仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2006.08.11
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カテゴリ: 雑感
全国的にプールの不備の実態が表面化し、文部科学省のまとめ(10日)では2千カ所以上にのぼる、などと報道されている。

ふじみ野市の事故に関して、私は関係者は絶対目にして気付いているはずだ、と書いた。
■関連する日記  ふじみ野市プール死亡事故を考える (06年8月3日)

全国的にこれだけの不備の箇所が報告されると、その数に驚くとともに、ふじみ野市のケースでも気付かなかったのだろうか、と一瞬思う。しかし、全国の多数の例についてもそうだが、そんなはずはない。私がなぜそこまでこだわるか。

それは、排水口のボルト締め点検は、度重なるプール事故の都度、少なくとも学校プールについては点検せよと連絡されているからだ。かりに、不徹底で点検していないとしても、関係者は、プールといえば「ボルト締め」という意識があるハズだ。

そして夏のプール開きの際、あるいは自分が泳いでいる際に、排水口を目にするだろう。そして、そこに、「ネジ穴があってボルトがない」とか、「針金で巻き付けてある」などのアブノーマルな事態があれば、ハッと気付くのが、全く自然のことだ。

私自身、先月鶴岡市内の公営プールに行ったが、流れるプールの吸水口を目にした記憶がある。目に入るのだ。あたりまえだ。そして、その後はプール事故と関係通知を知る関係者か一般人かで分かれるだろうが、関係者ならアブノーマルな事態に必ず気付く。もし私が、針金止めを目撃したら、間違いなく監視員かフロントに話しただろう。

とすれば、どういうことか。つまりは、通知が徹底されないから現場が意識を持てないか、通知されてもどこかで黙殺されるのか、或いは逆説的だが事例があまりに多すぎて関係者みんな組織的に感覚が鈍磨しているとしか言いようがない。



今回の事故は学校プールではないが、児童の尊い命が失われた。そのことに、ふじみ野だけでなく全国の先生たちは本当に悔しく感じているに違いない。明らかに防げる事故なのだ。

全国でこれだけ不備の実態があるということは、やっぱり現場の先生にまで徹底していないのだろうか。組織的に受け流している、としか言いようがない。本当に悔しく、残念だ。





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最終更新日  2006.08.11 04:59:47
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