のぽねこミステリ館

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2007.06.03
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~講談社ノベルス、2000年~

 第18回メフィスト賞受賞作、石崎幸二さんのデビュー作です。ミステリ好きの会社員・石崎幸二さんと、テンション高い女子高生、ミリアとユリの三人が主人公です。それでは、内容紹介と感想を。

 美和ホテルグループが主催する、『ミステリィの館』のイベントに招かれた石崎幸二は、ホテルに向かうバスの中で、ミリアとユリという二人の女子高生と知り合う。のっけから高いテンションで、三人の波長があったのか、三人は以後行動をともにすることになる。
 イベントは、謎の死を遂げた若手ミステリ作家、来木来人に関する謎を解明することを目的としていた。招待客の中には、大学のミステリ研究会や、推理作家もおり、彼らは謎解きに熱意を示すが、ミリアたちは茶番だと笑っていた。たくさんのお菓子と引き替えに、彼女たちも謎解きに関わることになるのだが…。
 来人が生前口にしていた、「お金では買えないほどの究極のトリック」とは、はたして何だったのか。ホテルで起こる、連続殺人(?)事件が、その解明にいかにつながるのか…。

 とても軽い作風で、さくさく読めます。笑いのツボも、少なくとも私のツボとあっていて、何度もくすっと笑えました。ウルトラセブンのネタはもちろんですが、謎の暗記法やら、ちょっとひねったギャグなど。トーチ法(倒置法)など、さりげないですが笑えました。
 で、さくさく読めるわけですが、考えてみると、本書には(あるいは、石崎・ミリア・ユリのシリーズには)地の文が少なく、ほとんど会話で成立しているのですね。三人のかけあいをメインに、テンポよく物語が進みます。その中に、ミリア・ユリのコンビが石崎さんをつついたり、絶妙のボケをはなったり、石崎さんがこれまた絶妙のツッコミをいれたりで、とても楽しいのです。いわゆるお笑いでは、ちょっとひどいようなボケやツッコミもありますが、少なくとも石崎作品のそれは、ほとんど不快ではないのがいいですね。
 本書を読むのもこれで数度目になります。個人的には、石崎さんの作品が大好きなのです。『袋綴じ事件』以降、新作が発表されていないのが気がかりですが…。


*いつものように朝アップする予定だったのですが、朝はメンテナンスされていたのと、今日は残業だったのとで、こんな時間のアップとなりました。





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Last updated  2007.06.03 23:45:22
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のぽねこ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) スパイシーチューリップさんへ コメント…
スパイシーチューリップ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) 流行りましたね!キラキラ系、あまり知ら…
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