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2010.01.15
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Introduction (Typologie des sources du Moyen Age occidental Fasc. 1), Brepols, 1986 (1972), 36p.



   *   *   *

 1972年、ベルギーはルーヴァン・カトリック大学教授のレオポール・ジェニコ監修による『西欧中世史料類型』叢書の刊行が始まりました。本書は、同叢書の第1巻で、この叢書の成立事情や、多数の分冊からなるこの叢書の全体の構成を示す1冊です。
 本書の構成は以下のとおりです。

ーーー
叢書案内(プレゼンテーション)
 対象と目的
 範囲
 構成

各分冊の構成案
 A.記述史料
 B.非記述史料
史料の分類
ーーー

 各々の史料の特質や、さらには中世という時代に通じる史料の性質を正しく理解しなければ、間違った結論を導いてしまいかねない―そういう問題意識から、この叢書は企画されました。
 この叢書は、ある史料がどういう特質を持っているか、そしてその史料を用いることで中世史のどういうことが理解できるか(例:事件、社会構造、経済、心性など)という部分を明確にすることを目的としています。もちろん、個々の史料について研究の蓄積がありますが、そこに新しい視点や定義を提示したり、あるいは従来無視されてきた問題点も明らかにするという点に、本叢書の新しさと意義があります。
 本叢書は、時代的には西暦500年から1500年、地域的にはラテン西欧やイスラームの影響下にあったスペインを対象とします。もちろん、時代的にその前後を見ることで史料の起源や今日の影響も見えてきますし、地理的にも広くみることで、イスラームからの影響などにも配慮するといいます。
 叢書の全体の構成(=上記本書の構成の、「史料の分類」)の概要は、 レオポール・ジェニコ『歴史学の伝統と革新』 224-226頁に日本語で紹介されています。本書の「史料の分類」には、同訳書よりも細かい分類まで示されています。

 自分の研究に関する分冊だけでも、叢書をいろいろ読んでみたいと思っているので、叢書全体のプレゼンテーションである本書も買って読んでみました。上記『歴史学の伝統と革新』などと併せて、史学史をみる上での助けになる一冊と思います。

(2010/01/11読了)





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Last updated  2010.01.15 06:57:27
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のぽねこ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) スパイシーチューリップさんへ コメント…
スパイシーチューリップ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) 流行りましたね!キラキラ系、あまり知ら…
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