仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2022.12.11
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カテゴリ: 東北
ある本に、自転車普及率(世帯あたり)は埼玉県が全国第一位。首都圏では通勤通学や買い物に自動車を使うことも少なく、また坂も少なく平地率日本一(傾斜度3度以下の土地が58%)が埼玉県、だと。逆に、平地率4%と坂の多い長崎県が最も自転車に乗らない、という。

この本は、販売(業者側)または購買(消費者側)の統計を基にしているようだ。 通勤通学における自転車の利用状況 を確認しよう。以下は、当ジャーナルで、2020年(令和2)国勢調査の「従業地・通学地による人口・就業状態等集計」の「利用交通手段」(表番号17-1)からデータ処理してみたもの。

なお、利用交通手段が1種類の場合の「自転車のみ」(1)の数のみならず、2種類の場合の「鉄道・電車及び自転車」(2)と「乗合バス及び自転車」(3)、3種類の場合の「鉄道・電車、乗合バス及び自転車」(4)と「鉄道・電車、勤め先又・学校のバス及び自転車」(5)の合計5項目の数を合計して、通勤者・通学者の数(常住地)に対する比率を算出した。



全国では、5715万人の通勤通学者に対して、自転車利用者は751万人で、13.1%になる。
(上述の区分での内訳は (1)自転車のみ560万人、(2)150万人、(3)17万人、(4)20万人、(5)3万人 である。)

1 大阪府 26.5%
2 埼玉県 19.1

4 東京都 18.6
5 兵庫県 15.5
6 愛媛県 15.3
7 広島県 15.0
8 岡山県 14.3
9 高知県 14.1
10 愛知県 13.9

大阪府が飛びぬけている。第2位の埼玉県などと内訳を比較してみると、

大阪府 利用者99万人 内訳(1)76万人 (2)20万人
埼玉県 利用者65万人 内訳(1)43万人 (2)18万人
東京都 利用者109万人 内訳(1)75万人 (2)27万人


となっており、大阪は、埼玉県と比較して、最寄り駅まで自転車のパターンより、自転車一本足打法が相対的に多いと言えるのではないだろうか。

ベストテンでは出てこない東北地方は、次の通りだ。

26  宮城県  9.2% =利用者10.0万人 内訳(1)7.6万人 (2)1.8万人
38  青森県
39  岩手県  7.0 = 4.0 (1)3.3 (2)0.4
41  福島県  6.6 = 5.6 (1)4.8 (2)0.6
42  山形県  6.6 = 3.4 (1)2.9 (2)0.4
43  秋田県  6.4 = 2.8 (1)2.4 (2)0.2

下位は以下のとおり。
44 鹿児島県 6.2
45 新潟県 6.1
46 沖縄県 3.0
47 長崎県 2.7

沖縄と長崎は極端に利用率が下がっている。





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最終更新日  2022.12.11 11:16:36
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