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昨日は所用あって帰宅が遅かったので,眠かったし更新もしなかった。今日まとめてでいいやと思えるくらいの雑駁な出来だったと思っていたら,今日もそれを裏打ちするだけの結果に終わった。もちろん3連勝だから結果オーライなのだが,これで強いと思っていたら交流戦でコテンパンにやられることは必定である。この3連戦,ドラゴンズの側に肩入れして見たならば,ドラゴンズのゲームプランは8割方うまくいっていたと思う。事実,明らかに不出来だった大野雄大と岡野祐一郎,佐藤優以外のピッチャーは,全く崩されていないし,オフェンスもぐうの音も出ないほど封じられていたわけではなかった。今日のゲームなど,柳裕也が堂林翔太に投じた1球以外は99.9%完璧だった。ではなぜカープは3タテできたか.すべては初戦のマクブルームのグランドスラムである。あれでドラゴンズのゲームプランが根本から狂ってしまったからだ。ドラゴンズ的には,初戦と2戦目は少々点を取られてもいいけど粘っていればリリーバー勝負で勝てると踏んでいたのではないか。そして3戦目は柳がゲームを作れば負けない,と読まれていた段がある。しかし,初戦のあのグランドスラムで潮目がいっぺんに変わってしまった。完璧にドラゴンズを後手後手に追い込んだのである。そして,それを打破できるほどドラゴンズはオフェンスが強くない。2戦目の岡野祐一郎があっけなく崩れたのも,こんなことになるなんて聞いてないよと思ったからに違いない。その意味では,今日の柳裕也はさすがだった。事実,カープはほとんどでも足も出なかった。ただ,柳も今日だけは味方のオフェンスの弱さを呪うしかない。ほんとうに,この3連勝の要因は初戦のマクブルームのグランドスラムと,今日の堂林の決勝弾につきるといっていい。投手?ここまで投げた投手が額面どおり仕事をしたらこんなもんだと思う。リリーバーも,人がいないのではなく佐々岡くんの運用がまずいだけだ。今日の7回矢崎,8回森浦投入はよかったが。オフェンスについていうなら,おととい昨日のヒーローの一人が野間であることは間違いないが,野間に関して言うなら一流投手の速いまっすぐを打ち返せていないことも確かだ。正直,交流戦で使えるか否かは微妙だ。ほか,交流戦の見通しについては,書く余裕があれば明日触れたい。ただ,むやみにニヤニヤ白い歯を見せなくなったことだけは,褒めてよい。結局,この3連戦も,火力こそ最大の正当化事由であるということが証明されたに過ぎない。今日の試合だって,いかに相手をゼロに抑えても点を取らなきゃ勝てないのである。そして,そうなる予兆は全くなかった。而して堂林のホームランのおかげで,ドラゴンズは追い込まれ,カープに流れが来たのである。それを理解できないようじゃ,脳みそにウジがわいているのではないかと言わざるを得ない。もう少し素直に野球を見ようよね。BlogPeopleSIGMA People
2022/05/22
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今さら言うのは何だが,まさに広島市民球場における「カープうどん」は冗談抜きでソウルフードだったと言っても過言ではない。ただ,私の拙い記事に頂いた書き込みによると,結局食することが出来なかったという声も寄せられている。そこで,市民球場に通った数とほぼ同じくらいのカープうどんを食したこの私の独断と偏見にあふれた味覚による,そのうまさの分析をしてみたいと思う。まず容器。由緒正しき発泡スチロール製野外食用容器である。屋外でうどんを食しているという醍醐味はあるかも知れないが,それが味覚に寄与しているかは不明である。ついでうどん。国内産小麦を用いガラスの向こうで職人が手打ちしているのが見える,まさに「3たて」,であろう訳もなく(もしそうだとしたら今の倍は値段を取らねばなるまい),ごく普通の一般的なゆでうどんの既製品であると思われる。そして出汁。市民球場のバックスクリーン裏で吟味された材料を用いてその日の朝のうちに出汁を引いてこれまた特製の薄口醤油を合わせて作られる,ということなどはないようなのであって,これまたごく普通の一般的なうどん出汁である。ただし,その味はうどんと一緒に食してうどんを殺さずつゆだけが自己主張することもなく,うどん好きの心に響くやさしい味ではある。そうそう天ぷら。地えびをふんだんに使った分厚いかき揚げ,であるわけもなく,わずかに覗くえびが自らを犠牲にして天ぷらの中に味を同化させているという,これまたありふれた業務用かき揚げである(きつねと肉については食べたことがないから書けない)。以上のとおり,まさにこれ以上普遍的なものがあるかというくらいごく普通のうどんなのであって,何もスペシャルなものはない。ましてや酢豆腐的半可通が喜ぶような要素は何一つないのであって,これを聞くとなぜカープファンがあんなに騒ぐのかと不思議に思う人もいるかも知れぬ。しかし,私に言わせれば,ごく当たり前の材料をごく当たり前に,かつ生真面目に供していることこそがカープうどんの良さなのだと思っている。といってもたかがうどんじゃないかといわれそうだが,実は違うのである。その1。カープうどんは注文が通った後,ちゃんとうどんを湯に通してから出汁と合わされる。当たり前じゃないかといわれそうだが,スタジアムフードなどで,明らかにそのプロセスを省いているとおぼしき麺類にたくさん遭遇している。そういう「麺類もどき」に比べれば,カープうどんはそれだけでも総体的優位に立つのである。その2。かけられる出汁は相当熱々の状態で保たれている。高を括って,いやあわてて飲み込もうとしたら,舌がやけどをする,といったらオーバーだが,うどんがのどから胃に落ちるまで熱さにもがき苦しむことになる。さらに言えば,そのつゆの熱さのおかげで,いかにもうどんのうまそうな匂いが屋台の周辺に漂い,供されたカップにもその存在意義を主張するのだ。これまたよそのスタジアムなどでは,おそらく食べやすいようにという配慮からか,そのプロセスを欠いているものが相当数存在する。その3。おそらくうどん出汁はストレートのものをそのまま温めて使っている。何を当たり前のことをといわれるかも知れないが,一部の球場では明らかにそれを大幅に水割りしているだろうとおぼしきものがまかり通っているのである。今は存在自体なくなった某球場で,「湯だめうどん」に薄口醤油をかけただけじゃないかというような代物に出くわしたことがあるが,明らかに出汁の水割りだったと思われる(うどんの本場のはずなのにねえ・・・しまった。特定できることを言っちゃった)。また,食したことはないので評価は避けるが,甲子園球場のうどんの出汁の色もかなり薄いように見えた記憶がある。そういえばうどんの出汁の匂いの記憶がないのだ(ただし,その隣に焼き鳥焼きいかの,まさに暴力的に食欲をそそる匂いの屋台があったことを割り引く必要があるが。)。要するに,カープうどんの味は,愚直なまでにただ旨いものを食べさせたいという思いの結晶だったのではないかと考えている。そしてそのベースとなる味自体が愛すべき日常の味だったからこそ,あれだけ愛されたのだと思う。今のままの形で残るわけではなさそうだが,少なくとも「カープうどん」というもの自体は残る方向で検討されているようだ。「エームサービス」社は仄聞する限りでは非常に筋のいい会社のようなので,きっとその精神を受け継いでまっとうなうどんを供してくれるものと期待している。残念ながら,値段は若干上がるかもしれないが。体調の都合により小ネタは休載。BlogPeople↑ポチッと,クリックしていただけると励みになります。よろしくお願いします。(後記)そば通を気取る方々の中では,「3たて」という言葉がまかり通っているようである(曰く,挽きたて,打ちたて,ゆがきたて,だとか。)。自称そば通の人の書で見かけられた方も多いかも知れないが,これ,そばのプロフェッショナルから見れば噴飯ものなんだそうである。おそらくそば好きならその名前を聞いただけでひれ伏すであろう高橋邦弘氏(何あろう,私も氏の書とDVDでそば打ちのまねごとをやっている)は,切ったそばを寝かせてからゆでるんだとやんわりと諭しておられるが,そばの有職故実に詳しい元有楽町更科の店主・藤村和夫氏は,「そば屋の仕事とは相容れない」とばっさり切り落とされている。酢豆腐的半可通の底の浅さをえぐっているようで,痛快ではあるが耳の痛い話ではある。
2008/12/22
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2013年が明けた途端に胃腸炎で七転八倒し,正月のために準備していた料理も酒も全部冷蔵庫の花になってしまってはや6日。明日からはまともに仕事に行かなければならなくなってしまった。まあ当たり前の話なのだが,第九科から仕事に戻るのは,一種の怖さがある。それに,やはり年末年始ばたばたして疲れてしまった。それにもかかわらずま松の内から嫌事を書き連ねることができたものである。この執念を,どうして仕事に振り向けられないのか,自分でも不思議に思う。で,本当は,元日付の中国新聞別刷りに,いい記事があった。中身も充実しているので,ぜひ取り上げたいと思っていたのだが,今の自分にその気力がない。もう少し読み込んでまとめてから書く方がよかろうと思う。と,いうわけで,今日は正真正銘休養を取りたいと思う。ちなみに,準備していた酒は,私の高校時代の同級生が社長を務めている蔵「富久錦」の特別純米「下天の夢」。「ふく蔵オンライン」で購入可能である。外に,ユニークな純米酒も取りそろえられているので,ぜひチェックしていただきたい。以上,勝手に広告でした。酒も飲めぬ正月ほど虚しきものはなし。BlogPeople
2013/01/06
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ここまで新年早々嫌みばかり書き連ねてきたので,ここで一つ中身のあることを書いてみたいと思う。元日付スポーツ・芸能の別刷り版で,新井宏昌・内田順三両打撃コーチの新春対談がのっていたのである。これは,非常に中身が濃いものであるので,ぜひ全国の心あるカープファンに紹介したい。ただ,ぎっしりと身が詰まってしかも読み応えがあるので,2回に分けて紹介することとしたい。今さら言うまでもないが,この両コーチは,名伯楽中西太門下生である(意味が分からない奴は,勝手にしてろ)。これはカープにとってはそれだけでも素晴らしいことである。その中西氏の指導ぶりは,「手がバットから離れないくらい振らされた(内田)「自分の力ではなくボールの力hを利用して振れと指摘され,クローズドスタンスをオープンにしろと言われた(新井)」。と,一件融通無碍である。しかし,その選手に合った指導をされていたことがよく分かる(当時新井さんは中堅からベテラン,内田さんはプロ二年目)。そして内田コーチはかく語り,新井コーチも追い求める本質は同じという。>力任せでは200も300も振れない。>自然といらない力が抜けて,ヘッドが走るという感覚を覚えた。>技術論より先に感覚をつかみ,後で理論を振り返る。>中西さんの教えは僕の母体として生きている。さて,カープの選手は,そこまでの練習をしていただろうか。で,松田元のバカが「リーダー」に指名した堂林にとっては,お二人とも手厳しい。>内角を攻められると,詰まりたくないから体が開く。バットが遠回りする。>膝,肩も開き,真ん中から外が視界から消えて打てなくなる。>「内角にボール球を投げてくれて,カウントがよくなった」くらいに思えれば。>外の球をいかに打つかが勝負だから。(内田)>引っ張っても結果の出ない球を引っ張ってきたことが問題。>センター中心に打ち返すということに気づいてほしくて,>昨年の秋季キャンプで,外の球を引きつけて逆方向へ強く打つという練習を積んだ。>実戦形式の練習の中で,右越えの打球が2本くらい合った。>この感覚を覚えておいてほしい。(新井)要するに,お二人の目からしたらまだまだ甘ちゃんだったということになる。スプリングキャンプでの新井コーチの指導が楽しみだ。で,その指導方法も,いかにも中西流でシンプルだ。>外角低めを的確にセンターに打ち返せれば,プロで飯が食える。(内田)>堂林に限らず,外の低めを強引に引っ張っても,結果は出ない。>逆方向へ打つ方が理にかなっている。>合わせるのではなく,打ち返すイメージ。>流し打ちという言葉は使わない。外角は一番体寄りに引きつけないといけない球。>ファウルでもいいという感覚を植え付けながら取り組ませる。(新井)>ボールに逆らわずに打つ,とは良くいうこと。>まずはティー打撃から体を作らせる。>知各区で緩い球をたくさん打たせて,外に投げたり,内に投げたりして>スイングの感覚を体で覚えさせる。(内田)もうしっかりやらせてください,と祈るのみだ。問題は,肝心の選手がそれについて行けるかどうかだろうが。昨年までの浅井や町田の甘っちょろい練習になれきった選手が。さて,昨年露呈した勝負弱さには,両コーチとも意外な言葉が出ている。それは,おそらく多くのカープファンが勘違いしてきたことでもあるだろう。>ケース打撃とかを求められる場面はあるが,>打撃というのは制約を作ってはいけない。約束事は少なくしないといけないと思う。>たとえば,エンドラン。バットを振るというのは最低限の約束事。>ただ,あっちの方向に打てとか,それ以上のことを求めると,>打撃が難しくなり,甘い球が来てもバットが出なくなる。>あとは自主性に任せ,自由に打たせる。それが大事。(内田)>野村監督にお願いしたいのは,左打者に右打ちのサインは出さないでくれということ。>無理に引っ張ってゴロを打とうとすると,球をたたきに行く。>後ろの方とバットが一緒に突っ込んでいく形になり,逆にフライが上がるケースが多い。>進めたければバント。そうでなければ,強い打球を打つことを目指してほしい。>結果から入っては駄目。(新井)何のことはない。これまでカープファンが信じ切ってきた機動力や急なるものは,自分で自分の首を絞めてきたことに他ならないのだ。さあ,次の展開が面白くなってきただろう。でも,♪ちょうど時間となりました。この次は,赤ヘル打線再生へのこころ,続編だーっ・・・明日をお楽しみに。BlogPeople
2013/01/09
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天使:遅まきながら,皆さん明けましておめでとうございます。今年もこのコンビは健在ですので,どうぞ御贔屓に。悪魔:しかしまあ,長いことコンビやってるなあ。最初はつなぎのコメディで,やがてネタ切れ企画になりつつあるけどなあ,これも。昨年はあんまりお呼びがかからなかったぞ。天使:いいじゃない。管理人が無理して書くのをやめただけだから,って,フォローになってないか。悪魔:だいたいここ数年松の内には引っ張り出されとったやないか。今年はもう1月も半ば,あと半月したらスプリングキャンプが始まるんやぞ。天使:仕方ないじゃないの。管理人が元旦から胃腸炎でひっくり返って七転八倒した上に,正月早々おバカのハジメちゃんがまたバカなことを言ってくれたり,マエケンさんの契約更改の話とかあって,それなりに書くことがあったからじゃない?悪魔:まあ,それなりに書いているようだが,例の手で逃げたり,そもそも黙って更新を休んだり,随分不調法になったもんよのう。天使:そもそもカープに対する興味が薄れているって噂があるわよ。あんな敗退行為ばかりの八百長球団は見捨てて今年は森脇バファローズに比重を置くって。それに,もちろん,サンフレッチェよねえ。今や世界に羽ばたこうとするサンフレッチェだもん。悪魔:長いことサンフレネタは更新されてなかったけれども,あれはカープとサンフレを一緒に追っかけて記事にするのはしんどいから,やっぱりネタに困らないカープばっかり記事にしていたというところがあるんやな。それに,カープと並んで肩入れしていた大阪近鉄バファローズをあの宮内義彦の策略でオリックスに合併されて以来,バファローズとはなくなく縁を切ったという経緯もある。天使:じゃあなんでまた寝返ったの?悪魔:元はといえばバファローズにも楽天にも猛牛戦士がいるから本来はどちらかに肩入れするのが忍びなかったんや。それが,3年前に,あの管理人が蛇蝎のごとく嫌うあの男が楽天の監督になって以来,ころっと寝返ったという話や。天使:それでも今年の肩入れは半端じゃないって噂があるわよ。悪魔:決まってるやろ。森脇監督がすべてや。管理人は現役時代から,しかもバファローズ,カープ,ホークスを通して森脇浩司の大ファンやったんや。それが最初に入団したバファローズの監督としていよいよ表舞台に立つとなれば,そりゃテンション上がらんわけがないやろ。天使:へーっつ,それじゃあ仕方ないわねえ。それでなのね。カープカレンダーを見捨ててまでバファローズカレンダーを買って,しかも1月の森脇監督の写真にずっと見とれてるというのは。悪魔:そりゃ何といってもあの口が半分ぼんやり開いたアゴ監督の何倍もかっこよくて,しかも野球頭も優れてるやないか。惚れるのも仕方がないで。いや,変な意味やのうて。なんせこれやで,これ。天使:ひえーーっ,惚れちゃうーーっ。そういえば,去年のドラフト介護の時も,2度までくじに外れたのに表情一つ変えずきりりとした顔で望んでいた姿もかっこよかったわねえ。悪魔:そのときの野村謙二郎の無様な醜態を見てみい。ヤクザみたいに椅子にふんぞり返っていたあの態度。そもそも人間性が違うんや。はっきり言う。野村謙二郎は人の上に立つ男じゃない,と管理人は言うてた。天使:何なのよ,その逃げ方は。あんたそれでも悪魔?情けないわねえ。悪魔:悪魔でも怖いもんはあるんや。あの松田ハジメとつるんでる応援団という名のチンピラども。本気出したら地獄の釜に遅れるんやけど,あんなん送ったら閻魔大王さんに怒られるんや。「アホはいらんから帰れ!」って。天使:仕方ないわねえ。ゆでて冷やして皮剥いて,通天閣から突き落とせ,ってとこかしら。悪魔:あんたも恐ろしい,いや古い歌をよう知ってるなあ。しかし,今日は風が強いぞ。そろそろ退散して何かぬくいもんでも食いにいかんか・・・・・・(TENSHI and AKUMA coming soon......)今年もこのコンビを御贔屓に。BlogPeople
2013/01/14
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夕方まで知らなかったのだが,今朝未明,歌舞伎俳優,いや日本を代表する役者と言っていい中村勘三郎さんがお亡くなりになったという。享年五十七。若い。いや若すぎる。彼の精力的な演技が二度と見られなくなると思うと,芸能界への損失は大きいだろう。私にとって勘三郎といえばなんといっても「元禄繚乱」(当時勘九郎)であるが,あのとき演じた大石内蔵助の評判は散々だった。うちの母も「目に力がない」といっていたのを覚えている。しかし,あのドラマは,いわゆる仮名手本忠臣蔵以来の忠臣蔵,すなわち四十七士の義挙にのみスポットライトを当てたものではない。「元禄時代は,忠臣蔵だけじゃなかった」というキャッチコピーが表しているとおり,元禄時代絵巻がひとつのストーリーとなっていて,そのなかに忠臣蔵の話が織り込まれていたのである。だから,長谷川一夫以来数々の名優が演じてきた大石内蔵助とはイメージが違って当然だし,むしろリアルな大石内蔵助はあんな感じだったんじゃないかと思っている(そういえば吉良上野介も本当は石坂浩二演じた通りだったのではないかと思う)。それでも,山科で遊びほうけて討ち入りの機を窺っているときの遊び人の演じ方は,さすが中村勘九郎と思ったものである。あれだけは,大石内蔵助を演じたどの役者をも凌ぐ随一の遊び人ぶりだったと思う。芸能界といえば,今日はテレビで年末恒例行事のFNS歌謡祭を見ていた。華原朋美が5年ぶりに姿を現したり小室哲哉がTRFと一緒にはじけていたり(だから彼は音楽一本に絞って活動していればよかったのに),様々なコラボが聞けて楽しかった(まだ現在放送中だが,我が家では事情によりテレビが切られているので)。近藤真彦と綾小路翔の「ハイティーンブギ」には思わず笑ってしまったが。で,そのなかで,石川ひとみの名曲「まちぶせ」を当の石川ひとみと,AKB48の柏木由紀がコラボで歌っていたのだが,まあ柏木由紀の歌はそりゃ惨めだった。声が出ない。それにはっきり言って音痴。これで金を取ったらいかんだろうと思ってしまった。それを思わせたのが,本家本元の石川ひとみの朗々たる歌声。私より一回り上だからもう50代のはずだ。それなのに,デビュー当時の若々しい感性を保ちつつ,しかも声が全く落ちていない。まさにこれぞプロもどきと正真正銘のプロフェッショナルの違いと,はっきり感じ取ったのである。話は変わるが,今日小笠原道大がジャイアンツと契約更改を行い,何と84パーセント,3億6000万円減の推定7000万円でサインしたという報に接した。その額の大きさに驚かれた向きも少なくないと思うが,そんなの当たり前である。ジャイアンツのクリーンアップを期待され,4番も張ったこともあるバッターが34試合で打率.152,本塁打0,打点4。そりゃこんな成績の選手に3億円は払えない。7000万円だって温情だと見ている。ただし,裏でオプションのサイドレターが付いている可能性があるので,正味7000万円かどうかは分からないが。で,ここまでうねうねといろんなことを書き連ねてきたのは,全部これの前振りである。広島・栗原 2000万減でサイン(12/12/05 デイリースポーツオンライン)ずーっと右肘の痛みでまともな成績が残せなかったのを隠して,しかも開幕前は絶好調宣言をしておきながら実は肘の具合が悪かったんで手術します,ごめんなさいといってさばさばと消えていったプロ根性のなさ。毎年毎年落ちていくバッターボックスで放たれる寄らば斬るぞというオーラ。打てなくても打てなくてもにやにやしている目力のなさ。こんなんがたったの2000万円減?甘すぎるわ。年俸半分からやり直せ。何が「自分の中で飢えている部分がある」だ。本当にそう思っているんだったら来シーズンは開幕から飛ばしまくれ。ちんたらちんたら打てなくてもにやにやしてベンチに帰るんじゃなくて,たとえ打てなくても相手投手をびびらせるくらいのオーラを取り戻して見ろ。今日の会見の表情を見て,がっかりしたぞ,ほんまに。今年は容赦せんぞ。BlogPeople
2012/12/05
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(天上界CARPOB会がなぜか旧両国国技館に繰り出しまして)石本秀一氏(初代監督):なあカッちゃん。こうやって,たまには遠出して,相撲見物というのも,またええもんじゃのう。白石勝巳氏(第2代監督):そうですねえ。広島では生で相撲はなかなか見られませんからねえ。これもまた一興じゃないですか。しかも今日は,昭和天皇香淳皇后両陛下をお招きしての天覧相撲じゃないですか。本にありがたいもんですのう。木村拓也氏:あれ,両国の国技館って,こんな形でしたっけ。津田恒実氏:ていうか,相撲は蔵前でやってませんでしたか?長谷川良平氏(第5代監督):元々両国の国技館はこんなドーム型の建物じゃったんよ。それを,戦後占領軍に接収されて,新しく作ったのが蔵前国技館。だからどっちも国技館だけれども,年の初の初場所は旧両国国技館で行われる習わしになってるの。根本陸夫氏(第6代監督):それにしても,初場所でしかも天覧相撲となると,取り組みも豪華ですなあ。照國に前田山,栃錦に若乃花ときましたか。玉の海に貴乃花,青葉山に栃赤城などと言うのも面白そうだねえ。え?双葉山に雷電?羽黒山に谷風?なんじゃこりゃ。長谷川氏:まあね,そりゃあこの世界だから,何でもありよ。見てみたいじゃないの。まあ,野球で言えば稲尾対山本浩二,杉浦対衣笠祥雄を見てみたいというようなもんよ。石本氏:なあ根本よ。何といっても天覧相撲じゃけえ,陛下のお楽しみというのも入っておらせ給われるんよ。まあ,おまえの世代でも,この辺の機微というのは分からんかなあ。長谷川氏:まあまあ御大。我々は戦前生まれでも戦後育ち。ましてや戦後世代の連中にはわかりはしませんよ,なあ,ミムよ。三村敏之氏(第13代監督):都合の悪いところばっかり振らないでくださいよ。確かに戦後教育というものは戦前と一変してますからねえ。まだここにいるツネやキムタクはいい方で,私なんぞは小中高と広島教育を受けてますから・・・津田氏:ふーん,天覧相撲って,そんなにすごいもんなんですか?木村拓也氏:そんな御大の神経を逆なですることを言わないでくださいよ,津田さん。三村氏:まあ仕方がない。こいつは悪気があって言ってることじゃないことくらい,もう御大は分かっていらっしゃるから。(で,取り組みは進み,酒もすすむ。全員ほろ酔い気分)根本氏:やー,なかなかいいもんだねえ。相撲場っていうのは。しかも枡席だしねえ。全部据え膳上げ膳お茶屋さんがやってくれるんだから。長谷川氏:いいもんですよ。管理人も東京在住時代は何かとかこつけては国技館の椅子席で序二段あたりからの相撲見ながらぼんやりして酒を飲むのを無上の楽しみにしていたそうですからなあ。最後は枡席まで奮発したとか。津田氏:なんか,ああよくぞ日本人に生まれてよかったなあと思いますよ。木村氏:・・・・津田さん,飲み過ぎじゃないですか。まともなことをしゃべってますよ。三村氏:ほっといてやれ。そのうち正気に戻るから。根本氏:行事さんも豪華だねえ。歴代の立行司が勢揃いじゃないの。あの「平成の名行事」二十八代木村庄之助もまだまだ下っ端なんだねえ。長谷川氏:そりゃあ,何といっても,立行司だけでも何人も揃ってるんだから。(そこに第十九代式守伊之助,通称「ヒゲの伊之助」が土俵に上がる)伊之助:本日のお楽しみの取り組みにござりまするーーーっ!一同:え?何も聞いてないぞ。そんなもんあったか?(やがて美声でならした呼び出し永男が土俵に上がる)永男:ひがーーし,かしーーわーどーー,かしーーわーーーどーーっ。にーーしー,たいーーほうーー,たいーーほうーーーっ。(管理人謹白)第四十八代横綱・昭和の大横綱大鵬こと納谷幸喜さんの御冥福を衷心よりお祈りいたします。果たして天上界の柏鵬戦の結果や如何に。BlogPeople
2013/01/23
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広島東洋カープは,強かった。そしてその野球は,美しかった。スマートだった。その強さの理由は,ファームの猛練習に支えられた育成システム,弱点が出てきたらまさにピンポイントで行われる補強。あるときは名前よりも潜在能力を重視し,またあるときは過去のビッグネームを呼んで来てチームに刺激を与え,常にチームの新陳代謝を図っていた。そのチームの様,まさにオールスター軍団といぶし銀軍団が混じり合って,試合を見るたびにワクワクしたものである。そして,それをにこにこしながら見つめていたのが,先代の松田耕平オーナーである。カープの優勝の時には,古葉監督らの後に必ず耕平オーナーの胴上げがあったものである。こうして築き上げたものを,崩した大戦犯が,外ならぬ松田元である。松田元がオーナー代行になって初めて手を付けた仕事が,高橋慶彦の追放を図ったことである。そう,あの例の「ファン感謝デー」事件である。この喧嘩はカープファンの大ブーイングを浴びた松田元がいったん引き下がる形になったが,結局釣り合わないトレードでオリオンズ(当時)に放出することに成功した(と,いうと,高沢と水上にしかられるかな)。そして,さらにこの馬鹿者が手を付けた仕事が,まさにチームの弱体化であったのである。はっきり言って,なぜカープファンは松田元を徹底的に批判しないのかと思う。あの男は,「カープが優勝したら金がかかってかなわん」と常々公言しているのである。そして,渡邉恒雄とつるんでジャイアンツだけが有利になる制度設計に反対もせずむしろコバンザメのようにくっついてそれをいいことに常々「カープには金がないからいい選手が取れない」とカープファンに思い込ませ,トレードもせずドラフトも適当でおよそ強化という言葉からはほど遠いことを繰り返しているのである。そして,バカなカープファンに徹底的に純血主義をたたき込み,トレードそのものが悪であると教え込んでいるのである。カープという組織はカープ出身者でなければだめだと言うことをたたき込み,そのカープファンの思い込みぶり,まさしく狂気のごとしである。すなわち,カープを駄目にしたのはカープファンであり,カープファンを駄目にしたのが松田元なのである。そして,松田元を批判するものに対しては,まさしくチンピラや暴力,あるいは善意を装った偽カープファンを使い,徹底的に弾圧しようとしているのである。今の市民球場の状態など本当にひどいものだ。まさしく松田元の息のかかったチンピラ応援団もどきやヤクザ野郎を使って,あらゆる手段を使って批判を封殺しようとしているのだ。こんなスタジアムに,誰が行ってやるか。私は強いカープが見たいのであって,出来の悪い選手の八百長野球とアホなファンのタコ踊りなど見たくはないのである。もうついでに言っておくが,カープに金がないなんて嘘だ。すでに松田元の年俸が6億円であることはばらされたところだが,実はそれどころか5000億円の使途不明金があることは堀治喜氏の「マツダ商店(広島東洋カープ)はなぜ赤字にならないのか?」で追及されたところである。また,その仕組みについてもほぼ解明できるところまで追及が進んでいる。ちなみにかの本は,正当な評価を受ける一方で,やれ内容が薄いとか根拠に乏しいとか言いがかりを付けるブログまで洗われる始末だったが,過日のこの記事が出て以来,それがぴたっと止んだ。むしろ,それからは,私は如何に今のカープの現状を浮いているかということを切々と説くブログが増えてきているから,アホかとしか言いようがない。なんといっても,「マツダ商店」の本を完璧に読み込み,最後は「球団トップの退場あるのみ」という当たり前の結論を説得力のある文章で書き連ねたのだから。こういうのをメディアリテラシーというので有り,カープファンにはそれがなさ過ぎる。それもこれも全部松田元が報道統制を敷いて完璧に批判を封じ込めているからである。はっきり言う。本当にカープに優勝してほしいならば,最大の阻害要因は松田元である。心あるカープファンは,打倒松田元の旗の下に結集しなければならないのである。松田家誅滅のために銃を取らなければならないのである。そういうと,必ずいう奴が現れる。松田家がいなくなったら誰がカープを経営するのかと。アホかといいたい。むしろ松田家がいなくなった方が手を挙げる企業のほうが多いということを知らないバカが多すぎる。ソシオ制度だって考えられるし,その程度の知恵も出てこないんだったら,いったん広島東洋カープなんて解体してしまえ。今一番大切なのはスクラップアンドビルドだ。ここから先は,来年のお楽しみ。新年のご挨拶で披露することとしよう。強いカープが見られれば,どこが経営したってかまいはしない。BlogPeople
2012/12/27
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以前に「人の懐の中の話には首を突っ込まない」と書いた記憶があるが,その舌の根も乾かぬうちに契約更改の話である。ただ一人,契約更改を保留し,越年をしていた前田健太が,結局1000万円アップの2億1000万円プラス出来高で契約を更改した,とのことである。ここで私が前田健太が勝利したというのは,1000万円のプラスがされたことではない。某紙のウェブ版の報ずるところによると,前回交渉でプラス1000万円の上積みの話はすでに出ているということである。だから,見た目の年俸は,カープ球団は一歩も譲らなかったということになる。ならばカープ球団の勝ちだということにも見えるが,私が注目したいのは,前回の交渉を報じた際には出てこなかった,あるいは出てきたかもしれないが,「出来高」である。そして,某紙のウェブ版,といってもはっきり言ってデイリースポーツオンラインなのであるが,こう言う前田健太のコメントが載っていた。>前回,話させてもらい,言いたいことも思っていることも伝えられた。これが,何を意味するかは,昨年のある事件を重ねれば自明のことだろう。自分の評価が低いということではあるまい。明らかにカープという組織が戦う体制になっていない,ましてや優勝なんてお笑いぐさであるということを記者会見でぶちまけたあの一件である。この一件は,さすがのカープもぴりぴりして相当の報道統制をしいたことは記憶に新しいところだが,こう言うものは出てしまったらおしまいである。どうやっても火を消すことができない。おそらく前田健太はその点をもう一度球団に突きつけたのであろうと推測される。ここで困ったのは間違いなく鈴木君であろう。松田元のバカは優勝する気なんて全くないからとにかく締め上げることしか考えていない。事実,あのバカは仕事始めで次代のリーダーをこともあろうに堂林であると宣言してバカにされたところである。もちろん鐚一文引かなかっただろう。見た目の年俸は。そこで,球団のメンツも立てて,かつ前田健太も納得させるための策が,まさに「出来高」だというべきだろう。こういうことはドラゴンライト先生に説明してもらった方がいいのかもしれないが,「出来高」なんて事実上の青天井である。出来高の設定のハードルを下げれば下げるほど,実際に手にする額が多くなることくらい,小学生にでも分かる算数だろう。しかも,FA引き留めポンコツ軍団にも「出来高」の設定はしているから,前田健太だけ目立つことにもならない。まあうまく落としどころを見つけたというべきだろう。カープという球団は大所高所の問題を解決することはできないが,こういうつまらないことには実によく冴える。まさに組織として末期症状と言っていいだろう。まあ,前田健太も,ここまで粘ったんだからせいぜい頑張ることだ。昨年の成績では物足りない。まあ野村謙二郎のバカがベイスターズ戦に集中起用して勝ち星を稼がそうとして,上位争いのチームとの対決を回避したという恥ずかしい一件もあったが,それにしても肝心なところで勝てなかったのが目立ったことが確かだ。自他共にエースと任ずるのであれば,優勝争いのゲームにこそ勝たなければならない。そのくらい理解しているだろう。問題は,今シーズンのカープが果たして優勝争いができるかどうかであるが。地べたを独走してカープファンのカープファンによるカープファンのための「カ・リーグ」に落ちぶれたときに,果たして彼がどういうパフォーマンスになるか,ある意味見物ではある。補強もせぬチームが果たして勝てるのかどうか。BlogPeople
2013/01/07
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私は,昨年から一切カープに金を落とさないことを実行し,スタジアムにも行かず,グッズも買わず,二十余年買い続けてきたカープカレンダーも無視し,バファローズカレンダーに変えた。これもすべて,松田元のバカを兵糧攻めに追い込むためである。そしてこの正月,弊ブログで「カープファン3ない宣言」を提唱した。曰く, 1 市民球場に行かない。2 カープグッズにお金を落とさない。3 ヤクザまがいのカープファンを恐れない。相手にしない。ところで,だいたいこういうことを角と,必ず善意面した悪人が現れて,さもありなんというようなことを言って帰って行く。昨日も1人いたのだが,要するに,「金のないカープはそんなことをすると選手にしわ寄せが言って余計に苦しくなるんじゃないか」ということらしい。政党的なカープファンの皆様にとっては,こんなこと鼻で笑うほどの妄言であることはもう承知の上で,あえて一節唸ってみる。カープに金がないなんてのは大嘘八百八町のこんこんちきだ,べらぼうめ。そして,今やカープは球界屈指の金持ち裏金球団だ。それを全部松田元が吸い上げているだけだ。だいたい,カープは黒字を標榜していながら15年連続Bクラスであるということに誰も不思議さと不満を感じないのだろうか。こんなもん一般企業ならいわゆる黒字倒産だ。ふつーの感覚を持った経営者,しかも人で持っていて人件費がある程度かかることは承知の上である野球会社の経営者が,ここまで負け続けたら少々単年度赤字を取り崩してでもいい選手を取りに行って勝ちに行こうとするはずだ。それがないということは,もう結論はひとつしかない。カープは金を持っているのである。ただし松田一族の金庫の中に。これを暴いたのは,まあほとんど広告塔のようになりつつあるが,堀治喜氏の「マツダ商店(広島東洋カープ)」はなぜ赤字にならないのか?である。かつて松田元の年俸が6億円という話が某週刊誌に出たことがあるが,それどころか50億円の使途不明金がこの球団は潜んでいるのだ。これを考えるだけで分かるだろう。カープは企業目的を間違えている,いや意図的にすり替えているのだ。通常の野球会社なら,その企業目的は勝つこと,優勝することであることは論を俟たない。敷かしカープは違う。すべては松田一族の金儲けのためなのである。しかも表に出せない。だから,カープに金がないというのは,松田元にとってカープには人件費をつぎ込んでやらないぞと言うことに過ぎないのである。それができないバカが多いから,たまったもんじゃない。実はこの言い方も性格ではない。あのバカの松田元でもしっかり使うところでは人件費を使っているからである。たとえば外国人選手や昨年引退した石井琢朗に対する「出来高」。こんなもん設定の仕方では青天井になることくらい,小学生にでも分かる理屈だろう。石井琢朗さんの基礎年俸は2500万円と言うことになっていたが,おそらくそれに匹敵する「出来高」が設定されていただろう。じゃないと,こんな若手がやる気もなくてしかも監督がぼんやりとアホ面さらしてチンタラと負け続けるようなチームにいてくれるものか(ただし彼の場合はベイスターズのフロントとも大げんかをしていたという事情もあるが)。そして,前田健太である。はっきり言って,越年までして,1000万の上積みで納得しましたとにこにこと判を押すなどという子供騙しの芝居もあるまい。当然,基礎年俸の見た目を抑えなければならないことを前田健太も了解の上で,出来高でどこまで積み上げるかというところで引っかかっていたという方が正当であるとみる。さらに言えば,毎年オファーを繰り返す黒田博樹。3億円で精一杯の誠意なんて笑わせるなである。それでもメジャーの球団,特にヤンキースのライバルであるレッドソックスなどが超高額オファーをするかと言えば,言うまでもなかろう。本当にカープのオファーが3億円だったら日本に帰るはずなどないのである。ヤンキースに移籍したときのトレードマネーが100万ドルだから今のレートでも8億円弱だ。当然,そこまで及ばないにしても日本で投げる環境面の有利さ+αが数億円単位であったと読まないといけないだろう。もちろん,今年の契約更改で黒田は優勝するチームで投げたいと言うことがはっきりしたから,当分カープ復帰なんて無理だ。今年ヤンキースで世界一になったら凱旋帰国という話になるかもしれないが。はっきり言って,カープが清貧球団なんて嘘っぱちである。カープファンはひょっとしたら清く正しく美しくに酔っているのかもしれないが,それで「弱く」じゃ笑いものになるだけ3だ。今のカープファンの義務は,とにかくあらゆる手段で松田元一族の錬金術を暴き,そのために兵糧攻めで敵を絞り上げること,これだけなのである。え?がらがらの球場で試合をしたら選手がかわいそうだって?今みたいな片八百長敗退行為野球なんか金払って見たくもないわ。悔しかったら必死に野球やって勝ち続けて優勝争いを本気になってやってみろ。そうしたら,黙っていてもお客さんは来るよ。私だってスタジアムに足を運ぶ。まあ,松田元がいるうちは無理だろうけどね。2年も続けて同じような敗退行為とも取れる9月大失速を見せられたら,それなのに今年まともな補強ひとつしていないとなったら,勝てると思う方がおかしいもん。何が何でも松田王朝を崩壊させるぞ。BlogPeople
2013/01/18
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例年通り年の最後のお伴は紅白歌合戦なのであるが,ここ数年は浜崎あゆみがトップを務めるのが通例になっている。これはNHKの苦しさを表しているとみている。彼女の人気とネームバリューで視聴率を取りたいが,何せ左耳が聞こえなくなってからの歌はもう悲惨のひと言である。ファンでなくても聞いていて辛いし,正直並の歌手なら出したくないだろう。ただし,それでも口パクを使わない姿は立派で,それは彼女なりの矜恃なのだろう。もう口パクバレバレの芸無しAKB48とはえらい違いだ(注・口パクが悪いわけではない。振りの激しいアーティストは口パクを使うことが多い。たとえばPerfumeがそうだ。)。中島美嘉はまだ出場回数が少ない頃からトリ前あたりを唄わせてもらうほど歌唱力には定評があったはずなのだが,今年聞いて愕然とした。10年も経たないうちにこんなに声量が落ちてへたくそになるものかと。その一方で,今や世界的に最も有名なジャズシンガーとなった由紀さおりの変わらぬ歌声はどうだろう。鍛え方の違いというものなのだろうか。ももいろクローバーZは初めて見たのだが,また十把一絡げアイドルの系譜かと思いきや,はじけぶりといいパフォーマンスといい,これは化けるんじゃないかと思った。特に自分達の歌だけではなく,細川たかしの応援の時のはじけぶりもお見事。近年衰えが目立っていた細川たかしが久しぶりにいい声でノリノリで歌っていたのは,あながち彼女たちの効果もあるのだと思う。言っちゃ悪いが藤あや子の応援の時のAKBのメンバーのやる気のなさそうな振り付けとはえらい違いだ。さて,今年は福山のJFEフェスティバルでライブで聞かせてもらった水森かおり。ご当地ソングの女王の次はどうやら小林幸子2世を襲名をするつもりなのだろうか。でも,歌の方が演歌ではそこそこ売れているから,嫌みにならない。もともと紅組と言えば演歌歌手勢の豪華な着物合戦が売りだったんだから,もっともっとやればいいと思う。何で出たのかと思っていた舘ひろし。どうせ朝ドラで出たからと思っていたら,「嵐を呼ぶ男」をカバーしていていたとは知らなかった。そういえば今年は石原裕次郎没後25年にあたる(ちなみにトニー谷の没後25年でもある)。その線でだったんだろうが,まあやっぱり今の石原軍団であの歌を歌って様になるのは舘ひろししかいるまい。しかし,今年偶然BSで「狂った果実」を見たのだが,石原裕次郎も岡田眞澄も長門裕之もとにかくかっちょええーっのひと言だった。それを思うと,やはり格が違うのかなという感じがした。でも,いい年の取り方をしていることは確かだ。いい年の取り方と言えば,やはり郷ひろみである。ジュリーや秀樹とならんで子どもの頃からのアイドルなのだが,ほんまに今でもかっこいい。全く衰えというものを感じさせない。というより,年取ってパワーアップしているんじゃないかと思うくらいだ。CMだと嫌みに突くところがあるんだが,歌唄っていればやはりいまだにスーパースターであると思う。例年取り上げる森進一。ようやく体力が戻ってきたのか,これも難曲の「冬のリヴィエラ」を持ってきた。もう往年の声ではないが,それでも数年前のいつ壊れるんじゃないかと思うような歌とは大違いだ。早くもとの誰とコラボしてもオールマイティで歌いこなしたあの姿を取り戻してほしいと思う。森進一と言えば五木ひろし。今年の「夜明けのブルース」はギターなどかき鳴らしてめちゃくちゃかっちょよかった。ああいう歌をもっともっと歌ってくれればもっともっと人気の裾が広がるのにと思った。あれこそスターである。後ろにいたAKB48の存在感が完全に消えていたくらいだから。あ,元からないか(しつこいな,我ながら)。ところで,中間発表では白組優勢のようだが,これはひとえに井上真央と堀北真希の差だと思う。フリートークが明らかに堀北真希は固いし,何せ噛みまくりだ。朝ドラで貢献してくれたからといって安易に使ってはいけませんといういい例になるのではないか。ただし,差は僅差だからどうなるかは分からないが。と,つらつらと思っていたら,思いっきり頭をがつんと叩かれた。♪ とーちゃんのためなら えーんやこらさっ, かーちゃんのためなら えーんやこらさっと! もひとつおまけに えーやこらさっ言わずと知れた美輪明宏渾身の歌唱「ヨイトマケの歌」である。キワもの扱いするバカもいるが,あれこそまさに歌の魂である。いや,私はあれこそ究極の無償の愛の歌だと思っている。最近の美輪明宏しか知らない向きは驚いたかもしれないが,歌う衣装はまさにオーソドックスな正装。自分はあくまで歌手なんだという矜恃を見せつけられた。さすがは美輪明宏である。ステージングもさすがは「銀巴里」で鍛えられているだけに完璧。これぞプロフェッショナルとほとほと感じ入った。登場の衣装は黄色の鬘に派手なメイク,白のドレスに模様は美輪明宏の代表作にちなんだ「黒蜥蜴」だっただけに,余計に驚いた向きも多いことだろう。でも,あれこそ真の美輪明宏なのである。本当に感動した。さて,2012年。私にとってはリハビリから復帰の年になり,ようやく病との戦いもがっぷり四つくらいに組めるようになってきた。そして,サンフレッチェ広島発足以来ずっと夢見てきたJリーグシーズン制覇の試合に立ち合い,生まれて初めて優勝パレードを見ることができた。本当に,勝つっていいんだ,優勝するということはこんなに腹の底からゾクゾクするものなんだ,自分には枯れかけていたと思っていたうれし涙が自然に湧いてくるものだということを,実に21年ぶりに思い出させてくれた。これでカープがいい野球をしてくれたら言うことなしだったのだが,こちらはもう奈落の底へ一直線,勝つ気のないオーナーと無能監督,はっきり言って戦う意欲のない選手,そしてあるものはもはや負け犬と化し,またあるものはオーナーの手先としてチンピラやヤクザまがいのことを繰り返す情けないカープファン。もう私は,このチームのあり方というものに対して,徹底的に戦いを挑まなければならないと思い初めて来た。だからこそ,来年は,私にとってもいろんな意味でも闘争の年になる。あと数時間後に迫った2013年には,ここまで腹をくくって舵を切った方向へ向かって,より一層の戦いの火の手を挙げていく所存である。このまま,私が一度は心の底から愛したカープが崩壊していくのは,もういっそのことそうなってしまえと思う一方で,何とかそれを阻止したいと思う自分がいる。そのためには,まず変革の火の手をわれわれカープファンから起こさなければならないのだ。そして,その変革を拒むカープファンにも,また銃を向けなければいけないのである。 この現状を打開すべく,弊ブログをご愛顧いただいている皆様のために,来年も戦い続ける所存である。とにかく私自身来年はとにかく病と闘い,そして赤ヘル軍団を蝕む癌細胞と戦い,そしてその戦いを妨害しようとする一部カープファンにも徹底的な殲滅戦を挑むつもりでいる。2013年が,皆様にとって,そして我らが広島東洋カープと森脇監督を迎えた新生オリックスバファローズと,世界の舞台を目指すサンフレッチェ広島にとってよい年となることを,祈るばかりである。 皆様に取りまして、よき年を迎えられることを祈念するともに,この1年のご愛顧を感謝申し上げます。 皆様よい年をお迎えください。BlogPeople
2012/12/31
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もう,細かいことを申し上げるのは,野暮なことだろう。試合内容も素晴らしかったし,あわよくば追加点がもっとほしかったがキーパーのスーパーセーブやポストやクロスバーに嫌われたから仕方がない。それに,クラブ史上初めて世界を相手にする戦いの初戦という固さもあっただろう。サンフレッチェは初戦突破というミッションをクリアしたのである。今日はこれでいい。確かにサンフレッチェのサッカーは十分研究されていてサンフレの誇る2シャドウを抑えてパスコースを封じ込めようという相手の戦術に苦しんだが,後半に攻撃のヴァリエイションを切り替えることによって怒濤の攻撃が始まり,それが青山のあまりにも美しいミドルシュートによる先制ゴールに繋がった。この切り替えに,リーグ戦後半は苦しんだ。しかし,ポイチさんはやはりその上を行くための策を練っていた。さすがは最優秀監督である。どこかの赤い帽子のプロチームの監督が強引な強攻でチームを沈没させたのとは,えらい違いだ。まあ,その意味では,サンフレッチェはネルシーニョに感謝しなければならぬ。確かに,相手のオークランドシティは完全プロチームではない。それに,この大会の問題点として,オセアニア代表のレベルの低さ,いわば一人負けが問題視されているようである。しかし,このチームはヨーロッパのクラブ在籍経験者もいて,実際にこの大会で勝利したこともある。だからそれなりに強い。だから,たかがオセアニア代表に勝っただけと難ずるのは当たらないだろう。しかし,全国三千万人(推定)のサンフレッチェサポーターとファンを除くと,どうせまぐれで優勝した田舎チームのサッカーなんか世界に通用するものかとうそぶいていたに違いない。今日の中継も,はっきり言ってテンションも低いし番組の作りも最低。それを見越した私は19:00からの番組はすべてすっ飛ばし,19:45前からテレビを付けたくらいである。しかし,サンフレッチェは,自称サッカーフリークどもの浅はかな思惑をすべてぶっ飛ばしてしまった。サンフレッチェのサッカーは,ポイチイズムの堅守速攻は,十分に世界標準なのである。さあ,次のミッションは準々決勝でアフリカ代表のアルアハリを倒すことである。当然同じような対策を取られるに違いないが,今日の後半に見せた変幻自在なサッカーができさえすれば,必ずや白星に繋がると信じている。そして,順当に行けば準決勝の相手はコリンチャンス。南米王者相手に善戦もすれば,サンフレッチェの株は一気に上がるだろう。そのときに,全国のサッカーファンはサンフレッチェの強さに跪くのである。いや,絶対に跪かせてやりたい。で,ここから先はもう希望というか夢想の世界になるが,あわよくば南米王者を倒して,欧州王者チェルシーと決勝で戦うことができれば,本当にサンフレッチェにとって幸せな一年が終わる。いや,そうなってほしいのだ。この大会の日本のクラブの最高の成績はレッズとガンバの3位。ガンバはしばらくさようならだからいいとして,あの小憎らしい,人の育てた選手をかっさらうことしか能のない無定見経営クラブのレッズの鼻を,どうしても明かしてやりたい。もちろん実現困難ではあるが,ぜひそれを目指して戦ってほしいと,願うのである。え?カープがミコライオとエルドレッドと契約した?何で今日のような日にあんな八百長チームのことに触れてやらねばならぬ。汚らわしい。世界を驚かす日が来た。SIGMA People
2012/12/06
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すでに報じられているとおり,かつての赤ヘル戦士が今年もまた2名,これは史上初の快挙のようであるが,野球殿堂入りをすることとなった。ノーヒットノーラン3回,そして1975年10月15日の初優勝のマウンドに立ったカープの栄光の礎を築き,始まりを告げた外木場義郎氏,そして長きにわたり先発リリーフを勤めた100勝100セーブ投手,1991年10月13日の現状でカープ最後の優勝の試合の胴上げ投手となった大野豊氏。いずれも,殿堂入りにふさわしい成績を残し,球界に貢献した名選手である。そしてある意味,赤ヘル黄金時代の始まりを告げ,終焉の幕引きに立ち会ったお二人の受賞というのが,何とも皮肉である。昨年の北別府学氏と故津田恒実氏がいずれも赤ヘル黄金時代爛熟の時代の人だったから。外木場氏と大野氏の功績については,今さら語るまでもないだろう。知らなかったらカープファン辞めろというだけだ。でも,最近は過去の歴史やカープを支えてきた先人の名前も功績も知らないバカが多くて困るのだ。でも,ここはリベラルアーツの場であって義務教育ではないからあえて書かない。今日の新聞を読むか,Wikipediaででも検索すれば分かることだし。ただひとつ書いておくとすれば,この御両名,芽が出るまでに相当苦労しているということである。大野氏についていえば,軟式野球からどうしてもカープに入りたいということで何とかテストを受けて入団,ルーキーイヤーにようやく一軍に上がったと思ったらプロ初登板のタイガース戦で散々に打たれてそれっきりファーム落ち,防御率135.00から這い上がってきたことはよく知られている。でもその翌年に江夏豊氏にそれこそ鉄拳も辞さずというスパルタ教育を受けて中継ぎ投手として芽が出て,以後赤ヘル黄金時代を演出した一人となったことはいうまでもない。ちなみに,大野氏の隠れた記録として,1978年に優勝したスワローズの1シーズン130試合(当時)連続無失点ゼロをプロ初完封で止めたというのがある。外木場氏についていえば,高卒でお声がかからず社会人の電電九州から期待されて入団したものの,投げども投げども勝ちが付かず,もう次駄目ならファーム落ちの崖っぷちまで追い込まれた9月,先発予定の投手にアクシデントがあって急遽回ってきた代役の先発の舞台で,プロ初勝利がノーヒットノーランという史上初の大記録(後近藤真一にプロ初登板初先発初勝利のノーヒットノーランが出るが)。そのときに記者に語った「何ならもう一度やりましょうか」という言葉は,語りぐさになっている。そして,1回どころか2回積み重ねているのである。ノーヒットノーラン3回はあの伝説の名投手澤村栄治氏と並ぶタイ記録だが,外木場氏にはパーフェクトゲームがあるからその分価値は上と言っていいだろう。しかも,3度目は当時9連覇を達成していたジャイアンツ戦。この時期のジャイアンツ相手にノーヒットノーランを達成したのは,外にジーン・バッキ-ただ一人である。2年続けてカープの選手がしかも複数名殿堂入りしたのは,ちょうどカープの黄金時代を支えた選手が殿堂入り適齢期にさしかかってきていること,すなわち,あれから相当の年数が経っていると言うことである。これで今も強ければめでたしめでたしなのだが,その後の世代がからっきし駄目で,しかもあの松田元のバカがオーナーになって以降,優勝なんかされたら金がかかってかなわんとばかりに敗退行為を繰り返し毎度毎度八百長野球を繰り返しているから救われないのである。松田耕平オーナーはその功績が認められて殿堂入りしているというのに,あのバカはそれを見習う気は全くなく,むしろ負の遺産だけ見習っているから救いようがない。その意味では,ちょっとほろ苦いニュースでもあるのだ。ところで,もう一人の殿堂入り,福嶋一雄氏については,最近の野球ファンには残念ながらニュースの助けがなければ理解してもらえなかっただろう。学制制度の違いがあるのでもう不可能だが6期連続甲子園出場,小倉中学で夏2連覇。後に荒木大輔が1980年に達成したが5試合連続完封。昨日も書いたがそれこそ松坂大輔やダルビッシュ有も真っ青という偉大なる選手である。そして,3連覇をかけた準々決勝で敗退し,そのとき甲子園の土をポケットに入れたのが,今に繋がる「甲子園の土」の伝統の始まりなのである。どうも最近の野球ファンと称する層は目先のヒーローのことしか眼中になくて過去の偉大なる先人のことなど全く知らない向きが多いが,私が子どもの頃まではそうではなかった。プロ野球はもちろん,高校(中等学校)野球で活躍したヒーローの名前くらい,かなり昔のところまで知っていたもんだ。いまなら野球オタクと呼ばれてバカにされるのが落ちだろう。球界が堕落して行っているのは,そういうところにもあるんじゃないかと思う。話が逸れた。最後は,読んで怒り心頭になったこいつのバカ発言で締めくくりたい。頭の悪さは,こういうところにも出る。>両投手の活躍を見てきた松田オーナーは>「非常に光栄なことだと思う。今いる選手も20年後に殿堂入りの対象になるくらい頑張ってほしい」と話した。まずお前が頑張れよ,このバカたれが。やっぱり落ちはこうなる。BlogPeople
2013/01/12
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昨日の続き,内田順三二軍監督と新井宏昌コーチとの新春対談である。あまりにも中身が充実して一日では書ききれなかったので,二日に分けさせていただいた。さて,話は統一球に及ぶ。これについてもあっさりと切り捨てている。>飛ばないことを意識しすぎ。逆に遠くへ飛ばそうとして状態ばかりに力が入り,>失敗している面もある。(内田)>今までが飛びすぎていた。>ボールの恩恵を受けていた選手が,統一球で慌てているという現状はある。(新井)>日本の選手は,外国人ほど上半身の力がない。>その分,下半身を鍛え,その土台を活かして遠くへ飛ばさなければならない。>いかにボールを呼び込んで,下半身と上半身を連動させ,>前の足の膝で壁をつくり,軸回転するか。>飛ばないから,ポイントをうんと前に置いて,遠くへ飛ばそうと考える人もいるが,>僕は違うと思う。(内田)>岩本という選手は手元のポイントで打ちたいタイプ。>でも長打が出ているかというと,そうでもない。>体の動きを見ていると,利き腕である左腕を使おうとしすぎて,>弾き手である右腕が全く使えていない。>右腕が抜けて,左手の押し込みだけで打とうとしていた。>これでは,せっかくのパワーがバットの伝わらない。>そこで,昨秋は右腕を鍛える練習をした。腕のバランスも大事だと思う。(新井)やはり,見ている人はちゃんと見ているのである。まさに慧眼というべきである。そこで,ご両人の指導法に話が及ぶ。長いので若干省略する。>最も重要だと思うのは,やはり下半身。下半身が安定してくれば,軸はしっかりしていく。>とりわけ内転筋を鍛え,その力を利用することが基本だ。>ただ,いきなり下を使えといっても理解させるのは難しい。>軸足にどれくらいの比率で体重を掛けるか。>ステップと同時に体重移動させるには,腰や膝の動きが重要。>そう言うことを順序立てて,体で感じさせる。(内田)>インサイドアウトといわれるが,ボールの内側にバットが入っていく点ですかね。>下半身はもちろん重要だが,バットが遠回りしていては話にならない。>外角に投げられた場合,引っかける打撃になってしまう。>投げ損なって,高めに甘く抜けてきた球は引っ張って長打を打てるが,>きっちり投げられると三振かゴロ。>ダイエー時代の井口,城島がそうだった。>そこで,井口に対し,堂林に今やらせているように逆方向へ強く打つ練習をさせた。(新井)やはり,同じ中西門下生でもアプローチが違うのである。それは,中西門下生の共通理念であるという。>中西さんから学んだ言葉だけど,人を見て法を説け。>選手は十人十色。体が硬いか柔らかいかで指導法も変わってくるし,>パワーのあるなし,体型などに準じたことをしないといけない。>これまでの経験で成功したことばかりではなく,失敗したこともある。>それを当てはめていきながら,その選手の長所を活かすのはどんな練習をすればいいのかを考える。(内田)まさに至言であると思う。これまでのカープの指導者に,ここまで考えた人がいたか。いなかったから今の成績なのだ。で,今年は善意のカープファンは外国人打者に期待している。それもばっさり。>内角が打てない。教わっていないんだよ。アメリカでは。>外の球も上半身の力だけで打ちにいく。>日本で成功するには,降格に打てることが条件。>広島にいたラロッカや,阪神のマートンもそう。>長打を意識せず,コースによって打ち返すことができるかが重要とみる。(内田)>彼らは1年勝負。インセンティブもある。>相手が四球でいいという配球をしても,無理に打ちにいったりする。>ベンチとしては四球でOKなんだが,>どれだけ我慢強く野球のプレイヤーでいてくれるかだ。>内角を攻められても戸惑わず,外寄りの甘い球を確実に仕留めることに集中する。>理解してもらうため,時間を掛けて話をする。(新井)要するに,この両コーチに任せろということである。野村謙二郎あたりがしゃしゃり出てきて妙ちきりんな指導をしたら一巻の終わりということが,これでよく分かる。そして最後に,ずばり貧打解消について問われて曰く。>コーチの仕事にはつくる,育てる,生かす。>ファームでは,つくるという仕事がほとんどだろう。>まずは萎縮させないこと,自信をなくさせないことだ。>今年も高校生の有力選手がたくさん入団してくるが,欠点に目を奪われるのではなく,>将来の武器になり得る長所を伸ばすことを考える。>そのためにも,指導の手順を間違えないこと。>いきなり難しいことを求めず,ともに試行錯誤しながら共同作業で進めていくつもりだ。>若くていい素材がたくさんいるので,指導しがいがある。(内田)>若いカウントから積極的にいく。その方針は間違いではない。>追い込まれると,どんな打者でも難しい。>追い込まれる前に,いかにいいスイングができるか,甘い球を逃さない集中力と,>捉える技術を磨いていくしかない。>もうひとつ。積極的の意味をはき違えたら駄目。>「狙い球」があっての積極性であることを徹底したい。(新井)ああ,もう昨年から新井さんにはカープの野球は見透かされていることがこれでよく分かるのである。しかし,逆にその打撃の神髄を究めた人をコーチとして呼ぶことができた喜びに浸ろう。昨年までの何でもいいから初球から打っていけというバカ野球から,脱却することを祈るまでである。だいたい元日付けの記事というと甘っちょろいファン向けのどうでもいい水割り記事が多いのだが,昨年の奥田民生の熱き檄文といい,今年の両コーチの内容の濃い対談。後は頼みますからその熱さと批判力をシーズンインに成っても忘れないでちょうだいね,中国新聞さん。
2013/01/10
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不詳この私、16年3か月にわたり楽天ブログを大家として弊ブログを書いてきたのであるが、本日を期して楽天ブログでの更新を終了し、新たな媒体を立ち上げることとした。まあ楽天ブログというのは、何かと使いやすくて便利な媒体ではあったのだが、いかんせん制約が強くて拡張性がないうえに、更新してアクセス数を伸ばせば伸ばすほど(1日平均2000アクセス強でここまで1500万アクセス強を集めてきたことは誇っていいと思う)、大家の楽天だけが儲かるという構造には辟易をしていた。それにしょっちゅうネタにしていたバグの多さが輪をかけて、正直なところここ数年ずっと移籍先を探していた。もっと言えば、そもそもの楽天グループ株式会社自体がいつ倒れてもおかしくないなと思ってるし。ただ、どこもなんだかなあと思っていて、それなら楽天に殉じてもいいかと思っていた。実際、ブログという媒体の将来性をあまり感じていなかったということもある。ただ、いろいろ調べていくうちに、まだまだブログ自体の将来性も捨てたもんじゃないと思うに至った。その結果、思い切って自分でレンタルサーバを契約し、WordPressを使ってブログを立ち上げることとした。まさに「ゼロからの出発」だが、何でも新しいことを始めるというのは楽しいものだ。と、いうわけで、題名も新たに”RED HOT STADIUM by pridegreen”と改め、本日より営業開始することとした。これまでに引き続き、ご愛顧いただければ幸いである。新ブログ:RED HOT STADIUM by pridegreen https://pridegreen.net/
2022/09/24
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