仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2005.10.24
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カテゴリ: 宮城
石巻ゆかりの支倉常長の遣欧使節に関連して、最近2つのことに接しました。
1つは、文藝春秋11月号の阿川弘之さんの文章(購読していないので立ち読みです)。ローマ近郊の港町チビタベッキアを訪れたというもので、当地にある常長像、長谷川路可の手になる教会の壁画、また使節出帆の月の浦のある石巻は阿川さんの師志賀直哉ゆかりの地でもあることなどがつづられています。

もう1つは、23日の河北新報の記事。
スペインの南部のコリア・デル・リオ市で今年7月に亡くなった支倉日西協会前会長のカルハバル・ハポンさんに日本の外務大臣表彰が授与された。同市にはハポン(日本の意)姓の住民が約650人もおり、支倉遣欧使節団の子孫とされる。故ハポンさんも14代目。

チビタベッキアと石巻市が姉妹都市であることや、遣欧使節団ゆかりとされるハポンさんの存在は前から知っていましたが、改めて四百年も前の偉業に思いを強くします。イスパニアとの交易を狙った奥州王伊達政宗の気宇壮大もですが、東洋の端から木造船でよくぞ地球を回って(確か船は2往復したはず)、メキシコ、イスパニア、ローマを驚かせ大歓迎を受けた、その事実がとにかくすごいです。

この縁もあって、宮城県はローマ県と姉妹県です。2千年も前から民主制をひいた世界文化の発祥地と交流をもつわが宮城県です。ローマは3度世界に号令した、なんて高校の世界史でも学びましたね。(そういえば民主主義が宮城の伝統文化だという議論も昨日あたりまでありましたが。小さい小さい。)
郷土の歴史から何を学ぶか。小さいことにとらわれずに、スケール大きく行きましょう。





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最終更新日  2005.10.24 19:14:48
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