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June 24, 2022
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カテゴリ: 今日もいい日だ
今、愛知県美術館で開催中の「ミロ」展を見てきました。

 よく考えて見ると、大きな美術展に行くのって、相当久しぶりかな・・・。そもそも名古屋の都心・栄に行くこと自体、よっぽど久しぶりでしたしね。

 で、そのミロ展ですが・・・、まあ、例によって例のごときミロですからね。展示点数も多く、見ごたえは十分にあったけれども、ワタクシとしてすごく好きかと言われると、うーん、そうでもないかな。

 ところでそのミロは大変な日本びいきで、1966年には待望の来日を果たし、大阪万博の時にはガスパビリオンに壁画まで描いているんですけど、ミロと日本の仲立ちをしたキー・パーソンが滝口修造という人なんですな。滝口修造は・・・日本にシュールレアリスムを紹介した美術評論家にして詩人というべきか。

 で、ミロはフランス語を話すわけでしょ? だから、ミロと滝口の間のコミュニケーションはどうしたんだろう、身振り手振りかな? なんて思っていたわけ。

 ところが今日見た展示を見ると、滝口がミロへのオマージュとして書いた詩とかが残っていて、これがまた見事なフランス語で書いてあるのよ。

 つまり滝口はフランス語が堪能であったと。

 で、滝口の経歴を見ると、慶應英文科卒とある。仏文科卒業ですらないわけね。ということは、英語がまず出来て、その上でフランス語も出来たと。それも、会話が出来るどころのレベルじゃなくて、フランス語で詩が書けるほどのものだったと。



 いや、どういうこと? 戦前の日本の外国語教育って、どうなっていたの? 

 だって、1925年に慶應の文学部に入学して31年に卒業するんだけれども、卒業前の1930年にはアンドレ・ブルトンの『超現実主義と絵画』を翻訳して出版、これが日本の画壇のシュルレアリスム理解に大きな役割を果たしたってんでしょ? それもすごいよね。

 まあ、滝口修造が例外的にスゴイ人だったのか。よくわからないけど、昔の日本人って、何だかとんでもなくスゴイ人が多いよね。

 っつーことで、今日はミロ展を見て、ミロ本人よりもむしろ滝口修造先輩のことが気になって来たのでした。今まで名前のみ知っているくらいだったけど、少し、この人のことを勉強した方がいいのかもね。

 だけど、ざっと検索してみたけれど、滝口修造の書いたものって、例えば講談社文芸文庫とか学術文庫とかにも入ってないのね。みすずから全集的なものが出ているけれど、レビューがないので読んで面白いものなのかよくわからない。

 この人を理解するための第一の布石って、どこなんだろう? 誰か詳しい人、いないかしら。





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Last updated  June 24, 2022 10:47:47 PM
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Comments

釈迦楽@ Re[3]:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 丘の子さんへ  ああ、やっぱり。同世代…
丘の子@ Re[2]:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 釈迦楽さんへ そのはしくれです。きれいな…
釈迦楽@ Re[1]:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 丘の子さんへ  その見栄を張るところが…
丘の子@ Re:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 知らなくても、わからなくても、無理して…
釈迦楽 @ Re[1]:京都を満喫! でも京都は終わっていた・・・(09/07) ゆりんいたりあさんへ  え、白内障手術…

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