富山県を走る万葉線の富山県射水市の中新湊駅の構内で電車が脱線する事故があり、国土交通省などが原因を調べたところ暑さでレールに異常が発生したとみられている。富山県射水市の万葉線の中新湊駅で高岡駅発越ノ潟駅行きの2両編成の電車の先頭車両が脱線したというが、電車は中新湊駅のホームを出発した直後に脱線したということで、車内には子ども1人を含む乗客4人と運転士が1人乗っていたがけがはなかったという。脱線したのは低床車両のアイトラムで中新湊駅を発車して間もなく脱線したというが、この事故を受け国土交通省北陸信越運輸局と万葉線を運行する会社の社員や警察などが車両や事故現場のレールを調査しレールの幅に異常が無いかやレールの表面が摩耗していないかなどを調べたという。
レール幅を測ったり熱や摩擦などで異常が起こったりしていないかなどを詳しく調べていた株式会社万葉線の社員によると、脱線の原因は連日の暑さでレールに異常が発生したとみられ鉄が膨張したことが原因とみられるレールのゆがみが複数見つかったという。暑さでレールがゆがんだことが脱線の原因の可能性もあるとみてさらに詳しく調べており、このため万葉線は六渡寺駅から越の潟駅の間で区間運休しバスによる代替運行をしているという。株式会社万葉線の中村正治社長は「ご利用の皆様、近隣の皆様にご迷惑をおかけしましたことを深くおわび申し上げます」としているが、この影響で現在も運転を見合わせていて今のところ運転再開の見通しは立っていないということのようなのだ。
このように日本列島は広い範囲で高気圧に覆われ各地で猛烈な暑さが続いでいるが、記録的な猛暑が続くなか東京消防庁は救急搬送件数が過去最多を更新したと発表した。 35 度以上の猛暑日となった地点は全国で 237 地点と今年最多になり全国の観測地点の約 4 分の 1 を占めたという。東京消防庁によると救急搬送件数は3091件で今月の18日に記録した3036件を上回り過去最多となったそうなのだ。このうち熱中症で搬送されたのは311人で男女あわせて16人が重症だという。救急搬送件数が過去最多を更新するのはこの夏3度目となっているというのだが、熱中症とみられる症状で埼玉県内では 78 歳の男性と 67 歳の女性が死亡し愛知県内でも 82 歳の女性が亡くなったという。
気象庁によると太平洋高気圧の勢力が依然として強いことから厳しい暑さは週の半ばごろまで続くとみられているが、厳しい暑もあって各地で水難事故も相次いでおり、大手新聞社のまとめでは海などで8人が死亡し4人が重体となったそうなのだ。福岡県新宮町の新宮海岸ではシュノーケル体験のイベントスタッフとして参加していた新宮町の町非常勤特別職員が浮かんでいるのを海水浴客が見つけ搬送先で死亡が確認されたそうなのだ。福井県高浜町の海水浴場でも海水浴に来ていた兵庫県篠山市の高校1年が沈んでいるのが発見され搬送先で死亡が確認されたという。また松江市の笹子海水浴場ではスポーツ少年団のイベントに参加していた市内の保育園児が溺れ意識不明の重体となっている。
ただ普通に日常生活を送っているだけでも熱中症になってしまう今年の暑さなのだが、もはやいつも通りに過ごしているだけでは適応できないレベルにまで達しているという。花火大会など夜のお出かけの際も油断せずに万全な暑さ対策が必要だというが、夏の海水浴や登山だけでなく冬のスキー・スノボ等は一つまちがえれば命を失いかねないにもかかわらず「レジャー」としての感覚が強すぎ、ひどい場合には飲酒していることさえあり個々人の危機意識が高まるよう皆で声をあげていく必要があるという。この強烈猛暑はこの先、少なくとも 8 月初めごろまでは続く見込みだというのだが、命にかかわるような危険な暑さになる日もあることから少しでも涼しさにつながる工夫をして過ごしていくべきだという。
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