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September 14, 2005
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カテゴリ: 教授の映画談義
 昨夜遅く、『銀河ヒッチハイク・ガイド』という映画を見てきました。以下、その感想などを書きますが、ネタバレですので、ご注意下さい。

 ところで皆さん、この映画、ご存じですか? そもそも『銀河ヒッチハイク・ガイド』という映画が今、ロードショー公開されているということにお気づきの方すら少ないんじゃないでしょうか。それもそのはず、何しろ日本で上映されているのはわずかに8館(東宝系)というマイナーぶり。映画評を見ても「今年見た映画のワースト1決定!」とか「まったくお金の無駄!」という否定的な評価が目立つ中、「モンティ・パイソン流のギャグが最高!」というような評価もチラホラ。つまり、理解出来る人と出来ない人がはっきり分かれる映画らしいんですな。となれば、私のような天の邪鬼としては、自分が「理解出来る」側に立てるかどうかの試金石としてだけでも、見たくなるというものじゃないですか、この映画! というわけで、昨夜10時近くから始まるレイトショーを見に、車を1時間も飛ばして上映館まで駆けつけたというのですから、私も家内も相当な酔狂と言わざるを得ません。 

 で、この映画のストーリーですが、銀河系にバイパスを造る計画があって、たまたま地球がその道筋にあった。で、仕方がないので地球を取り壊すことになる、というところから話が始まります。もちろん、一つの惑星を破壊するとなればこれは一大事であって、そのことは前もって地球に通知してあった。しかし地球上で3番目に知能的な動物である人類はそのことに気づかなかったんですね。で、地球上で2番目に知能的な動物であるイルカはとっくに気づいていて、仲良しの人間にそのことを知らせようとしたのだけど(イルカ・ショーでジャンプしたり、空中のボールをつついたりするのは、実は地球の危機を知らせるボディ・ランゲージだったらしいんですが・・・)、アホな人間には全然通じないわけ。かくして、地球は工事用の発破をかけられて宇宙の藻屑となります。

 ところが、たまたま地球に来ていたベテルギウス星人のフォードが、命の恩人である地球人のアーサー・デントを連れて、地球爆破の寸前に「銀河ヒッチハイク」に連れ出してくれるんですね。ちなみに、何でアーサーがフォードの命の恩人になったかというと、フォードが地球に来たばかりの頃、往来を我が者顔に走り回る自動車を見て、自動車こそがこの星の支配者なのかと思い込み、猛スピードで走ってくる自動車に握手を求めて突っ立っていたのを、アーサーが助けたからなんです。そのことにフォードは恩義を感じていたんですな。

 ま、そんなわけで銀河ヒッチハイクの旅に出た二人ですが、ヒッチハイカーというのは宇宙でも嫌われ者らしく、最初にヒッチハイクした宇宙船からは追い出されてしまいます。しかし2番目にヒッチハイクした宇宙船がたまたま銀河系の大統領の宇宙船だったことから、またまた妙な話になっていきます。何しろ銀河系の大統領といっても、「ワースト・ドレッサー」の投票と間違えられたためにたまたま選ばれてしまった大統領ですから、かなりいい加減な人なんですよ、この人が。実際、今乗っている宇宙船にしても、彼が勝手に盗んだもので、彼はこれに乗ってあちこちの星に行き、女の子をナンパしまくっているんですけど、公式には彼は「誘拐」されたことになっていて、追っ手がかけられている。しかも彼を追いかけている大統領秘書の女性は、彼があちこちで女の子をナンパしまくっているのに相当腹を立てているので、彼を見つけるやすぐに発砲してくる。アブナイ、アブナイ!

 しかもこの大統領、ただそれを知っていたらカッコイイから、という理由で「宇宙の究極の問」の「答え」を探しているのですが、その答えの方は「42」だということが分かってしまう。しかし今度は逆に、この「42」という答えが当てはまる「宇宙の究極の問」がそもそも何であるかを探す必要に迫られ、ヒッチハイカーのアーサーもそれを探す冒険に巻き込まれてしまいます。しかも大統領の一行には、大統領が地球でナンパしてきたトリシアという女性がいて、彼女こそ実はアーサーの恋いこがれていた女性だったもので、アーサーとしては彼女を守る騎士の役目も果たさなくてはならないわけ。

 ちなみに、アーサーたちの冒険の過程で、地球創造の神秘も明らかにされるんですけど、実は地球で最も知能があり、かつ、そもそも地球を某惑星製造工場に注文したのは、なんとネズミだったんですな。人間がネズミで実験していたのではなく、ネズミが人間を使って地球の実験をしていたらしいんです。で、その地球には予備があり、アーサーも望めばその予備の地球の方で元通りの暮らしをすることも出来たんですけど、彼はそんな保守的な道は選ばず、冒険的な人生を選ぶことになる・・・。

 とまあ、わけの分からないストーリーをご紹介するだけでおわかりになると思いますが、お馬鹿なギャグ満載の超B級SF映画なわけですよ、この『銀河ヒッチハイク・ガイド』というのは。もともとイギリスのBBC放送の番組として作られ、それが後に本になって世界的なヒットとなった爆笑SFなんですね。そもそもこの原作を書いたダグラス・アダムズという人は、イギリス伝統の高級お馬鹿番組『モンティ・パイソン』のライターだったと言いますから、このSFも高級な世相批判とお下劣なギャグがないまぜとなった作品で、本の方に盛り込まれた全てを映画化するのは不可能だろうと言われてきた。それを今回、果敢にも映画化してみた、というのがこの『銀河ヒッチハイク・ガイド』なんです。

 で、実際見てみてどうだった、と言われますと、決して面白くなくはないです。B級映画として酔狂で見るには、それなりに面白かった。どこで笑えばいいか分からない、というモンではありません。しかし、ではこれを万人に薦めるかというと・・・うーん、ちょっと厳しいかなー! 一番ダメなのは、アーサーたちの冒険が途中で終わってしまうことですね。しかもこの上映状況では、続編が作られるのかどうか、すっごい不安。



 ということで、『銀河ヒッチハイク・ガイド』、映画版は私程度に酔狂な人に、原作はまったく無責任に、教授のおすすめ!です。


銀河ヒッチハイク・ガイド





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Last updated  September 14, 2005 06:20:09 PM
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うーん、ストーリーが複雑で、なんだかしっちゃかめっちゃかなのはわかりました。荒唐無稽なのが夢の中みたいでいいですね。 (September 14, 2005 05:36:14 PM)

すごい映画だ  
ocoba  さん
いろんな意味で、ですが(笑)
私はかなり気に入りましたよん。 (September 23, 2005 07:07:04 PM)

Re:すごい映画だ(09/14)  
釈迦楽  さん
ocobaさん
主人公たちの乗った宇宙船がワープする際、妙なものに変化してしまうの、笑えますよね。特に編みグルミになってしまったアーサーが、毛糸を嘔吐するシーンとか! (September 23, 2005 11:29:14 PM)

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