のぽねこミステリ館

のぽねこミステリ館

PR

×

Profile

のぽねこ

のぽねこ

Calendar

2006.08.28
XML
水晶のピラミッド

~講談社ノベルス、1994年~

 1986年、アメリカ・ルイジアナ州に、ビッチ・ポイントという岬がある。そこから日本橋と呼ばれる橋を渡ったところに、エジプト島と呼ばれる島がある。この島には、ギザのクフ王のピラミッドそっくりのピラミッドがあった。大きさは同じ。ただし、下半分は本物のように石で作られているが、上半分はガラスで作られていたのだ。
 このピラミッドを舞台に、レオナ松崎主演の映画のあるシーンが撮られることになった。ピラミッドの設計者の弟、リチャード・アレクスンがレオナに出会い、その映画の話を聞いて、この場所を提供したのだった。
 シーンの設定のため、激しい嵐の夜、撮影が行われた。その際、レオナは、まるでエジプトの「死者の書」に出てくるアヌビスのような、犬のような頭をした人間を目撃していた。そして翌日。水晶のピラミッドのすぐそばに建っている塔の最上階で眠ったリチャードが、なかなか部屋から出てこなかった。部屋は、内側からドアがかけられており、窓からもも出入りはできず、その部屋は密室状態だった。さらに日付が変わろうとする頃、映画スタッフの判断で部屋をあけると、リチャードが奇妙なかっこうで死んでいた。後の検死により、彼は溺死していることが分かった。塔の最上階―七階―で、密室状況の部屋の中、男が溺死していたのだ。
 警察の捜査は難航し、映画撮影も停止させられた。そこでレオナは、一刻も早く事件を解決すべく、御手洗潔のもとへ解決の依頼へと訪れる。

 数年ぶりの再読。いやはや、面白かったです。御手洗さんかっこいいですね。
 本書は、いわゆる文明時代のエジプト、タイタニック号事件が交互に語られ、やがて現代(1986年)の事件についての描写、となるのですが、エジプトのシーンが良いです。人間の汚い面も十分に描かれているのも含めて。タイタニックは…そういえば、私は結局映画を観ていません。
 最上階密室での溺死事件の謎も素敵でした。そして、本書の主題でもあるピラミッドの謎でしょうか。昔はピラミッドに関する本でけっこうテンション上がったものですが、今回はそんなでもなかったです。御手洗さんの冷静な指摘はおぼろげに覚えていて、そのせいもあったかもしれません。


 好きなセリフがあるので、引用を。文字色は変えておきます。
「」(389頁)





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2006.08.28 23:05:48
コメント(2) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

Keyword Search

▼キーワード検索

Comments

のぽねこ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) スパイシーチューリップさんへ コメント…
スパイシーチューリップ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) 流行りましたね!キラキラ系、あまり知ら…
のぽねこ @ シモンさんへ コメントありがとうございます。 なにぶん…

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: