人の体は寒さを感じると血管が収縮して血圧が上がるそうだが、そのため暖かい場所から寒い場所に入ると血圧が急激に上昇するという。何気ない生活の中でも例えば朝ぽかぽかの布団から出て寒いトイレに入る時や、帰宅直後の寒い部屋でコートを脱いだり寒い部屋のまま着替えたりする時など、寒暖差を急に感じる行為には注意が必要となってくる。部屋が冷えている場合はさらに血圧が上昇することもあるが、寒い冬は外部との温度差に注意が必要で油断は禁物だという。暖房のきいた暖かい部屋から外へ出る場合は外出前に5分程度軽いストレッチをして血流を良くするだけでなく、帽子や手袋にマフラーなどできちんと防寒対策をして、家にいるときでも部屋ごとの温度差をつくらないことが重要だという。
1 日の寒暖差が大きくなる季節は何気ない普段の生活の中に血圧の乱高下から突然死を招く危険因子が潜んでいるため要注意だが、高血圧は突然死を招く危険な因子で減塩など食生活の改善も大切だが「死のスイッチ」を入れるのは普段の行動の中にあつよいうのだ。 30 年以上 24 時間 365 日血圧計を装着し血圧を計測し続け自身と患者のデータから、血圧の変動と日常生活の行動との関連について分析してきた医師によると、 24 時間の血圧推移と起床から睡眠時まで全ての行動を調査し、仕事だけでなく電車や車での移動・睡眠・散歩・運動・トイレ・食事・入浴等との関連が特定しているという。これらの調査の中で死を招く恐れの高い危険な血圧の乱高下を招いた生活習慣を発表している。
年間約 1 万 5000 人以上が風呂で亡くなっているというが、風呂は「癒やしの場」であると同時にリスクの高い場所だそうで、その要因が「高温」・「長湯」・「温度差」という 3 つのリスクだというのだ。熱い風呂は血圧を急激に上げ脳や心臓の障害を起こしやすくするのだが、熱い風呂の長湯は血流を増加させてのぼせやすくなる。のぼせるとめまいや失神に至り溺れれたり転んだりする事故につながり大変危険となってくる。温度差は「ヒートショック」ともいわれるが寒い脱衣所から熱い浴槽につかる時、またはその逆の時の大きな温度差が身体を襲うというのだ。急激な温度の変化は交感神経を強く刺激するので血圧が一気に上がり、脳や心臓の障害を招きやすくなることからおすすめは 39 ~ 40 ℃ くらいのぬるめの入浴だという。
寒い時期には特に室内と浴室と脱衣所の温度差がヒートショックを招き危険で、脱衣所にヒーターを置いて部屋を暖めたり浴室は少し前からシャワーを出して室内を暖めておいたりするのがいいという。また浴槽に入る前にはかけ湯を欠かさないことも大切で、ポイントはいきなり肩からかけるのではなく足元から少しずつだんだん体の上の方にかけていくことだという。浴槽に入る際もいきなりザブンとではなくゆっくり足元から入ることが大切だという。こうすることで血圧の急激な上昇を和らげることができるのだが、浴槽から出る時も急に立ち上がらずゆっくりと体を起こして湯船から出るようにするべきだという。そして風呂から上がったら体を冷やさないようすぐに服を身に着けるようにすると血圧の急激な変動を回避できるという。
入浴に伴う脳梗塞を防ぐためには「入浴の前後に必ずコップ 1 杯の水を飲む」ことがおすすめだというが、これで血管のつまりによる心臓や脳疾患の発症を防ぐことができるという。サウナはたいてい水風呂と一緒になっているがサウナから出て水風呂に直行で、ザブンと水風呂に入りまたサウナに入ることを繰り返していると、これはヒートショック状態を自ら作り出しているのと同じで非常に危険でという。医師のすすめるウナの入り方は 60 ℃ のサウナに最大 15 分を限度とし水風呂は厳禁で、入る前後にコップ 1 杯以上の水を飲むことだというのだ。血管がもろくなっている中高年や糖尿病に高血圧など持病を持つ方にとっては、サウナと水風呂は死に直結する行為なので特に注意が必要だという。
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