そしてユーミンあたりから「四畳半フォーク」とはベースとなる世界観が異なる「ニュー・ミュージック」がバーッと出てくる。山下達郎の「Ride on Time」とかね。もちろん、ニュー・ミュージックの中にも温度差はあって、より一般のポップス寄りのところにはハイ・ファイ・セットとか原田真二が居たり。だけど、思うに、ニュー・ミュージックの真ん中の人たちってのは、テレビではなくラジオをベースにしている人たちっていう感じがしますな。それは単にラジオで彼らの曲が掛かるという意味ではなく、ラジオを通じた人脈とか、あるいはアーティスト自身がDJをやるとか、そういう意味でラジオの中にこそ彼らのベースがあった。