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釈迦楽

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November 12, 2007
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カテゴリ: 思わず納得!

勤務先の大学の図書館で、昔の日本の理科の「教科書」の展示があったので見に行ったんですけど、色々感心することがありました。

例えば1871年に福澤諭吉が書いたという『訓蒙窮理図解』という本があって、下等小学(6歳から10歳が対象)の物理の教科書として使われたらしいのですが、これ子供が読めるの? というような漢字仮名まじりの本で、内容もすごく高度。ちょっと前まで江戸時代というような時代の子供たちが、こんなすごい本で物理を学んでいたのかと思うと、当時の日本の文化レベルの高さがいかばかりであったか、想像ができるというものです。ほんと、現代の教科書の「これ、マンガか?」と思えるほどの幼稚さと比べると、文化のレベルの低下ぶりを思い知って目眩がするほどですよ。

その他、普及版の『解体新書』の実物を手に取って見ることも出来たりして、ほほう、これがあの前野良沢や杉田玄白が訳した『ターヘル・アナトミア』か! という感慨がありましたねえ。

それから、明治時代の学制の変遷の展示もあったのですが、これがまたなかなか面白いんですよ。

ちなみに明治時代の学制に共通するのは、進路のヴァラエティーの豊富さです。もちろん年少の時は「尋常小学校」一本ですが、そこから先の進路が実に多様なわけ。

例えば、一番のエリートコースは「尋常小学校→中学校→高等学校→大学」でしょう。しかしこの他にも「尋常小学校→中学校→専門学校」という道もあるし、「尋常小学校→中学校→高等師範学校」というコースもある。

また「尋常小学校→高等小学校」という進路もあり、さらに高等小学校を終えた後、「師範学校」へ進む道もある。加えて尋常小学校から「甲種実業学校」ないし「乙種実業学校」へ進学する道もあり、はたまた「尋常小学校→徒弟学校」という道もある。

女子の場合、尋常小学校から高等女学校への進学が可能で、さらに「女子高等師範」へ進むコースもある。でまたこれらすべてに加えて東京と京都に「盲唖院」というのがあったというのですから、もう完璧じゃないですか!

要するに、各人は自分の能力、および「向き・不向き」によって、あるいはそれぞれの家庭の経済状況などによって、多種多様な進学コースがあったということですな。こんなステキな学制を、「小学校→中学校→高等学校→大学」という単純な一本道に変えたのは、一体どのような議論を踏まえてのことなのか、今、私の知るところではありませんが、それにしても当時と今と比べてみてどちらが優れた学制か、なんて、考えるまでもないですよね!



ということで、明治時代の日本の「学校」を取りまく環境に思いを馳せるにつけても、例によって例のごとく、「昔の日本(人)はすごかった」という感を強くせざるを得なかったワタクシだったのでした。





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Last updated  November 13, 2007 01:04:36 AM
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敗戦というリセット  
まあ,良くなったこともあるんでしょうがね

女性の地位向上  
釈迦楽  さん
Mike23さん

それが大○○だった、という説も・・・。 (November 14, 2007 01:08:41 AM)

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釈迦楽@ Re[1]:スペイン優勝、そして早くもW杯ロス(07/20) ゆりんいたりあさんへ  いやあ、メッシ…
ゆりんいたりあ @ Re:スペイン優勝、そして早くもW杯ロス(07/20) 釈迦楽さん、 ご無沙汰しております。 お…
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