仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2013.02.06
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カテゴリ: 宮城
地域名としての「仙北」が、秋田ではセンボクと読まれ、仙台・宮城ではセン クが主流であることは、以前記した。

■関連する過去の記事
仙北は「せんぼく」か「せんぽく」か (2010年07月16日)

また、「南北」はナンボクと読むのが日本語の標準のようだ。もっとも、これについては、仙台市民や宮城県人がどう読んでいるか私も自信がない。でも、ナン クと読む人は確実に居るような気がする。
(たとえば歴史上の南北朝時代について、私自身として、ナンポクチョウと半濁点で読みたくなります。念のため、わが子の小学生向け社会科資料集を借りて確認したら、振り仮名が「なんぼくちょう」となっていました。もちろん宮城県教委作成ではなく全国ワイドの出版物ですから。)

■関連する過去の記事
南北線は Namboku Line (2012年11月22日)

と言うわけで、あえて一般定式化すれば、次のようだろうか。
ことば
標準的よみ方
仙台・宮城の人

「仙北」
せんぼく
せん
「南北」
なんぼく
なん く(?)


さて、それでははどうだろう。先日のこと栗原市内で築館から若柳まで暫定的に供用されている自動車専用道の「みやぎ県北幹線道路」を走ってきた。路上の青い案内標識には Ken po ku と明記されていた。bではなく p だった。間違いなく。

これで、少なくとも宮城県土木部のオフィシャルは半濁音の「けん く」だとわかる。全国的にはどうだろうか。

身近なところでは岩手県に「県北バス」がある。公式サイトのURLがkenpokuの語を用いている。半濁音のケン クだ。

長崎県の行政組織に県北振興局というのがあり、urlはkenhokuを用いている。しかし、福島の県北地方振興局はkenpokuになっている。茨城県にはやはり県の行政組織で県北振興室や県北県民センター(常陸太田市)があるようで、urlではkenhokuを用いているが、県北ジオパークをkenpokuと読ませているようだし、また、県北地区就職支援センターは「ジョブカフェけん

ワープロの辞書では、kenpokuとすると手紙の脇付の意味の「研北」が出るが、「県北」はkenhokuで入力しないと出てこない。(ちなみにkenbokuもダメ。)

こんなことから仮説としては、全国的には「けんほく」だが、東北や茨城では半濁音の「けん く」が主流あるいは許容されるというところか。





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最終更新日  2013.02.10 11:28:04コメント(0) | コメントを書く


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