Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

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2010/03/28
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カテゴリ: 各地のBAR巡り
 先週末、仕事で四国・松山へ行く用事があり、再び、BAR巡りをしてまいりました。まずは、BAR巡りの前の腹ごしらえ。地元の友人に教えてもらった 「さかな工房 丸万」 写真右 =という魚料理のお店へ。s-IMG_7131.jpg

 祇園町という市中心部の盛り場から少しはずれた、若干「場末感」が漂うエリアに店はあった。明治12年創業の老舗の魚屋さんの経営で、現在の大将は4代目という。店に入って驚かされるのは、カウンターの目の前が魚屋さんの陳列棚のようにディスプレーされていること= 写真左下

 タイ、ノドグロ、サヨリ、ウオゼ(愛媛ではアマギと言うとか)、ウマヅラハギ、カンパチ、マナガツオ、ハタハタなど数えただけでも20種類近い魚が氷の上にてんこ盛り状態。ウチワエビ、イカ、サザエ、トコブシ、アサリなどの甲殻類、貝類も豊富だ。

 この魚や貝類を見ながら、どれを食べたいかを選び、さらにどんな調理法が一番美味しいかを尋ね、それでメニューを決めていくという贅沢。で、我々が食べたのは、刺身の盛り合わせ、ウチワエビの刺身(これがイセエビみたいに身が甘くて美味!)、ハタハタの唐揚げ、キスの塩焼き、ウマヅラの煮付け、サザエの壺焼き、トコブシのバター焼き等々。s-IMG_7126.jpg

 お値段も都会じゃ信じられないくらい良心的。市中心部から少し遠いのに、これだけ繁盛している理由もわかる。友人も「人にあまり教えたくない店」と言っていた。皆さんも松山へ行く機会があったらぜひお越しを(事前の予約は必須ですぞ)。

 この夜の1軒目は、まずワインBAR。先の「丸万」からは中心部へ戻りながら歩いて5、6分ほど。 「ワインセラー・ヤマモト」

 入り口の店内側には酒の段ボール箱が山積みになっていて、店内の様子はまったく見えない。しかも薄暗い。「ほんまに営業してるの?」という感じなのだが、店に入ってすぐ左側の階段を下りると、別世界。確かにそこはワインBARでした= 写真右下

 実はここ、かつては酒屋さんの倉庫だったとか。店内の壁には、ワインの収納・運搬用の木箱が天井まで所狭しを山積みにされていて、それがまたいい雰囲気を醸し出している。店は交通量の多い道路の側(そば)にあるが、店内は意外と静かで、喧噪はここまでは聞こえない。

 僕らは店主おすすめのグラスワインを数杯頂きまがら、居心地の良い時間を過ごす。店内が少し寒いのは、ここがワインのセラー(保管庫)でもあるから。店主は「寒かったら、そのジャンバーを来てくださいね」と、僕らの背中側に立っている洋服掛けを示した。s-Wine Cellerヤマモト.jpg

 ここではグラスでも(品数は限られているが)、ボトルでもワインを楽しめる。しっかりしたフードもあれこれある(店主のお母さんご自慢の手料理らしい)ので、お腹を空かせて行ってもOK。また松山に来たら、訪れてみたいBARだけど、わかりにくいので無事にたどり着けるかがちょっと心配だ(笑)。

 さて、2軒目は、昨年11月に松山へ行った際、初めてお邪魔した 「Bar・JuJu」 を再訪= 写真左下 。人気店で金曜日とあって、ほぼ満員。店に向かいながら事前に電話でカウンターの席をおさえておいて良かった。

 再会したマスターとご挨拶して、早速「予約席」へ。「JuJu」は、お酒の品揃えやフード・メニューがとても充実しているのが嬉しい。この「JuJu」で同行メンバーが1人増えたこともあって、サーモン・パイとトマトソース系のパスタ、バゲットを注文。

 僕らは「丸万」でしっかり食べてきたはずだが、「JuJu」の美味しいそうな料理を前にすると抵抗もできず、一緒に分け合う。久しぶりの「JuJu」では、ホット・ラム(この夜松山はめちゃ寒かったので)数杯を飲んで、その後、モルトウイスキーを頂く。

 「JuJu」はお酒やフードの充実度で言えば、大阪キタのBarのクルラホンに近い。クルラホンと違うのは、店の広さと店内のライティングか。「もう少し暗めの方が雰囲気も出てええと思うんだけど…」とFマスターに言ったら、苦笑しながら「あんまり暗くすると、フルーツや生ハムがうまく切れないんですよ」と。s-Bar JuJu.jpg



 「JuJu」はこれからも何度でも来てみたいと思える店だ。訪れるたびに違う、新しい発見が期待できそうな店だ。この夜は店がめちゃ忙しかったので、Fマスターとあまりお話ができなかったのが残念だが、楽しい時間は過ごせた。帰り際、マスターは「またブログ見ときますからね」と言ってくれた。そう言われたら、やはりすぐ報告を書かねばならないと思って、こうして綴っている。

 さて、1軒目の「丸万」でちょっと時間を使い過ぎてしまった分、もう日付変更線に近くなってしまった(いつも松山では必ず寄っていた「Bar露口」は午前零時閉店なので、今回はもう無理だなぁとあきらめる。「露口さんご夫妻、すみません! 次回は必ず寄りますから!」)。

 今回の松山行では、最後にもう1軒、お邪魔してみたいBAがあった。「JuJu」からも歩いて数分のロケーション。しかし、店の前辺りまで来ても、それらしい看板が見当たらない。やむを得ず店へ電話する。

 「四つ角の中華の店の前にいます」と言うと、数分後にマスターがどこからとなく現れた。なんと中華店の目の前の、角のビルの2階にあるという。でも表に看板は出ておらず、そのビルの2Fへ上がる階段の途中に小さなサインがあるだけ。ある方がネットで記した訪問記でも、「ものすごく見つけにくい」と書いてあったが、確かにその通り。

 BAR店の名前は 「独奏(「DOKUSOU」とも表記)」 写真右 。田代まさしがアフロの長髪をしているような独特の雰囲気のマスター。聞けば、この店を持って2年だが、その前に雇われで6年ほど働いたという。s-Bar独奏20100326.jpg

 店の名前は以前は「独創」だったが、オーナーとなった時に「独奏」に変えたという。「以前の店の名前で知ってる人も電話してくるから、電話で返事するとき、『はい、どくそうです』と言えば済むので便利でしょ」と面白い返答をしてくれるマスター。

 マスターは基本的には寡黙で、一見、無愛想で厳しいそうに見える。しかし、ひとたび会話を始めると、話の“間”が抜群で、ボケるトークもまた巧みだ。だからカクテル一つ頼んでも、出来てくるまでが一筋縄ではいかない(笑)。

 酒はフルーツ・カクテルとバーボン(それもオールド・ボトルもいっぱい)にこだわり、(真偽の程は確認しなかったが)生ビールやワインや焼酎は置かない、フードもほとんどないとか。その一方で瓶ビールやウイスキーの品揃えは、松山でも群を抜くという。ネットでは「少し独特の雰囲気を持ったマスターは、客側にも好きか嫌いにはっきり分かれるだろう」との表現もあったが、僕も確かにそう思う。そして、僕にとっては「好き」なタイプのマスターだ。

 この夜、僕らは主にフルーツ・カクテルを中心に頼んだ。せっかくだからと、「バーボンをベースにしたカクテルを」と頼むと、ミント・ジュレップにイチゴのフレッシュ・ジュースを加えたオリジナルをつくってくれたが、これがまた絶品だった。「独奏」という店名は、このBARの素晴らしさを実によく表しているかもしれない。松山に来る楽しみがまた増えた。

【さかな工房 丸万】 松山市祇園町3-21 089-921-7242 午後5時半~11時 不定休 【ワインセラー・ヤマモト】 松山市河原町139 945-0303 営業時間&定休日?  【Bar JuJu】 松山市一番町2-4-2 モナーク2F 932-4536 6時~2時 日休  【Bar 独奏】 松山市二番町2-2-3 まるはビル2F 935-6800 6時~深夜 不定休

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Last updated  2010/08/31 12:40:54 AM コメント(3) | コメントを書く


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うらんかんろ

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kopn0822 @ 1929年当時のカポネの年収 (1929年当時) 1ドル=2.5円 10ドル=25円 10…
汪(ワン) @ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

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▼Bar UKでも愛用のBIRDYのグラスタオル。二度拭き不要でピカピカになる優れものです。値段は少々高めですが、値段に見合う価値有りです(Lサイズもありますが、ご家庭ではこのMサイズが使いやすいでしょう)。 ▼切り絵作家・成田一徹氏にとって「バー空間」と並び終生のテーマだったのは「故郷・神戸」。これはその集大成と言える本です(続編「新・神戸の残り香」もぜひ!)。
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