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2009.07.22
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司凍季『首なし人魚伝説殺人事件』


 『からくり人形は五度笑う』でデビューした司さんの、ノンシリーズの長編です。
 それでは、内容紹介と感想を。

ーーー
 瀬戸内海の、因習にとらわれた“流島”には、首なし人魚の伝説があった。
 漁師に恋した人魚は、炭焼きにだまされ、漁師の首を切り落とす。だまされたことを知った人魚は、炭焼きの首も切り、ついには自らの首も切り落とした。その岸は、<人魚ヶ淵>と呼ばれるようになった、という。
 45年前、まるで伝説のような事件が起こった。海藤という男の首が無人のボートから、火影という男の首が、窯から発見されたのだった。犯人と目される男は、事件の際に失踪して以来、見つかっていない。
   *

 流島から迎えにくるはずの海藤を待つなか、そこにかかってきた一本の電話。笠間の恋人だったという火影瑠璃が、何者かに襲われたらしかった。
 あわてて彼女のもとへ向かった笠間から連絡を受け、敷島も現場に向かう。まるで血の海のような現場には、笠間しかいなかった。笠間が、敷島に電話をかけにいったあいだに、彼女は消えてしまったというのだ。
 警察に連絡を入れた敷島は、新たな事件を知ることになる。流島の海岸に浮かんだボートから、女の首なし死体が見つかったというのだった。そして、ボートから見つかった女は、火影瑠璃に間違いないということが判明する。
ーーー

 冒頭から、不可解で魅力的な謎を提示し、論理的に解明していく…。島田荘司さんの大ファンという司さんの作品は、まさに島田さんが提示するミステリの構成をとっているように思います。
 そして、上にも挙げたデビュー作でも感じたことですが、本作も因習にとらわれた島で起こったどろどろした雰囲気の事件ということで、どこか横溝正史さんの作品世界を思わせます。
 いわゆる名探偵が登場し、すぱっと事件を解明するというよりは、一人の刑事がじわじわと真相に迫っていくという構成で、タイトルからも、なんとなく2時間ドラマ的な雰囲気ももっているように思います。
 オーソドックスではありますが、謎の提示とその論理的解明を楽しく読むことができました。

(2009/07/19読了)





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Last updated  2009.07.22 06:32:25
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のぽねこ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) スパイシーチューリップさんへ コメント…
スパイシーチューリップ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) 流行りましたね!キラキラ系、あまり知ら…
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