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December 8, 2020
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カテゴリ: 教授の読書日記
先日、東名・海老名SAを使った時、たまたま「白い恋人」が出店していたので、即ゲット。北海道土産の定番、「白い恋人」って好きなんですよね~。

 が!

 食べてビックリ。ものすごく不味い・・・。

 えーーー、ウソだろ? 何でこんなに不味いんだ?! ラングドシャの食感がジャリジャリで、食べた後まで口の中に砂が残るようじゃないか! 

 「白い恋人」って、こんなだっけ? 私なんぞ、北海道出張があった時にわざわざ「白い恋人パーク」まで行って、大勢の中国人観光客に交じって工場見学までしたのに。

 で、そんなはずはあるまい、とググったところ、ネット上でも「『白い恋人』の食感がジャリジャリで、不味くなった」という口コミが溢れておりました。

 やっぱりね、そう感じたのは私だけではなかったんだ。

 どうした「白い恋人」? 何があった? 一刻も早く元のレシピに戻してくれ! さもないと、もう「白い恋人」を見限って、長野県土産の「白い針葉樹」に鞍替えしちゃうぞ!


 ↓

白い針葉樹 12枚入 ラングドシャ ラング ホワイトチョコ モンドセレクション



 さて、「自己啓発とスポーツ」の6回目。

 アメリカ60~70年代にかけ、様々な「競わないスポーツ」が登場してきた話を書いておりますが、さらにここにもう一種、別ジャンルの「競わないスポーツ」が登場してきます。それは何かといいますと・・・

 ヨガと合気道でーす!

 ・・・ということは、そう、両方とも東洋の神秘。この時代のアメリカは、東洋文化の魅力に持って行かれた時代だったのでありまーす。

 例えばビートルズを見ても、ジョージ・ハリスンやジョン・レノンが東洋思想にはまり、アメリカに進出した超越思想家マハリシ・マヘシ・ヨギに傾倒したり、インド楽器のシタールを弾き出したりってことがあったわけですけれども、ことほど左様にこの時代、西洋人の目は東洋に向いていたわけですな。

 もちろん、そうは言っても西洋人が東洋的な思想に馴染むのは、そう簡単にできるこっちゃないわけですけれども、例えば東洋思想を体現するような何らかのモノ、とりわけ行動を伴うようなモノであれば、とりあえずその行動をマネすることはできる。そしてそういう行動の模倣から入って、何となくその行動の背後にある思想を垣間見ることくらいは、まあ、出来るわけですよ。

 で、じゃあ、東洋思想を体現するような身体的行動って何か、となった時に、ヨガと日本武道が登場するわけね。

 ま、ヨガに関してはね、これはもう大昔からあるもので、それが最初にアメリカに入ってきたのはいつ頃か?、なんてことはよく分かりません。例えば19世紀から20世紀にかけて活躍したアメリカの自己啓発家ウィリアム・ウォーカー・アトキンソンなんてのは、ヨガをアメリカに紹介したことでも知られておりまして、少なくとも20世紀初頭には、それなりにヨガの存在は知られていたかも。



 そしてもう一つ、スピリチュアルがらみで流行したのが、日本の合気道ですよ。

 柔道とか空手とか剣道と違って、同じ日本の武道でも合気道には勝ち負けがない。勝ち負けを競うものではないので、当然、試合もない。ただ相手の気と自分の気を合せて、敵味方の別を無くして一つの円運動の中に納めてしまうっていう。武道でありながら、勝負がない・・・おお、これぞ東洋の神秘っていうね。

 もっとも合気道の「敵味方なし、合気あるのみ」っていう方向性は、言って見れば「正」と「反」を対峙させずに「合」の中に巻き込んでしまうという意味で、身体を使った運動による一種の「弁証法」なわけですよ。ロゴス中心で弁証法に長けた西洋人からすれば、合気道の精神は神秘的なようでいて実はよく分かるっていう。だからこれがアメリカで超受けるのも、ある意味、不思議はないわけね。ということで、合気道は60年代・70年代のアメリカで大ブーム、開祖・植芝盛平大先生のお噂は、日本における以上にアメリカで轟いていたんですな。

 ちなみに、日本の武道が西洋人に受けるっていうのは、60年代70年代の専売特許というわけではありません。もっと前から、例はある。

 例えば、ドイツ新カント派の哲学者で、ハイデガーのライバルだったオイゲン・ヘリゲルっていう人がおりまして、この人、明治時代にお抱え外国人教師として東北大学にやってくるんですけど、元々日本の「禅」に興味があったヘリゲルは、この機を捉えて禅を学ぼうとするのですが、日本人ですら習得が難しいのに西洋人にはとても無理、とか言われて、でも日本の武道なら習うことができるし、武道ってのは究極的に突き詰めると禅に通じるのだからやってみればよろし、ということになって弓道を習うことになる。



 で、こういう本の影響から、日本の武道は、アメリカでは「禅」との関わりで理解され、また憧れられていくんですな。

 ちなみにアメリカにおける禅と言うと、50年代には鈴木大拙が、60年代には鈴木俊隆が、アメリカに禅を伝えるのですが、特にサンフランシスコに禅寺を構えた鈴木俊隆の影響は大きく、彼の影響で少なくとも西海岸のハイブラウな連中の間では、禅もまた一種のブームになっていた。だから、その禅の一つの形として、スポーツを「道」と捉える日本の武道の在り方に注目が集まり、中でも合気道が、そうした「禅」に興味を持つようなハイブラウなアメリカ人たちを惹きつけたと。

 私が思うに、70年代にアメリカで、ブルース・リーのカンフー映画が人気だったのも、その背景にはこういう武道ブーム、禅ブームがあったからこそではないかなと。ブルース・リーの「Don't think. Feeeeel!」っていうのは、要するに「禅」だからね。

 っつーわけで、この時代、アメリカでは「禅」としての武道が流行し、身体的運動がなんとなんと精神の修養に直接通じるという、従来の西洋的考え方にはなかった新しいコンセプトが発見されたのでした。換言すれば、「スピリチュアルとしてのスポーツ」っていうものが発見されたわけですよ。

 デカルト発祥の(っていうか、キリスト発祥の、っていうべきかもしれないけど)西洋的伝統からすると、心と身体は別物っていう考え方が当たり前だったんですけど、ここに東洋思想ってのが入り込んできて、身体を通じて心を修養することができる、否、心と身体はひとーーつ! っていう東洋的な考え方がにわかに出てきて、それがあまりにも斬新だったので、アメリカ人を魅了してしまったっていう。そういう現象が起こったのが、60年代、70年代だったんですな。

 そして、この新しい発見が、方向を変えて、西洋的なスポーツの在り方にも影響を及ぼし始めるんですけど、そのことについては、また後日、ということにいたしましょう。





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Last updated  December 8, 2020 01:23:16 PM
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釈迦楽@ Re[1]:スペイン優勝、そして早くもW杯ロス(07/20) ゆりんいたりあさんへ  いやあ、メッシ…
ゆりんいたりあ @ Re:スペイン優勝、そして早くもW杯ロス(07/20) 釈迦楽さん、 ご無沙汰しております。 お…
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