今年の夏の気温は平年並みか平年より高くなる日が多い見通しとのことなのだが、今年もエアコンの光熱費が心配になる季節がやってきた。一方で電気やガス代の値上げや食料品等の物価上昇もあり、一日中エアコンをつけていたら電気代がかかって家計を圧迫してしまう。節約したいとはいえそのために我慢をして体調をくずしていては元も子もなく、一日の熱気が室内に溜まって外出からから帰宅して玄関の扉を開けると「モアーッ」とした熱気が押し寄せ、一日の疲れがさらに増し暑さを一番不快に感じる瞬間なのだ。たまらずエアコンのスイッチに手を伸ばし設定温度を一番低く設定し「急冷」のボタンを押したくなるのだが、実は夏の昼間に使われている消費電力のうちエアコンでの電力が 60% を占めているという。
夏場に密室にしていると外気温よりも室内の方が高くなっていることが多いので、帰ったらエアコンをつける前に一旦窓を開けるのがよいそうで、エアコンは電源を入れてからの約 10 分にフル稼働で室温を上げたり下げたりしているため、最初の立ち上がりに最も電力を消費しているという。外気温まで部屋の温度を下げてからエアコンをつける方が部屋の気温を早く下げることができるというのだ。また夏は窓を開けてもなかなか風が入ってこないので外気を取り入れるのは難しいのだが、そこで扇風機や換気扇を活用することが重要だという。扇風機は部屋の空気を窓の外に向かって流れるように設置し、それと台所の換気扇も室内のこもった空気を強制的に排出するので効果があるというのだ。
部屋が外気温と同じくらいに下がるまでには少し時間がかかるのだが、そこでその間にぬるめのお湯で簡単にシャワーを浴びて汗を流すとよいそうなのだ。家に帰ってエアコンを「急冷」にしてもなかなか涼しくならないが、一度「急冷」で部屋を冷やし過ぎると節電のために後から 28 度に温度設定を上げた時「ちょっとまだ暑いかな」と感じて、また温度設定を下げてしまいがちだという。一度シャワーを浴びると汗が引き体感温度も一気に下がるのだ、シャワー後に冷たいお茶を飲んだ頃には部屋の気温も下がっているという。そこからエアコンのスイッチを入れ設定温度を 28 度にすると、汗もすっかり引いて体感温度も下がっている状態なので室温が 28 度の設定でも快適に過ごせるというのだ。
熱なかなか寝付けないからといって 、一晩中エアコンをつけていたのでは、身体に負担がかかったり電気代がかなりかかってしまったりするのだが、眠りにつく頃を見計らってオフタイマー設定をしているとエアコンが止まった後蒸し暑くなって目が覚めてしまうという。そこでエアコンをまたつけるという悪循環になってしまうのだが、熱帯夜の定義は夕方から翌朝までの気温が摂氏 25 度以上の夜のことを指すが、熱帯夜といっても夜の外気温はエアコンの通常の設定温度の 27 ~ 28 度を下回ることが多いので、普通に考えればエアコンをつけずに済むはずだという。ところがエアコンを使用しないと暑く感じるのは室内の空気の対流がないことによるので、外気を上手に取り入れ室内に空気の流れを作れば睡眠に快適な環境を作れるという。
クーラーをガンガンかけて厚着をするのが気持ち良いという人もいるが基本は薄着になって過ごすことが必要で、通気性の良いデザインや清涼素材を使った服を選んで着ると良いという。保冷剤は夏場にとても重宝するが保冷剤をタオルに入れてそれを首に巻くとクーラーなしで過ごすことができるという。また霧吹きで水を体に噴きかけ扇風機にあたると気化熱で涼しく感じるというし、扇風機に霧吹きをかけ霧混じりの風を体に当てると一層涼しさを感じるそうなのだ。霧吹きに入れる水の代わりにアロマウォーターなどを使うと清涼感が一層増すうえ、エアコンの使用を減らすことは CO2 削減にもなるし室外機からの排熱も減らし、温暖化防止につながるだけでなく、その上電気代節約にもつながるので家計にも優しいというのだ。
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