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October 22, 2005
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カテゴリ: 今日もいい日だ



さすがに先日、北海道旅行をしたばかりで、肉体的にも経済的にも疲弊気味の私ですが、友人である某ギャラリーのオーナーMさんから、小淵沢にある「ギャラリー・折々」というところで本杉琉(もとすぎ・りゅう)さんの展覧会が開かれているので見に行かないかとお誘いを受け、秋の八ヶ岳南麓の様子を見てみたいということもあって、ついその話に乗ってしまったんです。

ちなみに本杉琉さんという方は、段ボールを材料にして様々なアートを生み出す、小淵沢在住の画家・造形作家さんなんです。私は前に一度、Mさんのギャラリーで本杉さんにお会いし、その作品のユニークさと、本杉さんご本人の飾らないお人柄に魅せられてしまったことがあり、その時、色々お話をした中で、実は私もいつかは八ヶ岳南麓に家を持ちたいと思っているんですよ、というようなことをお話すると、本杉さんは大変喜んで下さり、もし来るなら喜んで種々お手伝いしますよ、というようなことをおっしゃって下さった。ま、そんなこともあって、ぜひもう一度本杉さんにお会いしたいと思っていたんですね。

で、今日「折々」へ向かったのは総勢6人。MさんとMさんのご友人のアーチストお二人、それに私と家内、そしてもうお一人は小淵沢の別荘にお住まいで、やはりアーチストのKさん。Kさんは現地集合ということにして、残りの5人は名古屋から車2台を連ねてのロングドライブ。私はこの中で白一点です。

さて、9時頃名古屋インターから東名高速に乗り、そのまま名神、中央道と乗り継いで、小淵沢に着いたのは11時半。当地の有名なリゾートホテル、リゾナーレ小淵沢のショッピングモールでKさんと落ち合い、全員揃ったところでまずは小淵沢でも有名な手打ちそばの店「萬吉」にて昼食をとることとなりました。

今日集ったのは、Mさんのギャラリーで展覧会をしたことのあるアーチストたちと、そのギャラリーに入り浸っている私たち夫婦ということで、結局、Mさんの友人という共通点だけでつながっているのであすが、Mさんの人脈に連なっている人たちというのはどこか共通点があるらしく、普段はかなり人見知りをする私などでも、Mさんの友人の方たちとは妙にうまが合ってしまい、今日も蕎麦を手繰りながら30分ほどお話をしているうちに、まるで古くからのお付き合いがあったかのような感じになってしまったのでした。しかも、地元に詳しいKさんおすすめの「萬吉」のお蕎麦が実にうまかった! 蕎麦にはうるさい私も納得の味でした。

さて、そんな感じで楽しく腹ごしらえをしてから、まずは今日の主たる目的であるギャラリー・折々へ向かうことに。このギャラリー、ちょっと奥まったところにあるのですが、行ってみるとなかなかいいギャラリーです。私の好きな薪ストーブのある喫茶室や、野外コンサートもできる広大なウッドデッキなんかもあって、とても気持ちのいい場所。

で、本杉さんの今回の展覧会も良かった! 「絵」と「オブジェ」と「文章」という3つのメディアを使って一つの物語を紡ぎ出す、というのが今回の展覧会の趣旨なんですけど、この物語というのが可愛いんです。現代生活に疲れた旅人が道に迷い込み、ふと「夢の国・ゆすらうめ教会」という教会の前にひょっこり出てしまった、というところから話が始まるんですね。で、一度は気味が悪くなってそこから逃げ出すものの、何だか気になって後からもう一度そこを訪れることにする。そして、この不思議な教会にしばし滞在することにより、彼の疲れ切った心は癒され、再び生きる力を取り戻していく、というように話は展開するんです。それは夢のような話でもあり、現実にあったことのようでもあって、いずれにせよ、いかにも本杉さんのキャラクターから生まれた世界が現出している。特にギャラリーの入り口付近にかかっていた「マリア像」、そして「ゆすらうめ教会」を描いた2枚の絵はすごく良かった。

で、一通り展示を見た後、久々にお会いした本杉さんと皆で色々な話をしました。9月に開いたコンサートのこと、小淵沢での暮らしのこと、そういったことをぼそぼそと語る本杉さんの話ぶりがまたいいんだ。また本杉さんは、私が小淵沢に住みたがっていたのを覚えていらして、このあたりの物件情報などを教えてくれたり。何だか、こういう人の隣人になったら楽しかろうなあとつくづく思わされたのでした。



またフィリア美術館の脇にある、絵と家具を展示したギャラリーも覗きましたが、特にオーナーの花嶋美代子さんの描かれた絵がなかなか素敵で、私もつい何枚か絵葉書を買ってしまいました。

そして、続けざまに美術の世界に遊んだ我々一行は、次にKさんの別荘にお呼ばれすることになりました。それは予定外のことだったのですが、Kさんのお言葉に甘えて、ご招待を受けることにしたんですね。20年前からこの地で別荘ライフを楽しんでいらっしゃるKさんの、そのログキャビンを見せていただけるというのですから、私などは興味津々です。

で、到着したログキャビンで出迎えて下さったのは、Kさんのご主人でした。いかにも知的で温厚そうなその紳士は、名古屋にある大学で物理学をおしえていらっしゃる教授なのだそうですが、そう言われると何だか余計に親近感がわいてしまいます。

そして、そのログキャビンが素晴らしかった。決して豪華な大邸宅というのではないのですが、オーナー夫妻の20年にわたる愛着によって、家自体がキャラクターを持つに到った、とでも言えそうなその別荘は、初めて訪問したにも関わらず、思わず「ただいま!」と言いたくなるような佇まいなんです。そして家の中心にあって、家全体をほっこりとした心地よい温かさで満たしている薪ストーブ! この使い込んだ薪ストーブがまたいいんだ!

で、そんな心地よい空間の中で、ご主人自ら挽いてくださった豆で淹れたコーヒーを楽しみながらKさんのお話を伺っていると、これがまたホントに楽しくなってくる。お二人ともせわしない世間の動きには目もくれず、ご自身の生活を楽しみながら、いかにも余裕綽々に暮らしておられるようで、ああ、こういうのが本当に贅沢な暮らしなんだな、とつくづく思わされます。

しかし、秋の日は釣瓶落とし。5時半ともなればもう日も落ちて、小淵沢も夕闇に閉ざされ、もうお暇しなくてはならない時間です。私たち5人はKさんご夫妻に見送られつつ、ログキャビンを後にしたのでした。


・・・と、ここまで書いたところで、もう私は眠くて眠くて死にそうです。この続きは、また明日! お休みなさーい!





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Last updated  October 23, 2005 01:11:28 AM コメントを書く
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Comments

釈迦楽@ Re[3]:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 丘の子さんへ  ああ、やっぱり。同世代…
丘の子@ Re[2]:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 釈迦楽さんへ そのはしくれです。きれいな…
釈迦楽@ Re[1]:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 丘の子さんへ  その見栄を張るところが…
丘の子@ Re:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 知らなくても、わからなくても、無理して…
釈迦楽 @ Re[1]:京都を満喫! でも京都は終わっていた・・・(09/07) ゆりんいたりあさんへ  え、白内障手術…

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