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December 22, 2017
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カテゴリ: 教授の読書日記
先日行った人間ドックの結果が今日届きまして。10月後半以降、体調の悪い時期がひと月以上続いたりして、今年の人間ドックは結果が怖いなと思っていたのですが・・・

 セーフ!

 まあ、年齢相応にところどころ要注意な数値もあるのですけれども、怖れていたほど悪い状態ではなかった! ありがたや、ありがたや。死んだ父が守ってくれたんじゃないかな。そう思うことにして、父に感謝しようっと。


 さてさて、今日は毎年この時期恒例、「今年読んだ本ベスト5」の発表と参りましょう。

 とはいえ、このところ研究のために自己啓発本ばかり読んでおりまして、まともな本を読んでない。いや、自己啓発本の中にもいい本はたまにあるし、面白い本もあるのですけれども、その「面白い」というのは、あくまで研究上面白いのであって、例えば「あまりにひどすぎて面白い」という意味であったりもする。

 要するに、今年もまた本当の意味で感動し、衝撃を受けた本にはあまり出会わなかった、ということを言い訳しているわけであります。

 ま、その中でも、これは誰が読んでも面白いだろうというものをピックアップし、ベスト5形式で発表したいと思いまーす。では、先ず第5位から!


第5位:アリアナ・ハフィントン『サード・メトリック』


サード・メトリック しなやかにつかみとる持続可能な成功 / 原タイトル:THRIVE[本/雑誌] / アリアナ・ハフィントン/著 服部真琴/訳

 『ハフィントン・ポスト』創立者による人生改革体験本。実体験に基づいた自己啓発の記録だけに、地に足がついた本であります。
 もっとも、社会的名声と金銭的成功を収めた上で、私の人生には何か足りない、一体何が足りないんだろう? と考えて、自己改革に踏み切るというアリアナさんの人生ストーリーは、その時点で我々凡人には追いつけないレベルなのでありまして、私なんぞはその逆、「人生既に満ち足りている、でも何か足りない、あ、社会的名声とお金が足りないんだ!」という俗人ですから、果たしてこの本が参考になるのかっつーと、どうなんざんしょ。


第4位:矢沢永吉『アー・ユー・ハッピー』


アー・ユー・ハッピー? (角川文庫) [ 矢沢永吉 ]

 名著『成りあがり』のいわば続篇。ですが、これもある意味、『サード・メトリック』と同じで、功成り名遂げた永ちゃんが、俺は夢を叶えたはずなのに、なんでこんなにつまらないんだろう?と苦しみ、のたうった、その記録ですな。その意味で、幸福を手に入れるというのは、必ずしも成功と同意ではないし、成功した人もまた、成功しなかった人と同じように苦しんでいるんだ、ということが良く分かる。いい本です。


第3位:ヴィクトール・フランクル『夜と霧』


【新品】【本】夜と霧 ヴィクトール・E.フランクル/〔著〕 池田香代子/訳

 言わずと知れた名著。ナチス・ドイツの強制収容所に入れられた著者が、そのすべての自由を奪われた極限状況の中でも、その状況下で一体自分はどういう行動をとるのか、という選択肢だけは残されている、ということを雄弁に語った本。飢えをしのぐには圧倒的に足りないひとかけのパン。それを、自分よりもっと飢えている人に半分分けてあげるという行動の自由を奪うことは誰にもできないということですな。自由意志による選択、これこそが人間にとって最も重要かつ美しい権利だと。自己啓発思想というものにもし偉大な思想が含まれているのだとしたら、これだね。





【新品】【本】亀井俊介オーラル・ヒストリー 戦後日本における一文学研究者の軌跡 亀井俊介/著


【中古】 英語研究者のために 講談社学術文庫/田中菊雄【著】 【中古】afb


 第2位には同率で二冊選びました。亀井俊介先生と田中菊雄さんはどちらも日本を代表する学者さんですけれども、このお二人が自分の学者人生を振り返りつつ、後に続く後輩たちに「お前らも頑張れよ」とメッセージを送って下さっている本。もちろん単なる励ましではなく、学会の現状に対する強烈な不満と批判もあり、読めば襟を正したくなることもありますが、まあ、全体としてみると痛快な学者道の本であります。どちらも昭和の自伝として、誰にも面白く読める本です。




第1位:佐賀純一『浅草博徒一代』


浅草博徒一代 アウトローが見た日本の闇 (新潮文庫) [ 佐賀純一 ]

 実在の博徒の晩年を看取ったある医者が、その博徒からの聞き書きとして古き良き時代の博徒たちの生き様を綴った本。私は、表向き大学の先生ですけれども、メンタリティはシシリアン・マフィアですから、こういう893な本が性に合うのよね。


 ってなわけで、ベスト5を並べてみましたけど、こうしてみると、どうしてどうして、結構面白い本に出会っているじゃないの。本も数読めば、いい本に当ることもあるってことかな。

 さて、来年はまたどんな面白い本に出会うことができますやら。楽しみにしたいと思います。





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Last updated  December 22, 2017 07:14:34 PM
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釈迦楽@ Re[1]:スペイン優勝、そして早くもW杯ロス(07/20) ゆりんいたりあさんへ  いやあ、メッシ…
ゆりんいたりあ @ Re:スペイン優勝、そして早くもW杯ロス(07/20) 釈迦楽さん、 ご無沙汰しております。 お…
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釈迦楽 @ Re[3]:柔術のコツが少し分かってきた気が・・・(04/23) はちみつ先生へ  引っ越し、思っていた…

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