仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2008.02.05
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カテゴリ: 東北
宮城県の 市町村図 を見ると、仙台市と境を接するのは、市では多賀城市と名取市だけ。町では色麻町、大和町、富谷町、利府町、七ヶ浜町、村田町、川崎町。平成の大合併も仙台周辺では進んでいない。

宮城県全体を見渡すと、県北部はだいぶスッキリした。大崎市から栗原市、登米市、石巻市、東松島市まで、県北は大きな「市」が隣り合うようになった。これら5市は涌谷町と美里町をはさんで大きな円環のようでもある。しかし実はこの円環は最後の東松島市が大崎市に惜しくもタッチしていないのだ。鳴瀬川沿いに旧鳴瀬町(東松島市)と旧鹿島台町(大崎市)が近接しているものの、美里町(旧南郷町)と松島町が、鳴瀬川上付近にわずか300メートル程度境を突き合わせているために、両市はタッチしていないのだ。残念。

しかし、大崎と東松島は「市」としてグルリとつながっているということはできる。すると、宮城県は、北から(1)気仙沼市、(2)大崎市から東松島市までの未完成ドーナツ、(3)仙台市を含む塩竃市から岩沼市までのエリア、(4)角田市と白石市の県南コンビ、の4つの「市」エリアに整理されていることになる。

岩沼市と角田市も近くまでは寄っているのだが、亘理町と柴田町の境が阻んでいる(槻木大橋から下流の阿武隈川水面上1キロちょっと)。もしつながっていれば、仙台から「市」つながりで角田、白石経由で福島県方面につながるのだが。

しかし、宮城県だけで考える必要もない。そう、仙台市は山形市や東根市とも接しているから、県境を取り去って考えると、仙台からどこまで「市」伝いに行けるのだろうか。例えば気仙沼まで行けないか。それが今回のテーマである。
(ルールとしては、道路があるかどうかは無関係。水面上の境は、河川や湖沼については隣接しているものとし、塩竃市と東松島市のように海上の場合は隣接していないものとします。)

それでは、仙台市をスタートしましょう。まずは 山形県 側に出ることになる(山形市、天童市、東根市)が、(1)南は南陽市まで行けるが、米沢市につながらないから、福島県側に展開できない。(2)北は尾花沢市まで。新庄市にはつながらない。尾花沢市も宮城県の大崎市には隣接していないことから、結局はこれ以上展開できないことがわかった。

岩手県市町村図 )。

また、秋田方面には、湯沢市を経由して秋田市を含む秋田県内全市を制覇できる( 秋田県市町村図 )。秋田は合併が進んだから「市」のエリアも広いのだ。

そして、秋田も岩手も「市」エリアは青森県境まで達しており、岩手県(二戸市)からは展開できないものの、秋田県からは堂々と弘前市や青森市や五所川原市までつながっている( 青森県市町村図 )。
秋田県の単一の一大「市」エリアと岩手県の最大の「市」エリアは当然つながっているから、結局のところは、北東北3県の主要な市を含むエリアが一連の隣接したものとなっており、ここに気仙沼市を含む宮城県北部の「市」エリアもつながっている、ということになっている。

これをかりに「みちのく都市大連合」とでも呼べば、これに外れているのは、むつ、三沢、八戸、久慈、宮古の各市だけである。面白いことに、山形県内だけでみると内陸部の「市」エリアとつながっていない酒田市や鶴岡市も、由利本庄市を経由してこの「みちのく大連合」とつながって新潟県境にまで達している(新潟県の市には隣接しない)。

従って、「みちのく大連合」の南端は、日本海側では鶴岡市、太平洋側では東松島市、ということになる。もし最上郡の合併とか、せめて舟形町が市になれば新庄市経由で大連合につながる。宮城県で言えば、例えば利府町が市になれば、仙台エリアが大連合とつながるのだ。こうなれば、仙台市も大連合の仲間入り。

そして、南方面には、例えば柴田郡の市昇格があれば、仙台市から、 福島県 は福島市からいわき市、そして合併で市エリアの広い 茨城県 を難なくスルーして、何と東京までつながっているのだ。現状でも白石市や角田市は東京とつながっている。






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最終更新日  2008.02.05 05:13:16コメント(0) | コメントを書く


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