離人症の器

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凪2401

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2013年09月01日
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カテゴリ: 映画。
夏の暑さにバテておりましたら、いつの間にか3週間も更新があいていたのですね。
だいぶ涼しくなって参りまして夏バテからも回復し、無事に生きておりますです、はい。

やっぱり私、ほんとに暑いのダメですね。
その場から1歩も動きたくなくなってしまいます。
ただひたすらにクーラーの下にころがっていたい……


そんなこんなで久しぶりの更新は、暗い映画についてでございます。


実際にあったスノータウンマーダーという残虐な殺人事件をテーマにした映画です。

主人公はおとなしく、やさしそうな少年。
あるときこの少年は、隣人から兄弟ともども性的虐待を受けてしまいます。

明るく気さくで、いい兄貴分、という感じの男性です。
主人公は徐々に、ジョンを信奉するようになるのですが、
実はジョンは、身近にいる性的異常者を根絶しようと、
次々に残酷な殺人を繰り返している犯罪者だった……というストーリーです。

非常に、くるしい映画です。
何が正しいのかわからぬままに、見終わりました。

子どもに性的虐待をするような人間を許しておけない。
そして法律が、社会が、そのような人間を放置するのなら、自分が裁く。

その考えを、私には否定できないな、と思ってしまったからです。

明らかにやりすぎですし、加害者だけでなく、単にマイノリティであるという、
そんな社会的弱者さえ対象にしているので、そこはまったくもって賛同はできません。


そう思いながら見ておりました。

主人公がやさしすぎるのもまた、こころにくるんですよね。

信奉するジョンに殺人に巻き込まれ、
殺されるか、協力してひとを殺す人間になるのかの二者択一の選択を迫られる。

そのこころの揺れ動きが、淡々とではありますが非常に丁寧に描かれていて、


実際の事件では、犯人は性的異常者を対象にしたと主張しているようですが、
被害者の大半が抵抗もできない社会的弱者であった、とされています。


『この世にひとり、信じたおとなは凶悪犯だった』


自分と同じ傷を負い、自分を救い上げてくれたひとに、正義を貫けと言われたら……


見終わったあともこころに爪痕を残すような、そんな映画でした。







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最終更新日  2013年09月01日 19時22分14秒
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