西日本を襲った記録的豪雨の被害はさらに拡大し路側の決壊や土砂崩れなどで生活道路が通行止めになり2万人以上が孤立状態になっているという。私の住む愛媛県電気機関車は西予市や伊予市などの約40世帯で約75人とされているが実数は「確認中」としている。復旧には長期化が見込まれていることから各自治体などが空や海などから食料や水を運んでいるが、集落につながる県道の路面が崩壊するなどした孤立集落では町職員らが徒歩などで食料や水を届けているが、道路の復旧には2週間以上かかる見込みだという。また総務省消防庁の集計では15府県で少なくとも386か所の避難所が開設され8049人が避難しているが、電気などのインフラの復旧が進んでいることから徐々に減少しているという。
西日本を襲った記録的豪雨の被災地が今度は深刻な水不足と猛暑に苦しめられているもようで、被害が大きかった岡山県・広島県や私の住んでいる愛媛県を中心に24万戸以上が断水しており、影響は避難所や家庭での生活や医療などあらゆる方面に及んでいるという。今後1週間はおおむね晴れで猛暑日が予想される所もあって熱中症にも注意が必要だという。地区を流れる肱川が氾濫し5人が死亡した愛媛県西予市野村町でも断水が続いており、飲料水などは給水車の供給があるが避難所では風呂に入れないなど不便を強いられているという。西予市では市内の温浴施設を 無料開放しているが、被害の大きかった野村町から最短で向かう県道は土砂崩れのため通行止めのため回り道で片道1時間以上かかるという。
大量の土砂やがれきで覆われた町に容赦なく照り続ける夏の日差しのなかで、走り回る給水車に水を求めて列をなす人々がTVのニュースで紹介されているが、 西予市立野村中学校に避難している高齢者の男性は、氾濫で車が流され無料開放されている温浴施設に通うことができないことから、4日間風呂に入っておらずぬらしたタオルで体を拭いていることから「汗をかくから早く風呂に入りたい。水道を復旧してほしい」と訴えている。この避難所は給水所にもなっており、連日ポリタンクやペットボトルを手にした市民が長い列を作っているが、自転車で訪れた主婦は近所のお年寄りの分ももらうため、この日は西予市立野村中学校までの1.5キロを4往復しており「早くこの状態を解消してほしい」と祈るように話していた。
西日本豪雨で道路が寸断され交通混乱が続く中で物流会社や流通大手が配送網の復旧を急いでいるそうだが、コンビニエンスストアは被害を免れた店舗にヘリコプターを使って商品の供給を始めているにもかかわらず被災店舗は営業休止が続いているという。道路の復旧に時間が要することから物流の正常化にはなお時間がかかりそうだという。政府がコンビニなどへの物資輸送車を緊急車両扱いとする措置を講じたことで配送網の回復が期待されるが、渋滞や通行止めの影響は避けられず「商品が未納となる店舗が出るかもしれない」という。イオングループは総合スーパーを含む 7 店が休業だというが、このうち愛媛県大洲市にあるマルナカ大洲店では店舗前で水や菓子パンに肌着などを販売しているという。
安倍晋三首相は視察先の岡山市内で記者団に「初動の遅れが指摘されているが」と問われたのに対し、西日本豪雨への政府の初動対応について「一丸となって発災以来、全力で取り組んできた」と述べ問題はなかったとの認識を示したという。小野寺五典防衛相も西日本豪雨の被災地に派遣している自衛隊員の活動の長期化が見込まれるため、自衛官 OB が登録している即応予備自衛官を招集するよう命じ、被害の大きい広島県内などで生活支援を担う部隊に 300 人程度の即応予備自衛官が参加するという。即応予備自衛官の招集は東日本大震災や熊本地震に続いて 3 回目となるが、支援活動を円滑に進める観点から被災地の近くに住み、地の利がある自衛官を中心に招集するという。
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