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2014.04.19
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(Pierre Riche, Petit vie de Gregoire le Grand , Editions Desclee de Brouwer, 1995)
~知泉書館、2013年~


 いくつかの著書が邦訳で紹介されているピエール・リシェが、大教皇とよばれるグレゴリウス1世(540頃-604)の生涯と事績を簡潔にたどった1冊です。
 著者のリシェは、1921年生まれ。邦訳に、
・『蛮族の侵入―ゲルマン大移動時代』(久野浩訳、白水社、1974年)
・『中世における教育・文化』(岩村清太訳、東洋館出版社、1988年)
 などがあります。
 さて、本書の構成は次のとおりです。

ーーー
序
第一章 古代ローマ人グレゴリウス

第三章 ローマの司教グレゴリウス
第四章 管区大司教
第五章 西方の総主教グレゴリウス
第六章 教皇大グレゴリウス
第七章 預言者グレゴリウス
第八章 アングロ・サクソン人の改宗
第九章 ヨーロッパ最初の教皇大グレゴリウス
第十章 聖なる人グレゴリウス

抜粋集(著作からの)
年譜
訳者あとがき

索引
ーーー

 グレゴリウス大教皇は、アンブロシウス、アウグスティヌス、ヒエロニムスとともにラテン教会の四大教父といわれます。
 476年にゲルマン人傭兵隊長オドアケルにより西ローマ帝国が滅亡し、グレゴリウスが生きた時代のローマは、ビザンティン勢力の手中にあり、また、ゴート族、ランゴバルド族などのゲルマン族に襲われるという厳しい状況のなかにありました。
 グレゴリウスは、ローマ市長官を務めたのち、回心して修道者となり、俗事から離れますが、のちにローマ司教(教皇)に選出されます。属州の長官たち、ゲルマン民族の長たち、ビザンツの関係者たちなど、多くの人々に書簡を書き、統治やキリスト教信仰のあり方について諭したり、重大な出来事としては、アングロ・サクソン人の改宗に乗りだし、アウグスティヌスという宣教師を派遣したり、ということを行っています。

 本書を読んでいて面白かったのが、彼が異教徒やユダヤ人に対して、決して強圧的にならなかった、ということです。キリスト教が異教徒を改宗させる過程のなかで、異教徒の神殿や信仰の場所を、キリスト教的な色づけに変えてしまうという手法をとった、ということはいろんな文献で読んでいましたが、グレゴリウスが、アングロ・サクソン人の改宗にあたって、まさに「異教徒の神殿は破壊せず、そこにある偶像の代わりに聖遺物を祭壇のなかに納めるように」勧めたということが興味深かったです。
 詳細な訳註、著作からの抜粋集、索引も充実していて、満足の一冊です。





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Last updated  2014.04.19 21:56:57
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のぽねこ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) スパイシーチューリップさんへ コメント…
スパイシーチューリップ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) 流行りましたね!キラキラ系、あまり知ら…
のぽねこ @ シモンさんへ コメントありがとうございます。 なにぶん…

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