知念実希人『祈りのカルテ』
~角川文庫、 2021
年~
研修医の諏訪野良太さんが活躍する、5編の短編とエピローグからなる連作短編集です。
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「彼女が瞳を閉じる理由」
定期的に大量の睡眠薬を飲んだと救急搬送される女性。多くの自傷や火傷を負った彼女が入院する理由とは。
「悪性の境界線」
内視鏡によって癌の手術を受けようとしていた老人が、彼を訪ねてきた男と話してから態度を一変し、切開による手術を希望し始める。男の正体と、老人が意向を変えた理由とは。
「冷めない傷痕」
脚に火傷を負ってきた女性を診察していた諏訪野は、ある日、彼女の火傷が広がっていることに気付く。彼女が火傷をした理由にも違和感を覚える諏訪野だが…。
「シンデレラの吐息」
喘息発作で入院した少女に、適切な処置を行っていたはずが、ある日、大きな発作が起きてしまう。少女が薬をきちんと飲んでいなかった理由は。
「胸に嘘を秘めて」
海外での心臓移植を待つ間、特別病棟に入院している有名女優がいたが、ある日、誰もが秘密にしていたはずなのに彼女が重病で入院していることが報道される。果たしてリークしたのは誰なのか。また、彼女の家族への態度の理由とは…。
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これは面白かったです。
2022
年、本書を原作としたドラマを家族が見ていて、私も何度か見たので大筋は知っている話もありましたが、新鮮に楽しめました。
諏訪野さんがどこの科でも活躍しつつ、ある意味ではどこにも向かないという中、どの進路を選ぶのか、そこも読みどころです。
良い読書体験でした。
(2026.04.18 読了 )
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