真理探究と歴史探訪

真理探究と歴史探訪

2025年06月23日
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案の定、山頂では朝日を浴びることはできなかったが、下山過程の中腹にある磐座群の「天狗岩」(おうし座の一等星「アルデバラン」が地上に投影したと感じる岩石)のところでフト振り返ると、図らずも雲間から射す《夏至の陽光》に遭遇。

そこで上の画像は、その(私的に名付けた)「天狗岩」の上に昇る「夏至の朝日」を撮影したものだ。

そこで…なぜ「アルデバラン」を象徴する「天狗岩」の場所で「夏至の朝日」を見ることができたのか…と思った時、私の脳裏に浮かんできたのは・・・縄文時代の中期頃、年間でも「夏至」を重要な節目(年始)として観測(祭祀)していた痕跡を残す青森の「三内丸山遺跡」の”六本柱建物”・・・であった。

◎関連記事・・・​ 二つの太陽


さて上記の「夏至の朝日」と「アルデバラン」の関係性を、日本神話の「天孫降臨」に絡めて紐解いてみよう。

それは「天孫降臨」の段に登場する「神々」を、天空を運行する「星々」として解釈する世界観で、夜明けの晩に「夏至の朝日」 (ニニギ命…「天孫降臨」の主人公) を、まるで導くかのように昇ってくる「おうし座」の一等星「アルデバラン(和名=赤星)」に、天狗の面に象徴される赤ら顔をした「導きの神」たる「サルタヒコ」という神名が付けられたという説である。

この「夏至の太陽」と「アルデバラン」が対峙する天体運行は、日本では縄文時代から年間でも大切な節目とされた形跡があり、この縄文期の夏至の観測において最も重視されたのは、夏至の日の出の直前に、その地域で目星の山と定めた山頂から赤色に輝く「アルデバラン」が出現した途端に、昇る朝日の光芒で(アルデバランの赤い星が)掻き消される瞬間(フラッシング・ポイント)であったとのことだ。

そんな厳密な天体観測が行われてきた形跡が残る縄文遺跡の代表が、上記の「三内丸山遺跡」であり、あの印象深い太い柱が六本で構成された「大型堀立柱建物」のそもそもの建築目的は、上記の「夏至の日の出」と「アルデバラン」の関係が生み出す「フラッシング・ポイント」だったということである。

なるほど…「アルデバラン」を象徴する「天狗岩」のところで、「夏至の朝日」に遭遇するわけである。


☆参考文献・・・書名『 星座で読み解く日本神話 』 勝俣隆 著・大修館書店(2000年 初版)

(つづく)






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最終更新日  2025年06月23日 12時00分44秒


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