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2009.12.28
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~新潮社、2008年~

 坂木司さんの、連作短編集です。
 ゆるい校則の高校の、天文部に所属する4人の高校生たちが主人公です。
 それでは、内容紹介と感想を。

ーーー
 個人主義で、特に活動はしていない。ところが、駅ビルでの再会で、それぞれコードネームを持ってから、4人は、ゆるいながらもしっかりした結びつきをもつようになる。部長のブッチ。軽口のゲージ。ギャルのギィ。そして、お嬢様のジョー。時に彼らの身辺におこる不思議な出来事を解き明かしながら、4人の結びつきはさらに深まり…。

「季節外れの光」 学校の裏庭の池で、ホタルの光が見られるという目撃譚が増えていく。生物部の教師がホタルの幼虫を放したということで、生徒が幼虫を踏まないようにと、池のまわりは立ち入り禁止とされる。しかし、目撃譚が起こってから禁止までには若干のタイムラグがあった。はたして、その光の正体は…。

「スペシャル」 ピザの宅配のバイトをしているブッチが、不思議なことを経験していた。その店は、できるかぎりアラカルトを注文されないよう、メニューにもアラカルトの字はとても細かく書いているのに、最近アラカルトを注文する客がいるという。一人は、いつもブッチの宅配をドアの外で待っている女。もう一人は、とりたてて特徴のない中年の男。女の方はアラカルトを一つ、男の方はすごい組み合わせのアラカルトを注文するという。はたして、二人の真意は…。

「片道切符のハニー」

「化石と爆弾」 冷えるというのにコートも着ず、マフラーもつけず、ぬいぐるみを抱えた女が、学校に現れた。たまたま彼女と出くわしたゲージは、彼女から焼却場の場所を尋ねられる。既に焼却場は使っていないというのに…。彼女の行動の意味とは。

「それだけのこと」 後日譚。卒業から1年後の、彼らの再会を描く。
ーーー

 いわゆる日常の謎を盛り込んだ物語です。すべて一人称で語られるのですが、それぞれの章で、語り手が変わります。4人が一度ずつは、一人称の語り手となるわけです。
 上の内容紹介では、日常の謎をメインに書きました。もちろんそれも、この物語の面白いところではあるのですが、それぞれが抱えるものとなんとか向き合っていく姿勢や、苦しみの源のような、いわば青春物語としての味わいも楽しみながら読みました。楽しみながら、と書きましたが、なんとなく読了後には寂しい気持ちにもなりました。
 買ってからしばらく読まないでいましたが、今回読んでみて良かったです。
 素敵な物語でした。

(2009/12/26読了)





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Last updated  2009.12.28 07:13:54
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のぽねこ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) スパイシーチューリップさんへ コメント…
スパイシーチューリップ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) 流行りましたね!キラキラ系、あまり知ら…
のぽねこ @ シモンさんへ コメントありがとうございます。 なにぶん…

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