仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2014.06.08
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カテゴリ: 仙台
今朝の新聞に広告されている。西道路が明日(6月10日)から夜間通行規制に入るという。夜10時から翌朝6時までの規制で、片側一車線にするようだ。来年3月末までと、ずいぶん長いが、安全のためだから止むを得まい。

工事状況を知らせる サイト も設けているとのこと。

ところで、この広告を眺めていて、いくつかの「謎」を抱いた。

1 ひと口に青葉山トンネルと思っていたが、青葉山、川内、立町とそれぞれ固有名詞があったのか
2 仲の瀬橋橋梁補修工事は仙台市と表示されているが、どこまで国直轄でどこから仙台市管理なのか
3 国道48号とあるが、どの地点までが国道なのか
4 仲の瀬橋は「仲ノ瀬」橋でないのか
5 広告の発注者に「仙台河川国道事務局」とあるが、そんな組織あるのか



ということで、謎の1から4までを考えていきます。まず、謎の1点目から。

青葉山トンネルとは、上記サイトによると一番長いトンネルを指す名称。仙台宮城IC側から市内に走る場合、長いトンネルを抜けると、川内住宅と広瀬川の間で一瞬外に出る(開削部)が、すぐにまた短いトンネルに入る。これが川内トンネル。そういえば、入り口上部に漢字で隧道名を記してたような気もする。

川内トンネルは美術館や仙台二高の下を緩くカーブした後、広瀬川の上を仲の瀬橋(二層式の下部分)で越え、西公園(桜ケ岡公園)から(地上にも出られるが)再び地下トンネルに入り広瀬通で地上に出る。この最後のトンネルが立町トンネルということになる。

次に、謎の2と3は、国管理と仙台市管理の分かれ目の問題だから、関連している。

ちなみに国土交通省の地方組織は、東北地方整備局の下に仙台河川国道事務所がある。その傘下に、河川、国道、公園関係の事務所が38と、空港港湾関係が8事務所ある。宮城県関係の道路では、仙台河川国道事務所があり(あすと長町四丁目)、同事務所の出張所として、河川系、海岸系とならび、道路系では8つが置かれている。8つの出張所とはすなわち、仙台東国道維持出張所、仙台西(以下略)、気仙沼、石巻、岩沼、古川、鳴子、三陸道維持出張所。最後だけが名称がちょっと異なり(エリアではなく供用済みの三陸道の維持管理に特化しているようだ)、石巻に置かれている。(以上、国土交通省および地方組織のウェブサイトから)

仙台西国道維持出張所は、宮城IC付近にある。同所の管理区間は、国道4号旧道の仙台市分、国道45号の苦竹ICから勾当台公園の間、国道48号勾当台公園前から山形県境(関山T)まで、仙台西道路が大町から折立まで自動車専用道路の5.4km、とある。このほか、共同溝や青葉通地下道も対象とのことだ。(同出張所のウェブサイトから)

仙台市のウェブサイトで 市道路線認定網図 というので調べてみると、市道として路線番号「青葉1344」、路線名「仲の瀬橋路線」、延長591.1m、がある。これは、起点が西公園通り立町小学校の交差点で、終点が仙台二高・県美術館の交差点だ。

他方で、広瀬通の立町小学校から晩翠通までの区間については市道や市管理国道の表示はない。つまり、国道48号で国管理である。

以上を区間別で言い直すと、まず、広瀬通のうち晩翠通交差点から西公園・立町小学校交差点までの区間は、トンネル(立町T、仙台西道路)を含めて、R48で国管理。一方、立町小学校交差点から以西の仙台二高交差点までは、地上部分はすべて市道。地下のトンネル(立町T、川内T)と橋梁部分の下部層はR48(仙台西道路)で国管理。となっているようだ。

また、仙台市の橋梁長寿命化修繕計画(平成25年度)によると、「仲の瀬橋」は橋長241.6mで37年経過とある。西道路は1983年供用開始とされているので、上層部の現橋はそれより前の昭和50年代前半に完成していたことになる。



意地になって昔の地図を開いてみるが(昭和56年1月昭文社、都市地図仙台)、橋は「中ノ瀬橋」、町は「川内仲ノ瀬町」、バス停は「仲の瀬橋」と三様だ。バス停は今も昔も「仲の瀬橋」のようだ。





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最終更新日  2014.06.08 09:48:43
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