仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2009.03.05
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カテゴリ: 雑感
随分久しぶりに聴いた。日本のマーチを集めたCDに収められていた。

ブルー・インパルス(青い衝撃)。カッコ閉じまで正式題名だと思う。

作曲者の斎藤高順さんは、航空自衛隊航空音楽隊の隊長で、隊長就任前の1970年に委嘱を受けてこの華麗な楽曲を作った。言うまでもなく、航空自衛隊の花形アクロバット・チーム(戦技研究班)のための音楽である。あまり知識がないので正確なところはわからないが、陸自や海自に比べて相当遅れていた航空自衛隊の音楽隊の名声を高めたのが、芸大出身の斎藤さんであり、その象徴がこの曲だと思う。

ところで、CDの解説を読んでいて、アッと思った。ボサノバのリズムを用いたユニークな楽曲、とあるからだ。確かに言われればそうだ。

重厚なドイツ海軍の行進曲でも、華麗なフランス陸軍のマーチでもない。軽快で、明るく、優美で、そして日本らしい名曲だ。私はこれこそ空自音楽隊がアイデンティティを獲得し、それ象徴するものだと思っている。

浜松の青い空に、陽を受けてきらめく機体が弧を描く。美しく、伸びやかに、そして機敏に飛び交う様子が目に見えるようだ。

20数年ぶりに聴いたと思う。ボサノバだったのか、と書いたが、忘れてしまっただけで当時も実は知っていたのかも知れない。何しろ昔だ。自由で伸びやかで、一生懸命だった。自分たちも。

心が打ち震える。私には、何といっても大切な一曲なのだ。





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最終更新日  2009.03.05 22:40:04
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