仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2014.05.11
XML
カテゴリ: 東北
縄文時代の遺跡からはヤマブドウやクワの実(タネ)がしばしば出土する。これらの実からアルコール飲料を作っていた可能性がある。また、三内丸山遺跡からはニワトコの実が大量に見つかっており、池内遺跡(秋田県)では、布のような編み物の中にニワトコの実がたくさん入っているのが見つかった。

こうしたことから、縄文人がニワトコの実をしぼって果汁を利用していたことは間違いなく、これをもとに酒を作った可能性もある。ただし、飲酒は薬用や祭祀用に限定されていたようだ。

なお、縄文人はアルコール分解酵素を多く持っていたと思われる。

以上は下記の本で説明していることだ。

■山田康弘『縄文人がぼくの家にやってきたら!?』実業之日本社、2014年

三内丸山遺跡の公式サイトに楽しいイラストで 解説 があった。

祭りに酒は欠かせないものだったろう。それにしても、酒造りの技術を知り、そして集団生活や祭祀の一環として、狩りや採集や土器づくりなどと同様に、村人が役割分担して共同作業として実践していたのだろうから、社会システムがかなり整備され安定していたのだろう。

上掲書によると、縄文人の一日はまだよく解っていないが、御前は狩りや木の実拾い、午後には狩りの道具づくりや食事の準備。夜にはおしゃべりや長老の話を聞く、などと推測している。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2014.05.11 17:31:26
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

コメント新着

ななし@ Re:北のキリシタン聖地-旧大津保村を中心に(その3 大籠地域)(09/10) 『1917年(元和3)年頃の統計では、佐竹藩…
おだずまジャーナル @ Re[3]:水の森公園の叢塚と供養塔(08/03) 風小僧さんへ 規模の大きい囲いがあった…

プロフィール

おだずまジャーナル

おだずまジャーナル

サイド自由欄

071001ずっぱり特派員証

画像をクリックして下さい (ずっぱり岩手にリンク!)。

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: