離人症の器

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凪2401

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2013年04月10日
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新しい年度を迎えて、地元も大分春らしくなってきました。
春先は風がとても強くなるので、強風が吹いてくるのが第1の春の知らせ、という印象です。

そんな中、ようやくまた読み終えた1冊ですね。
タイトルが面白そうだったので、
電車の中の時間つぶしにと思って買った1冊を、
数ヶ月ごしでようやく読み終えました。

<概要>
感情の萌芽にあたる仕組みは、地球上に哺乳類が現れたころにはすでに、
人類の祖先に備わっていたことでしょう。

生物進化の歴史を通して、徐々に積みあがってきたのです。
捕食者から逃げる「恐怖」は比較的早い段階で、人類の祖先の動物の身につきました。
そして、個体の上下関係を形成する「怒り」や「おびえ」は、
群れを形成するようになった段階で身につきました。
人間として進化した段階では、協力集団が築かれ、
それを維持する役割を担う「罪悪感」や「義理」などの、複雑な感情が進化しました。
本書ではさまざまな具体例をもとに、感情の働きを理解します。
そして、感情が私たちに備わった生物進化の歴史を考えます。



この本では「楽しい」や「悲しい」、「怒り」といった感情ばかりでなく、
「罪悪感」や「自己呈示欲」、「希望」などの色々な感情について、
その感情が人類進化のどの過程から備わっていたのかを示しながら、


「ジャングル由来の心」「草原由来の心」「文明固有の心」と、
人類が誕生してからたどってきた社会のどこでその感情が芽生え、
どういう風に人間に作用して発展していったのか、ということですね。

非常に興味深く読みました。

人が感じることというものは、人が言語を使うようになって以来、


うれしい、たのしい、かなしい、さみしい、いとしい、きらい……

おなじようなことで人は悩んだり苦しんだり幸福を感じたりしているよなと、
古典を読んだり絵を見たりしていると思ったものです。

この本の中では、文明の進歩に感情の進化がついていっていない、
という指摘がありまして、なるほどそうだよな、と腑に落ちた次第。

人間を取り巻く環境はめまぐるしく変化していきますが、
それに対処する感情は「ジャングル由来」であったり「草原由来」であったり、
おいついていってないんですね。

そういうものとして考えないと、なかなか苦しくなったり、
色々とか悲しいことが起こったりしそうだなあ、と改めて思いましたね。









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最終更新日  2013年04月10日 19時23分59秒
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