり、友だちの家にかかっていたりと、結構目にしてはいるんですね。

ただ、まとまって作品を見るのは初めてでした。

記事の中でも言及されていますが、
かわいくて優しい以上に、どこかこう、哀しさをまとう絵ですよね。


何かことばで言い表すことができる、そういう具体的な形の悲しさじゃなくて、
彼女の絵のように、もっと淡くて輪郭が曖昧な悲しさ、というんですかね。

人として生きるということのものがなしさとか、
「あはれ」ということを(もののあはれ、という古典の意味での)、
輪郭線のかわりに身にまとったような、そんなしっとりとした絵です。

画面から見つめてくる幼い子どもの視線が、
どうしてせかいはこんなふうなのかな? と、
どうしてみんながわらっていることはできないのかな? と、
そう問いかけているようで、どきっとします。

だからこそただの「かわいい絵本の絵」で終わらない作品性を、
いわさきちひろさんの絵は持ち、人を惹きつけるんでしょうね。






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最終更新日  2012年08月12日 19時08分03秒
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