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2005.08.09
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画図百鬼夜行(やこう)全画集

~角川ソフィア文庫~

読了と言いますか…全ての絵を眺め、活字も読みました。古文がすらすら読めないのが悔しいです。結局雰囲気つかんだだけで理解はできていません。古語辞典をフルに活用すればいけると思いますが、その労力を惜しんでいます。
さて、本書は「画図百鬼夜行」「今昔画図続百鬼」「今昔百鬼拾遺」「百器徒然袋」の四部からなります。
最初の「画図百鬼夜行」の絵には、(解説などの)文章が書かれているものはほとんどありません。このあたりの事情も気になるところです。本書の解説を書いておられる多田克己さん(講談社ノベルスから『百鬼解読』という本を出されています。この本には、京極夏彦さんの講談社ノベルスのシリーズ第一作から『百器徒然袋』までに登場している妖怪が紹介されています)や、京極夏彦さんの作品を読み返せば、すでに指摘されていることかもしれませんが…(いま名前を挙げた二人は、作品を持っているからで、他にも多くの参考文献はあるでしょう)。
この中に出てくる、生霊、死霊、幽霊の違いが気になります。明確な区分はあるのでしょうか。
「今昔画図続百鬼」の中の、寺つつきには付箋を貼りました。見開きで次のページに載っている入内雀にも共通することなのですが、両者とも歴史上の人物(の霊、念)が妖怪になっているのです。前者は物部守屋、後者は藤原実方だそうです。興味深いです。また、油赤子にも付箋を貼りました。油売りが、大津辻の地蔵の油を盗んでいました。そして、亡くなりました。その炎は迷いの火となったといいます。だとしたら、油をなめる赤ん坊は、この者が再生したものであろう、ということが書かれています。はて、なぜ赤ん坊の形で出てくるのですかね?霊であれば、死んだときの姿で現れるような固定観念があるのですが…。
「今昔百鬼拾遺」の中で興味深かったのは、蜃気楼ですね。なるほど、と思いました。煙々羅はかわいいです(笑)。
「百器徒然袋」は、宝船ではじまり、宝船で終わります。そして宝船には、七福神が描かれています。このあたりの事情は、高田崇史さんの本の中に書かれていたと思います。確認がまだとれていないのですが…。ともあれ。この中の絵に描かれた解説の最後は、ほとんど「…と夢の中におもひぬ」あるいはこれと同義の言葉で終わっているのです。石燕さんの創作ということらしいですね。不々落々(ぶらぶら)、琵琶牧々、三味長老、経凛々、暮露々々団(ぼろぼろとん)、このあたりでは相当テンション上がりました。…で、最初に指摘した宝船の件ですが、最初の宝船の絵では、七福神は寝ています。最後の二枚で、七福神は起き、なんだか盛り上がっています。つまり間に挟まれた一連の妖怪たちは、七福神の夢だった、ということなのかな、などと、何の文献の確認もとってはいませんが、感じました。もちろん、高田さんの講談社ノベルスの作品は全て読んでいるので、影響は受けていると思いますが…。






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Last updated  2005.08.09 21:20:57
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のぽねこ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) スパイシーチューリップさんへ コメント…
スパイシーチューリップ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) 流行りましたね!キラキラ系、あまり知ら…
のぽねこ @ シモンさんへ コメントありがとうございます。 なにぶん…

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