仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2016.05.08
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カテゴリ: 東北
昨日(7日)夜9時20分頃に、新函館北斗(秋田)行き下りはやぶさ・こまち33号が異音に気づいて、点検のため緊急停止。北上駅から数百メートルの線路上に遺体があり、列車は駅から約5キロ地点に停止した。北上市二子町の高架上で緊急停止したとNHKは報じている。

警察の検証のため、仙台と盛岡の間で上下線が5時間にわたって見合わせとなった。午前2時25分頃に運転再開。

遺体は大人と見られるが痛みが激しく、性別年代は不詳という。警察は身元確認とともに、線路内に立ち入った経緯などを調べている(NHKニュース)。

乗客(約430人)にけが人はないようだが、新幹線の死亡事故は多くないはずで、人がなぜ入ったか検証と対策をすべきだとか、ダイヤの乱れによる影響とか、報道すべき点は多いと思われたが、朝の河北新報は意外なほど小さい扱い。

岩手日報の報道では、JR盛岡支社によると岩手県内での東北新幹線の死亡事故(駅構内を除く)は1985年9月に盛岡新花巻間で保線作業員2人が死亡した事故以来とのことである。また、この人身事故では下り1本が運休、上下8本が最大5時間の遅れで、1250人に影響した。

岩手放送のニュースでは、警察は北上駅構内またはその付近で通過中の新幹線にはねられたと見ている、と報道している。

■関連する過去の記事
昭和58年の東北新幹線小学生死亡事故 (2015年1月31日)



待ち合わせ列車があったことを考えるならば、投身願望もありうるが、転落事故も考えられなくはない。構内で衝突したと見られるとする報道もある。北上駅は開業当時からの駅なので、ホームと離した通過線があるかわりに、新花巻駅のようなホームドアがないのだろう。

ところで、人身事故は多くないと書いたが、よく言われる新幹線の安全神話は、列車運転そのものに起因する死亡事故がないことを指しており、つまりは脱線とか衝突とかだろう。線路内に立ち入った人の死亡や、作業員がひかれる事故、あるいは車内での事件などはこれまでにも起きてきた。1995年には三島駅ホームに降りていた乗客が、出発した列車ドアに手を挟まれた状態で転落死亡。これが運行に関係する乗客死亡の最初のケースとされている。

東北新幹線では「乗客の死亡事故」としては、昭和58年古川駅での事故(上記の 記事 )が最初とされている。





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最終更新日  2016.05.08 21:20:42
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