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July 1, 2022
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カテゴリ: 教授の読書日記
まあ、毎日暑いですなあ。こんなに暑いと、仕事なんかしてられない・・・。

 ってなわけで、何か気軽に読めるものはないかと積読棚を物色したら、松岡圭祐著『小説家になって億を稼ごう』という本が出てきた(どこかの時点で自分で買ったのでしょうけれども)ので、つい、ぱらぱらと読んでしまいました。

 寡聞にして私は知りませんでしたが、この松岡圭祐という人は人気作家なんですってね。億越えの確定申告書のコピーが図に挙げられていましたから、実際に小説家になって億を稼いでいるらしい・・・。

 さて、小説家になって億を稼ぐには、まず小説家になる必要があります。で、本書第一部は、いかにして小説家になるか、の指南部分なんですけど、それによるとね、まず主要な登場人物を7人、考えます。男女比は4対3。男4:女3でも、男3:女4でもいいですが、とにかく7人必要なんですと。で、その他にサブ的な役割の登場人物5人を考える。つまり、一つの小説に出てくる人物は12人ということですな。

 で、主要登場人物7人の想定の仕方ですが、ネットで適当に俳優・女優の写真を持って来ればいいんですと。またそれら登場人物の名前は、それこそ電話帳あたりから適当に見繕う。そしてそれが出来たら、写真と名前をセットにした登場人物7人をプリントアウトし、部屋の壁に貼ると。

 それから、小説の舞台にふさわしい場所の写真を、やはりネットから取ってきてプリントアウトし、それも合せて壁に貼る。

 小説を書くのに必要な作業は、これで終了だそうです。あとは、日夜、登場人物たちや、彼ら/彼女らが暮らす土地の写真を眺めるだけ。

 で、眺めている内に、勝手に頭の中に、彼ら/彼女らが動き出す。ああ、この人とこの人が付き合うんだな、とか、この人とこの人がもめるんだなとか、そういうドラマがひとりでに思い浮かんで来る。

 このひとりでにドラマが浮かんで来る現象を、松岡さんは「想造」という造語で表現しております。「想造」すりゃいんだと。



 というわけで本書第二部は、書き上げた小説の売り込み方とか、編集者との付き合い方、編集者と恋に落ちてしまったらどうするか、小説が文学賞を受賞した時どういうスピーチをすればいいか、税理士を雇うメリット、映画化やドラマ化への対応、等々、億越え作家の心得が色々書いてある。

 そういう本。

 自分の夢見る理想の生活を既に体現している芸能人とかの暮らしぶりとか別荘ライフとか、そういうのを芸能雑誌のグラビアから切り抜いて壁に貼り、日夜眺めていると、アーラ不思議、その夢の暮らしがいつの間にか手に入るようになります、っていうようなことが書いてある自己啓発本って沢山あるんだけど、その類かな?

 そうか、人気作家がこういうことを書いて新書にすると、1年間で6刷されるようなことになるんだ。

 ということで、私の中の「理性君」は、「え、こういう本って出していいの? 法律に触れないの?」っていう感想を持ったのでありました。

 一方、私の中の「夢見る夢子さん」は、早速、「想造」を試してみようと、俳優や女優の顔写真のコレクションを開始したのでした、とさ。


これこれ!
 ↓

小説家になって億を稼ごう (新潮新書) [ 松岡 圭祐 ]





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Last updated  July 1, 2022 07:43:03 PM
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釈迦楽@ Re[3]:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 丘の子さんへ  ああ、やっぱり。同世代…
丘の子@ Re[2]:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 釈迦楽さんへ そのはしくれです。きれいな…
釈迦楽@ Re[1]:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 丘の子さんへ  その見栄を張るところが…
丘の子@ Re:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 知らなくても、わからなくても、無理して…
釈迦楽 @ Re[1]:京都を満喫! でも京都は終わっていた・・・(09/07) ゆりんいたりあさんへ  え、白内障手術…

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