ウチのアパートに隣接するオーナーさんの邸宅で、長いこと(少なくとも6,7年)
住み込みで働いていた夫婦には子どもが二人。
小学校の高学年、いやもう中学生?のお兄ちゃんと、その弟4歳。
弟くんはたっくんより誕生日が1ヶ月弱早いだけなのに、
赤ちゃんの頃から体が大きくて、今では身長は頭一つ分たっくんより高く、
体重も20キロ超
そんなわけで、同い年なのに、たっくんは彼を「ピー(年上に対する敬称)・○○」と呼び、
よくヤーム部屋とか、駐車場で仲良く遊んでました。
でも、その子の父ちゃんは自分の子どもたちが
アパート側の敷地に入ることに対して遠慮があったようで、
二人が遊び始めて盛り上がり、声もデカくなってくると
「もう部屋に戻れ~」と言って、弟くんを強制連行!
でも、弟くんもそんなことじゃあへこたれない。
こっそりとまた出てきては、オーナーさんちとアパートを隔てる柵の隙間から
こちらをのぞいては、柵ごしになんやかんやとたっくんと遊んでいるのでした。
彼も同じ年頃の遊び友達に飢えていたんだろうなあ。
その一家がここでの仕事をやめて、田舎に帰るという話を、
人づてに聞いたのは先週のこと。
そしてその話を聞いた数日後、
ヤームさんに遊んでもらっていたたっくんが戻ってくるなり、
「ピー・○○、もうおひっこししちゃったんだってー」
あらら、もう?!
確かに、タイの学期休み中は朝から聞こえてきた子どもの声がパタッと途絶え、
その兄弟の父ちゃんの姿(よくヤーム部屋でだべってた)も見かけない。。。
本当に行ってしまったらしい。
行っちゃう1週間ほど前に一緒に遊んだときには何にも言ってなかったので、
「さよなら」も言えなかったな。
なんだかあっけない
随分と仲良く遊んでたのにな、二人。。。。
なーんて、しんみりしているのは私だけで
当のたっくんは
「でも、○○ちゃん(アパート内の遊び友達)がいるから大丈夫!」と笑顔であっさり
言ってのけた。
あー、そうですか。
そういや、この前仲良しの友だちが本帰国しちゃうときも
同じようなこと言ってたな。。。
「でも△△くん(別の友だち)がいるから、さみしくない!」って。
いや、それだけじゃないぞ。
振り返ればこれまでも、何回も何回も同じようなことがあった!
いつもしんみりしたり、「ちゃんとさよならさせてあげられなかった」
なんてセンチメンタルになってるのは私だけで
たっくんは
「あんたたちの友情ってそんなもんだったの?!」って
言いたくなるくらいに、いつもあっけらかんとしてたかも。。。
まだ「お別れ」の意味が分かってない。。。のかな?
ところで、お隣の兄弟の話。
弟くんは田舎に一緒に行ってしまったのは確かだけれど
兄ちゃんのほうがどうなったのか気になります。
彼は、(たぶん)子どものいないオーナーさんに
自分の子どものように可愛がってもらい、結構いい学校に通わせてもらってました。
通学もオーナーさんちの運転手&車で送り迎え。
学校だけじゃなくて、ピアノやバイオリンも習わせてもらっていて、
学期休み中には家庭教師が来てたことも。
それだけじゃなくて、オーナーさん自身が
言葉使いなんかのしつけもやっていたらしく。
多分、今回もそのお兄ちゃんはひとりバンコクに残ったのではないかと思うけど、、、
最近姿を見ないけど、どうなったのかな~
ここまできて、オーナーさんが彼への教育援助をやめるとも、
地方の公立学校への転校を認めるとも思えないんだけど。。。
とりあえず一緒に「田舎」に行って、また帰ってくるのかな?
兄ちゃんよ、
家族と離れてさみしくなるだろうけど、頑張って勉強して
早く両親をラクにさせてあげるんだよ・・・・
教育のチャンスの面で、兄と随分差をつけられちゃった弟の分まで
頑張るんだぞぉ~。
・・・と、勝手に妄想しては、
一人でまたしんみりしてしまう私なのでありました。
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