仁志・多喜馬の戯言日記&戯言通信

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2013年02月02日
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 ある雑誌に投稿するために航空機のことを調べていたのだが、今から20年ほど前にはコックピットには機長に副操縦士と航空機関士の3 人が乗務していたそうなのだ。この航空機関士の仕事は発動機・与圧装置・燃料系統・空調装置・油圧系統・電気系統など各システムの操作・監視や並びに燃料・重量計算・離陸速度・着陸速度の計算などを行っていたそうなのだ。それが人員削減ということでコックピットから排除されてしまい、航空機関士が行っていた業務は操縦者が変わって行うようになったというのだ。全く同じ機械であってもそれぞれ癖のようなものがあり、そこから派生するトラブルを航空機関士が監視・制御していたのであるが、安全性よりも経済性が優先された悪例となっているのだ。

 ここのところトラブルが相次いでいるボーイング787は、かつては航空機関士が担っていた業務の大半をコンピューターが監視・制御するシステムで、現代の航空技術の粋を集めた世界に冠たるハイテク機として登場したのだ。航空関係者の話では「もし航空機関士がボーイング787に乗務していたら、燃料漏れやらバッテリーの異常やらが起こる前に、何か異変を感じ取ることができただろう」といわれており、これほどの大損害になってなかったと指摘されているそうなのだ。航空会社は整備士削減などの「合理化」を推進したことから、「空の安全を守るため私たち現場労働者の声を聞き、行政に反映させるべきだ」と、航空労働者からは批判の声が上がっているそうなのだ。

  一方の天気予報もかつては予報官が鉛筆を持って天気図を描き、各地の観測値と自らの経験知を基に予報を出していたそうなのだ。その予報官たちの代わりを担っているのは気象庁が世界に誇る数値予報だそうで、流体力学などの英知を結集し従来は予報官が行っていた解析と予報をシステム化して、世界トップレベルの数値予報が行われているというのだ。この数値予想システムは世界各国の気象予報センターにも配信され、各国の天気予報に活用されているそうで、昨年に気象庁は従来に比べて約30倍の総合理論演算性能を持つスーパーコンピューターシステムを導入しているそうなのだ。その再審システムをもってしても先日の首都圏での大雪の予想は見事にはずしてしまっているのだ。

   世界的に見ても予測が最も困難といえる日本近辺でさえ、3日先程度までなら十分に正確な天気予報が出せるようになっているのだが、それでも一から予報を作っていた熟練の予報官の人がいたら、首都圏の大雪を当てることができただろうかということなのだ。もちろん気象庁では現在でも数値予報の結果に基づいて、予報官の方たちが議論したうえで予報を発表してはいるのだが、自ら鉛筆で天気図を描いて空を見続けた世代の予報官の方がいたら、「ひょっとしたら大雪になるかもね」と、人々が雪に備えられる予報を出すことができたのではないかとも言われているのだ。天気予報といえば統計的手法を駆使して経験ある予報官が、長年の経験知やカンに基づいて発表するものだったのだ。

 ところが天気予報革命を導いたとされる地球流体力学に基づく大気の運動の理解と、複雑な非線形連立微分方程式を解くことのできる高速コンピューターの出現によって、予報のあり方は一変してしまい、物理学の方程式により風や気温などの変化をコンピューターで計算して、将来の大気の状態を予測する方法が数値予報なのだ。その数値予報だけでは埋まらない残りの数%を補うのが人の力なのだが、「気象庁のオジサンたちはコンピューターばかり見ていて、つぼみを見てないですから桜の開花予想をはずすのよ」と笑われ、実際に海女さんや漁師の方たちのように毎日空を見上げて地形的影響を熟知し、天気が生活に密接に関係している方たちには敵わないということを知るべきだろう。




--- On Sat, 2013/2/2, > wrote:















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最終更新日  2013年02月02日 10時53分05秒
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