仁志・多喜馬の戯言日記&戯言通信

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2009年03月30日
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 高速道路の千円乗り放題が土曜日から始まったのだが、私は年度末を控えて忙しかったので、土曜日は仕事に出かけたのだ。仕事を終えて家に帰る道筋にあるホテルでは、和歌山ナンバーと高知ナンバーの車がホテルの駐車場に車を入れようとしていた。先行して乗り放題千円とした本州四国連絡橋では、先週の交通量が約2倍になったそうで、四国の高速道路会社では今回も交通量の増加を見越して、SAに仮設トイレを設置したり、駐車場整理の係員を増やしたりして、大型連休以上の態勢を組んでいたそうだが、思ったより交通量は増えなかったらしい。

 愛媛県内の観光地も肩透かしを食ったみたいで、あまり観光客が増えた様子は無いみたいだ。新聞によると愛媛県内の高速道路の交通量は、通常の1.3倍くらいで予想より少なく、どこも渋滞などは起こらなかったみたいだ。もっとも利用者には好評みたいで、伊予市の大型ショッピングセンターに新居浜市から買い物に来ていた人は、「遠出しようと言う気の後押しになる」として、高速道路の通行料が値下がった分以上の買い物と家族の食事をしたそうだ。私に言わせるとそのような人は、政府の思惑に載って必要の無いものを買って無駄遣いをしている、あまり賢くない人の典型のような人だと思った。

 今回の高速道路料金の値下げは、麻生太郎首相が昨年10月に追加経済対策として、定額給付金とともに目玉事業として実施を表明したものなのだが、週末等休日には高速道路千円乗り放題ということで、地方の活性化や物流コストの引き下げが狙いということだそうだ。しかしながら値下げによる高速道路会社の減収分を補うために、国が税金で毎年5000億円を補てんしているのだ。高速道路会社といえば小泉元首相が構造改革で、道路公団の民営化ということを言い出して民間会社にしたはずなのに、政府が民間会社の料金を安く決めておいて、その損害を税金で補填してやるなどよく考えたらおかしな話だ。

 今回の高速道路の値下げの財源(我々の税金なのだが…)は、とりあえず2年分だけなのだが、2年後に値下げをやめることが果たしてできるのだろうか。しかも、高速道路の利用形態と料金収入のあり方が大きく変わるわけなので、本来なら高速道路の整備計画にも、当然影響してくるはずだろう。私の職業が土木の技術屋なので、そうした点についてとても気になるのだが、そんなことなど何の考慮も行わないまま、とりあえず値下げだけを実施するのはとても納得がいかない。場当たり的な人気取りでは無責任で、日本の交通体系の中で高速道路をどう位置づけるのか、政府・与党はちゃんと示すべきだと思っているのだ。





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最終更新日  2009年03月30日 01時56分01秒
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