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March 28, 2016
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カテゴリ: 教授の読書日記
 私の父が今年米寿を迎えるもので、何か記念になることをしようと考えていたのですが、出版マニアの私が出来る最大の親孝行としては、父の本を出版してあげることであろうと思い、ここ数年「写真俳句」に熱中している父のために、写真俳句の句集を編集・出版することにしました。昨年、先輩同僚の本を編集・出版した経験があるので、要領はもう分かっておりますからね。

 計画としては、春・夏・秋・冬、それぞれ22句ずつ秀句を選び、全部で88句の本にして、88歳の記念にしようかなと。頭良いね、わし。

 で、最初は父に「我ながらよくできた」と思う句を選んでもらおうかとも思ったのですが、それだとちょっとつまらないので、父だけでなく、母と姉と私も選句に参加し、父を著者に、我々を編集協力者にして本を出そうと。というわけで、今、その選句のための準備中でございます。


 ところで、写真俳句ですから、写真と句がセットになるわけなんですが、これの編集方法をどうしようか、それが現在の悩みの種でして。

 で、参考になるかなと思い、朝日文庫から出ている森村誠一氏の『写真俳句のすすめ』という本を買ってみたと。





 で、これを読みますとね、右のページに句が一つ、左のページにその句にまつわる写真が一点、という具合になっている。基本的にそのパターンは変わらないわけ。

 だけど、それがずっと続くと、ちょっとね、こう、ワンパターンな感じがする。

 で、写真俳句ではないのですが、参考までに角川文庫から出ている銀色夏生さんの詩集を書店でパラパラ見ていたのですが、こちらは編集が洒落ていて、写真が上にあって詩が下にあったり、写真が右ページで詩が左ページにあったり、時には写真の上に詩の言葉が印刷されていたり、とにかく変化に富んでいて面白いというか、とにかく美的な意味でセンスがある。

 うーむ、そこが朝日文庫と角川文庫の差か? それとも森村誠一と銀色夏生の差か?? それとも装丁担当者の腕か???



 ということで、ひょっとすると、私の場合も森村本と同じく、右ページに句、左ページに写真のワンパターンになってしまうかもしれませんが、ま、まだ時間はありますから、そこはもう少し悩むことにしましょうかね。

 でも、ま、とりあえずそういう本を出すということを伝えたら、父も嬉しそうにしていましたし、良かった、良かった。




 さて、「昭和の男」シリーズですけれども、1975年とか1976年頃の話をしていたら、その頃のファッションについてあれこれ思い出してしまったので、ちょっとだけ書き付けておきましょう。

 小学校高学年から中学生になりたての頃、私が普段、どんな恰好をしていたかと言いますと、これがね、バリバリ「パンタロン」スタイルだったのではないかと。

 そう、1970年代前半、ジーンズといえば、「パンタロン」でした。っていうか、正式には「ベルボトム」というべきか。でも、当時の言葉遣いとしては、「ベルボトム」ではなくて「パンタロン」だったよなあ。

 で、それは、今でいう「ブーツカット」どころの騒ぎではないほど、裾がどーんと広がっていて、今から考えるとかなり滑稽な感じがする。だけど、当時はそれが恰好よかったんですよね。大学生くらいのお兄さん、お姉さんだって、当時は大抵パンタロンのジーンズを穿いていたのではないかと。例えば前に言及した『俺たちの旅』なんてドラマを見れば、カースケ役の中村雅俊さんなんて、ばっちりパンタロン姿ですからね。

 で、私もまたこの時代にはパンタロンを穿いていたのよ!

 当時住んでいた東林間には、西口を出たところにある商店街の片隅に、「テキサス」という、いかにもジーンズ屋さんっぽい店名のジーンズ・ショップがあって、ほんの小さなお店なんですけど、行けば不思議と自分に合うジーンズを店の親父さんが出してきてくれるという。その親父さんも、当然下はジーンズ、上もデニムのシャツという、いかにもサラリーマンには向かなそうな、一目見てジーンズ屋の親父って感じでね。

 で、大概そのお店で買ったのですが、銘柄はね、リーバイスとかリーとかもあったのだろうけれども、痩せっぽちの私には合わず、結局買ったのはエドウィンか、ビッグジョンだったような。

 だけど、ここで私の特異なファッションセンスがしゃしゃり出て来る。

 新品のブルージーンズを買って来るじゃない。で、それを穿く前に、風呂場かなにかに持ち込んで、裾の辺りに漂白剤をですね、びや〜っと引っ掛けるわけ。アクション・ペインティングの要領で。すると、びちゃっと漂白剤が引っかかったところだけ白く漂白されるので、ブルー・ジーンズに偶然性がもたらす白い模様が浮かび上がる。で、それを一度洗濯してもらってから穿くのよ。



 で、友人からは「釈迦楽、それ変だよ」とか言われながらも、「わかってねえな、そこがいいんじゃん」とか言って、全然恥ずかしげもなく、むしろ得意になって穿いていたのですから、私も相当な変人だったんですかね。

 ま、もっとも今だって、ほとんど誰もしていないのに自分だけはこだわってネクタイピンをし続けるとか、夏場は絶対にループタイの方が楽だからという理由で、ループタイをし続けるとか、変なところで「我が道を行く」ところがありますけれども。

 とにかく、1970年代半ば、日本の若者は、こぞってパンタロンだった、ということは、懐かしく覚えておいていいことなのではないかと思う次第なのであります。





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Last updated  March 28, 2016 09:06:19 PM
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釈迦楽@ Re[3]:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 丘の子さんへ  ああ、やっぱり。同世代…
丘の子@ Re[2]:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 釈迦楽さんへ そのはしくれです。きれいな…
釈迦楽@ Re[1]:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 丘の子さんへ  その見栄を張るところが…
丘の子@ Re:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 知らなくても、わからなくても、無理して…
釈迦楽 @ Re[1]:京都を満喫! でも京都は終わっていた・・・(09/07) ゆりんいたりあさんへ  え、白内障手術…

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