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2016.11.09
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~九州大学出版会、1993年~


 著者の宮松先生は、現在久留米大学教授(退官されて客員教授?)です。本書に続く『金持ちの誕生―中世ヨーロッパの人と心性―』という単著のほか、マビヨン『ヨーロッパ中世古文書学』の訳書などを刊行されています。最近では、中世ヨーロッパのあだ名や人名に関する研究(参考: 「鉄とその象徴性―歴史人名学からの問いかけ―」 )を進めていらっしゃいますが、その萌芽は本書にも見られます。
 本書の構成は次のとおりです。

―――
凡例
文中資料一覧
緒言
史料・文献目録

序章 都市・農村史におけるブルグス・ブルゲンシスの位置づけ

第2章 中世盛期のブルグス
 第1節 経済的・社会的背景―メーヌにおける開墾と商業活動―
 第2節 ブルグスの設置
 第3節 ブルグスの統治
 第4節 ブルグスの役人
第3章 中世盛期のブルゲンシス
 第1節 用語と年代的分布
 第2節 身分と出生地
 第3節 所有と経営
 第4節 社会的上昇
第4章 都市的発展の諸相

 第2節 教会組織とブルグス―ベネディクトゥス派修道院を中心に―
 第3節 コミューヌ運動とブルゲンシス
 第4節 ブルゲンシス像―渾名を手掛りに―
結論

註

巻末資料II 西フランスのブルグス一覧表
あとがき
フランス語要約
索引
―――

 ブルジョワの語源は、中世に、主に都市の周辺に形成されていった定住地であるブルグス(ブール)の住民、ブルゲンシスにあります。

 本書は、その定住地ブルグスと、住民ブルゲンシスに関して、主に西フランス(アンジューなど)を中心に詳細に分析した一冊となっています。

 古代と中世では、ブルゲンシスの性格が異なっていることの指摘をはじめ、富裕になっていったブルゲンシスの具体的な経歴の紹介、さらには史料にめぐまれた稀な事例ですが、5代にさかのぼってあるブルゲンシス家系を復元するという試みがなされるなど、膨大な史料を丹念に調査したうえでの、たいへん興味深い研究となっています。

 個人的には、中世における渾名の分類をし、そして「金持ち」「上戸」あるいは「下戸」と渾名されたブルゲンシスについての詳細な背景を分析する第4章第4節を特に興味深く読みました。

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Last updated  2016.11.12 13:36:31
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のぽねこ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) スパイシーチューリップさんへ コメント…
スパイシーチューリップ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) 流行りましたね!キラキラ系、あまり知ら…
のぽねこ @ シモンさんへ コメントありがとうございます。 なにぶん…

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