離人症の器

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凪2401

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2013年08月11日
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カテゴリ: 読書メモ。
涼しかった当地方も、先週から猛暑に突入いたしました。
私は暑さに弱いので、暑さが2日ほど続いた時点でバテバテです。

もう1歩も歩きたくなくなるこの季節、
思考回路もにぶくなりがちでやる気がでませんが、
それでも読む気が薄れない中野京子氏の本。

すっかりはまっております。

題名の通り、前回紹介した『怖い絵」の第2弾。

中野氏が様々な時代の絵画を取り上げては、
その時代背景、人々の考え方の傾向、絵の中に隠されたモノの意味、などなど、


今回もメジャーな作品から、名前を知らなかった作品まで、
たっぷり20作品、絵画の世界にひたらせていただきました。

ピカソの『泣く女』、ミレー『晩鐘』、ヴェロッキオ『キリストの洗礼』が、
特に面白かったですかね(どれも面白いんですが)。

その他にも、ルーベンス、レンブラント、ベラスケスといった巨匠から、
エッシャーやビアズリーまで取り上げる絵画は多岐にわたっております。

ほんとうにもう、中野さんの頭の中にはどれだけの知識が詰まっているのか、
そしてその知識を引っ張り出しては絵画にリンクさせ、
人間の心の最奥部を紐解いていくためにどんな思考をしているのか、
そしてどうやったらこれだけ冷静な筆致の中に、絵画への情熱を潜ませることができるのか。

興味がつきないです。


美術教育の中に、絵を描いたりとかそういう実技だけじゃなくて、
こういった観賞を何故入れないのかと、疑問に思うほど。

触れる機会がないからこそ、絵画鑑賞がなにやら高尚なものとか、
自分とは縁遠いものという誤解を生んでしまう側面もあるんじゃないでしょうかね。

中野氏の本、これからもどんどん読み進めていく予定です。







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最終更新日  2013年08月11日 19時33分48秒
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