仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2015.04.29
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カテゴリ: 東北
ちょっと前に、総務省統計局の推計人口(平成26年10月現在)統計をながめて、自然増と社会増の関係で都道府県を類別し、宮城がやや特異な地位にあることなどを記した。

■データ出典及び参考:「人口推計(平成26年10月1日現在)」総務省統計局
■関連する過去の記事
人口増減の偏り (2015年4月24日)

転入転出も大事だが、年齢階層、つまり少子高齢化も重要な視点だ。いくつかポイントを挙げれば...

○ 全国で総人口は4年連続で減少
○ 戦後生まれは80.3%(初めて8割台)
○ 自然減は8年連続で減少。減少幅拡大

○ 75歳以上人口は12.5%となり(8人に1人)、過去最低となった年少人口割合(12.8%)に迫る

などが、一定の衝撃感をもって報道もされたとおりである。

ところで、全国の数値で対前年(平成25年10月)の減少215千人のうち、自然減は251千人、社会増が36千人である。全国値での社会増だから、国外から移住または帰国する日本人と外国人ということ(正確に言えば出国者から入国者を引いた数値)になる。社会増36千人は近年では多い方で、内訳は日本人がマイナス23千人、外国人がプラス60千人とある。つまり、日本人は出る方が多く、外国人の移入が国全体の社会増を支えている。

純増減マイナス215千人に対して社会増36千人なので、寄与率は高くないとも言えるが、今後の世界経済情勢や外国人労働力論議などの行方によっては重要な点になる可能性がある。

さて、ふたたび都道府県別の数値に目を移して、ややじっくりと検討したい。
(これから何点かに分けて検討していきます。)

その1 宮城が新潟を抜いて14位に

あまり宮城では報道されなかったように思うが、新潟が14位の座を宮城に譲っている。新潟日報では、この点を見出しにして、4月18日に報じている(web版で確認)。新潟は自然減、社会減が同時に進むが、宮城では自然減は進むものの社会増であることを、比較として示している。

新潟は明治は日本で最も人口が多い県だったはずだ。宮城に越されたことがまさにニュースになるのだろう。

明治初年の新潟県は人口144万人で飛び抜けて全国一だった。続くのは兵庫県131万人、愛知県122万人、広島県113万人、東京都109万人。
■関連する過去の記事  秋田の人口減を考える (2010年12月28日)






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最終更新日  2015.04.30 05:47:25
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