仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2015.10.07
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カテゴリ: 東北
日本一低い山といえば、大阪の天保山と仙台の日和山が争っていたはずだ。

標高6メートルの仙台市蒲生の日和山は、国土地理院の地図に載っている山として日本一低い山だったが、1996年に改訂の2万5千分の1地形図で、大阪の天保山4.53mにその座を奪われた。

天保山は、その名のとおり天保年間に浚渫土砂を積み上げた山だが、最初は20mほどあったとも言われる。これが、地盤沈下で低くなり、何時しか地図からも消えていた。海遊館などがある憩いのスポットであることから、大阪市が地理院に要請して、復活を果たしたのだという。

かたや仙台の日和山は、東日本大震災の津波で消滅したとされていた。しかし、2014年に、国土地理院調査により、標高3mの日本一低い山として再び復活した。

宮城の側では「復活」というのだが、しかし、国土地理院が3mと計測したのは日和山自体ではなく、近くの道路の標高なので、正確に山の高さを日本一と認定したのではない、という大阪の新聞記事もあった。

さて、じつはこれらの「日本一低い山」より低い山が、八郎潟の大潟富士。標高は海抜0mだ。そもそも干拓地の大潟村は標高が-3から-4メートル。1995年に、ふもとから3.776mで山頂が海抜0mになるように、きれいな円錐状の「富士」を造ったのだ。村の公式サイトでは「日本一低い山です」とある。

地元では、国土地理院の地図に記載を申請しているが、人工の建造物という理由で認められていないのだそうだ。

建造物というなら、日和山も天保山もそうだ。歴史は多少古いが。さらに言えば、クロマンタ(黒又山)や靄山(五所川原市市浦)だって、人工の山(かも知れない)じゃないか!と突っ込みたくなるが。





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最終更新日  2015.10.07 22:42:44
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