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May 10, 2012
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カテゴリ: 思わず納得!



 私は割とこの技が得意でありまして、道場で稽古仲間と掛け合っている時はよく掛かるわけ。

 ところで、私はたまに自宅でも家内に練習台になってもらって技の練習をするのですが、家内には「合気投げ」が全然通用しないんです。本当は、そういうことをしてはいけないんですけどね。八光流の技は秘技なので、門人以外の人と稽古をしてはいけないの。

 ま、それはともかく、合気投げを掛ける時は、まず相手の片手を手前に引き、それで相手の体勢を崩してから、反対側の手を使って投げるんですけど、(いじわるな)家内が私に手を引かれまいと頑張るもので、最初の体勢を崩すところがうまく行かないんですな。

 で、相手がそういう風に頑張ってきた場合、どうやってこの技を掛ければいいのか。その点を今日は先生に伺ってみたんです。

 で、まず先生に技を掛けてもらうことにし、私は技に掛からないように、先生が私の腕を引き始めると同時に引っ張り返したわけ。

 すると、さすがの先生でもなかなか私を投げることが出来ないんですな。っていうか、そもそもこの技は、相手が引いてくることを想定していないんですけどね。相手が引いてきたら、別な技を掛ければいいわけで。

 しかし、そこはさすがに皆伝師範の先生のこと。私ががっちり先生の手を引っ張っていると、すっと八光捕を掛けてきて、私の肩がわずかに上がったところですかさず合気投げに移行。私は見事にストーンと投げられてしまったのでございます。

 なるほど、こういう時は八光捕を掛けて崩せばいいわけね。



 で、その後先生と話をしていて、「実は・・・、家で家内を相手に練習するのですが、なかなか技が掛からなくて・・・」と告白すると、先生、莞爾として曰く、「あ、それはそうですよ。本部の方たちも、よく『奥さんには通用しないよな』という話をしています」。

 ん? ということは、結局皆さん、自分の奥さんに練習台になってもらっているってことじゃん?!

 で、そのことを指摘して、先生と大笑いになってしまったのですが、やっぱり誰しも、いつも技のことを考えているので、つい家でも奥さん相手に練習しちゃうんですな。

 ところで、そのことに関連して先生がおっしゃったのは、「自分の奥さんに技が通用しないのは、奥さんはあなたに対して攻撃する気がないからですよ」ということ。

 八光流は基本的に護身術ですから、悪意をもって攻撃してくる相手を封じる、というのが技の趣旨であり、そのように作られている。だから、そもそも攻撃する気のない人に技が通用しないのは当たり前なんですと。

 ふーむ、なるほどね。深いわ~。

 逆に言うと、八光流の技は、攻撃には使えないということですからね。人を傷つけるためのものではないわけだ。八光流のモットーである、「挑まず、逆らわず、傷つけず」というのは、そういう意味でもあるんですな。

 先生はよく、「八光流の修行とは、技の習得を通じて、八光流の思想を体得することです」とおっしゃいますが、「自分の奥さんに技が通用しない」ということも、その思想を学ぶ道筋の一つなのかもしれません。


 私が八光流を始めて本当に良かったなと思うのは、こういう小さな発見をする瞬間です。  





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Last updated  May 11, 2012 01:06:31 AM コメントを書く
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釈迦楽@ Re[3]:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 丘の子さんへ  ああ、やっぱり。同世代…
丘の子@ Re[2]:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 釈迦楽さんへ そのはしくれです。きれいな…
釈迦楽@ Re[1]:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 丘の子さんへ  その見栄を張るところが…
丘の子@ Re:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 知らなくても、わからなくても、無理して…
釈迦楽 @ Re[1]:京都を満喫! でも京都は終わっていた・・・(09/07) ゆりんいたりあさんへ  え、白内障手術…

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