仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2013.06.20
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カテゴリ: 東北
平内町狩場沢あたりの国道4号を、湾の向こうに下北半島の陸地を眺めながら走っていると、野辺地町との境に、旧藩の境をなす塚がある。

高台を走る国道沿いに「県史跡 津軽南部藩境塚」と木製の標柱。ここから降りていくと、4つの塚が見える。看板に詳しく説明がある。

130592noheji1.jpg

県指定史跡藩境塚(通称 四ツ森)
昭和44年12月15日指定
東津軽郡平内町大字狩場沢字関口(二基)
上北郡野辺地町字柴崎(二基)
高さ3.5米 直径底面にて約10米
この塚は江戸時代、津軽藩と南部藩の境界に築かれたものである。津軽領と南部領を結ぶ主要街道上にあり、二本又(ふたまた)川(境の川)をはさんでそれぞれ二基づつ四基とした。築造年代は明らかでない。


海辺には最近作ったと思われる碑が並んで屹立している。

130592noheji2.jpg

それぞれこう書かれている。

従是東南盛岡領
従是西北津軽本次郎領分


国道4号に戻ると、野辺地側に、馬門御番所の復元のような建物。

130592noheji3.jpg

高札があって、宝暦6年(1756)の覚書が再現されている。解説として次のように書かれている。

馬門番所の高札
南部藩と津軽藩は藩境に近い馬門村と狩場沢村にそれぞれ番所を設け通行人や物資の出入りを取り締まっていました。
この高札は、馬門番所に掲げられていたもので、手形なしで南部領内の特産品を他領へ出すことを南部藩家老連名できびしく禁じています。
なお、馬門番所は藩境塚のあるこの地からおよそ1キロ南東にありました。


旅も津軽を後に、いよいよ下北半島を目指す。





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最終更新日  2013.06.20 06:23:09
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